動画の背景をぼかす方法まとめ!撮影時と後からできるおすすめソフト・アプリも紹介【PC/iPhone/Android】

街中で撮影した動画も、適切な背景にぼかしを入れるだけで視線を被写体そのものに集中させ、映画のようなシネマティックな映像に仕上げられます。
本記事では、PC・iPhone・Androidそれぞれで使える動画の背景ぼかし方法を紹介します。撮影時に動画の背景をぼかす方法だけでなく、後からぼかしをかける手順とおすすめのソフト・アプリも合わせて解説するので、ぜひご覧ください。
4.まとめ
パソコンで動画の背景をぼかす方法
パソコンで編集ソフトを使えば、デジカメやスマホで撮影した動画の背景に後からぼかしをかけることが可能です。
SNS用の短い動画はもちろん、長時間の映像や高解像度の素材でも、簡単に背景をぼかせます。ここでは初心者から上級者まで幅広く利用されている代表的なソフトを2つ紹介します。
CapCut
CapCutはTikTok動画編集に便利な機能を豊富に備えた無料アプリで、PC版も提供されています。中でも注目すべきは、「背景を削除」機能です。
被写体をAI自動で認識し、ワンクリックで背景を削除できます。そのうえでぼかしエフェクトを組み合わせれば、初心者でも簡単に動画の背景をぼかすことができます。
CapCutで動画の背景ぼかし方法:
- Step1.背景をぼかししたい動画をタイムラインに配置します。
- Step2.配置した動画をコピーして新しいトラックにペストします。
- Step3.新しく追加した動画トラックを選択し、右上の「背景を削除」タブ→「自動削除」にチェックを入れます。
- Step4.左上の「エフェクト」タブ→「ぼかし」を下の動画トラックにドラッグ&ドロップして適用します。
- Step5.右上のパネルでスライダーを動かし、ぼかしの強さを調整すると、背景がぼかされた動画が表示されます。
Adobe Premiere Pro
Adobe Premiere Pro では、より自由度の高いぼかし加工が可能です。タイムラインに動画を配置したら、マスクを作成して被写体を囲み、マスク外にブラーを適用することで、背景ぼかしを実現できます。
さらにマスクトラッキングを設定すれば、被写体の動きに合わせて背景だけを自動でぼかすことも可能です。
Adobe Premiere Proで動画の背景ぼかし方法:
- 背景をぼかししたい動画をタイムラインに配置します。
- 「エフェクト」→「ビデオエフェクト」→「ブラー&シャープ」→「ブラー(ガウス)」をダブルクリックして適用します。
- 被写体部分を囲むマスクを作成し、「反転」にチェックを入れます。
- 「ブラー」の数値を上げ、「エッジピクセルを繰り返す」にチェックを入れます。
- 「マスクパス」の▶アイコンをクリックし、被写体に合わせてマスクの位置を自動でトラッキングしてくれます。
- もしぼかしがずれる場合は、手動で必要な箇所にキーレームを追加します。これにより、被写体が動いても背景だけを自然にぼかすことができます。
【おすすめ】動画の高画質化ソフト「Aiarty Video Enhancer」 -
出典:【公式】Aiarty Video Enhancer - どんな動画も高画質化できるAI - 背景ぼかしを適用した後、映像全体の画質が粗くなったり、解像度が落ちたりすることがあります。そんな場合に役立つのがAiarty Video Enhancerです。
- AIがフレームごとに映像を解析し、解像度を自動で上げる同時にノイズ除去やフレーム補間も自動で行うため、背景ぼかし加工をした動画でも被写体をクリアに見せます。
- 低解像度の素材や古い映像を高画質化したい場合にも非常に便利です。
- Aiarty Video Enhancerの特徴:
- • AI超解像:低解像度の動画を最大4K相当の画質までアップスケールします。
- • ぼかし除去:ノイズやアーティファクトを自動で軽減し、細部までくっきりと復元します。
- • フレーム補間:AIが中間フレームを自動生成し、カクカクな映像を滑らかに補正します。
- • 簡単操作:動画をアップロードするだけで、AIが自動で高画質化処理を行います。
スマホで動画を撮影時から背景をぼかす方法
スマホで動画の背景をぼかす方法には、撮影時にリアルタイムでぼかす方法と、撮影後に編集アプリで加工する方法の2種類があります。まずは、動画を撮影時から背景をぼかす方法を見ていきましょう。
iPhoneで動画の背景をぼかす
iPhone 13以降のモデルに搭載されているシネマティックモードは、被写体を自動で認識し、動画を撮影時から背景をぼかすことができます。
撮影時にiPhone動画の背景ぼかし方法:
- iPhoneでカメラアプリを開き、スワイプしてシネマティックモードに切り替えます。
- 被写体をタップすると、被写体以外の部分が自動的にぼかされます。
- ƒアイコンをタップし、スライダーを左右にドラッグしてぼかしの強さを調整します。
- 撮影ボタンを押すと、背景がぼけた動画を撮影できます。
Androidで動画の背景をぼかす
多くのAndroidスマートフォンにも、「ポートレート」や「被写界深度」といった撮影モードが搭載されています。名称や性能は機種によって異なりますが、いずれも撮影時にAndroid で動画の背景をぼかすことが可能です。
スマホで動画の背景に後からぼかしをかけるアプリ
スマホで撮影済みの動画も、後から編集アプリを使って背景をぼかすことが可能です。以下では、動画の背景ぼかしアプリを3つご紹介します。
inShot

対応OS:iOS・Android
SNS動画制作に便利な人気編集アプリです。基本的なモザイク・ぼかし加工機能に加えて、「AI効果」機能も搭載されています。タイムラインに動画を読み込み、エフェクトの中から「AI効果」を選択するだけでAIが動画内の被写体を自動で判定し、背景だけにぼかしをかけることが可能です。
VLLO

対応OS:iOS・Android
キーフレーム挿入やモザイク加工など、PCソフト並みの編集ができるスマホアプリです。被写体にブラー効果を適用して「反転」をタップすると、被写体以外の部分に自動的にぼかされます。ぼかしの強度やサイズ、位置を細かく調整できるほか、ぼかしを追従させるトラッキング機能も用意されています。
ぼかし丸

対応OS:iOS・Android
その名の通り、写真や動画にぼかし加工することができるアプリです。ぼかしたい箇所を指でなぞるだけで、背景にぼかしをかけることができます。また、アプリの操作画面が直感的でわかりやすいため、専門的な編集ソフトに慣れていない人でもすぐに使いこなせます。
まとめ
動画の背景をぼかすことで、被写体を際立たせたり、プライバシーを守ったりと、さまざまなシーンで役立ちます。動画の背景ぼかし加工ができるソフト・アプリが多数提供されているので、いくつか試して使いやすいものを選ぶとよいでしょう。
今回ご紹介したソフトやアプリを使えば、初心者でも直感的に操作でき、より印象的なぼかし映像を作成できます。

この記事を書いた人:かほ
画像補正や写真加工を中心に、最新のAIソリューションやソフトウェアなどに関する役立つ情報をタイムリーにお届けします。