映像の細部まで鮮明に再現する
次世代AI高画質化ソフト
  • 一括処理対応:複数の動画を同時に高画質化できる。
  • ディテール再現:肌・髪など細部まで美しく仕上げる。
  • 強力なノイズ除去:映像・音声の両方を即座にクリアに。
  • 4Kアップスケール:古い映像や録画動画も4Kに拡大。
AI動画強化・画質向上

動画の解像度を上げる方法とおすすめPCソフト・サイト|AIで簡単に4K・8Kまで高画質化できる!

動画の解像度を上げる

高画質な映像は、より多くの人の目を惹きつけます。

今や、誰もが2Kや4Kの動画を撮影できる時代です。クリアな映像はもはや贅沢品ではなく、日常に欠かせない存在になっています。

それに、AI技術の進歩により、昔の低画質動画が修復され、480pだった映像が4Kまでの超解像度へと生まれ変わることも珍しくなくなりました。それによって得られるのは、単なる視覚的な驚きだけではありません。映像とともに記憶が呼び起こされ、あの瞬間の感動が再びよみがえるのです。

本文は、動画の解像度を劇的に上げる方法とおすすめソフト・サイトを紹介します。AI技術を活用するので、専門的な知識がなくても、プロ並みの高画質映像を簡単に手に入れることができます。

動画の解像度を上げるとは?

解像度を上げるとは、たとえば「720p → 1080p」「1080p → 4K」など、画面のドット数(ピクセル数)を増やして映像を細かく・大きく見せることです。

一般的な解像度は以下のようなものがあります。

  • 480p (720×480):SD(標準画質)、昔のテレビ放送やDVD画質。現在では低画質。
  • 720p(1280×720):HD(ハイビジョン)、テレビ放送、ブルーレイディスク、動画配信サービス、ゲームなど向けの基本画質。
  • 1080p(1920x1080):フルHD、ほとんどのオンラインプラットフォームに適している。
  • 2K(2048×1080):1080pと近いが横幅が広い。映画制作やデジタル映画上映、一部の専門的なビデオ作業分野などで使用。
  • 4K(3840x2160):高精細な映像。映画、ゲーム、映像制作、さらには家庭用テレビまで広く使用。
  • 8K(7680x4320):超高画質。8Kテレビ・プロ向け制作などで使用。
  • 32K:(12960x7200):現時点ではプロな分野での利用が中心で、一般ユーザー向けにはまだ普及していない。

解像度が高くなるほど、「輪郭がはっきり見える」、「細部の描写がきれいになる」、「映像全体が高品質に見える」といったメリットがあります。

ただし、「解像度を上げれば、必ず映像が鮮明になる」というわけではありません。

元の動画の画質が低い場合、単純に拡大するだけではぼやけたり粗くなったりするため、「思ったより画質が悪い」「細部がぼやけて見えにくい」と感じたことはあります。

そこで登場するのが、AIアップスケーリング技術です。

これらは、AI技術を活用して、足りない映像情報を「推測」しながら補い、あたかも最初から高画質だったかのように再構築する処理を行います。現在では、AIアップスケーリングが可能なソフトやサービスが増えており、誰でも手軽に動画の解像度を向上させることができるようになっています。

PCソフトで動画の解像度を上げる

ここでは、PCで動画の解像度を上げたい方に、おすすめのソフトを紹介します。

どのソフトも優れた機能を備えており、画質の修復を行いたい方や、より高品質な仕上がりを求める方に最適です。

1. Aiarty Video Enhancer

  • 【開発元】:Digiarty
  • 【対応OS】:Windows&Mac
  • 【最大可能解像度】:4K
  • 【バッチ処理】:○
  • 【日本語対応】:○
  • 【料金】:フリーあり;年間プラン 8,980円(税込);永久ライセンス 16,980円(税込)

Aiarty Video Enhancer は、最新のAI技術を活用したデスクトップ向けソフトウェアで、画質向上やディテールの強化、ノイズ除去、ブレ補正、鮮明化などを目的に設計されています。古い映像の質感を蘇らせるのはもちろん、すでに高解像度な映像もよりクリアで滑らか、自然な見た目に仕上げることが可能です。

特に以下の点が注目されています。

🔶 3つの専用モデルを用意、即座に4K&高FPS映像に変換可能。
🔶 AIによる音声強化で、ノイズ除去と音声の明瞭化を実現。
🔶 フレーム補間に特化したAIで、高品質なスローモーションが実現可能。

さらに、ハイブリッドAIモデルを用いて、現実的で自然なフレームを生成し、リアルなディテールを再現しながら、動画の鮮明さを超高速で向上させます。Aiarty Video Enhancerは、最新のAI技術とモデルによる継続的なアップデートと最適化によって、画質・処理速度の両面で業界の新たな基準を築いています。

主な特徴:
  • オールインワン処理:AIアップスケール、ノイズ除去、ディテール強化などがこれ一つで可能。
  • 驚異の高速処理:強力なGPU加速技術を搭載したAIモデルで、動画の処理効率を67%向上、3倍の高速なパフォーマンスを体験できる。
  • 4K画質に復元:古い映像、アニメ、AI生成動画、録画ファイルなどを鮮明な4Kクオリティに修復。
  • 細部を強化:色の忠実度の維持しつつ、肌、髪、植物、布地などのディテールをAIで鮮明に再現。
  • 高性能ノイズ除去:低照度やザラついたシーンに最適化された超高精度ノイズ除去機能を搭載。
  • 操作しやすい:プロの動画編集者だけでなく、初心者にも適しており、直感的なユーザーインターフェースで簡単に操作できる。

2.Topaz Video AI

  • 【開発元】:Topaz Labs
  • 【対応OS】:Windows10・11;Mac Catalina 10.15以降
  • 【最大可能解像度】:16K
  • 【バッチ処理】:○
  • 【日本語対応】:☓
  • 【料金】:約45,000円(1年間の無償アップデート)

Topaz Video AI は、米国の Topaz Labs によって開発された、業界トップクラスのAI動画高画質化ソフトウェアです。

低解像度の映像を高解像度に変換する、強力なAIアップスケール機能を提供しています。動画の鮮明度を高め、ノイズ・ぼやけ・破損部分を修復し、細部や色の階調を強化します。9種類のプリセットがあり、指定するだけで短時間で簡単に動画編集ができます。

最新バージョン7では、新しく「Starlight mini」モデルが追加され、低解像度のビデオ、強いぼけ、圧縮アーティファクト、高速モーション(アニメーション、高速で移動するオブジェクト)に最適です。

ただし、Topaz Video AIは日本語には未対応で、初心者や英語が苦手な方には使いにくいかもしれません。なお、無料体験版はVideo AIの全ての機能を試用できますが、書き出した動画の中央にウォーターマークが表示されます。

主な特徴:
  • AIアップスケーリング:動画を4K、8K、最大 16K解像度への変換が可能。
  • 高水準のディテール再現力:顔の細部、質感、フィルムグレイン(粒子感)など、繊細なディテールをしっかり再現できる。
  • 多様なAIモデル:複数のAIモデルを用意して、入力タイプや状況に応じて最適な結果を提供。
  • 高度なスローモーション機能:スローモーション再生の精度が非常に高く、極端に遅い速度でも滑らかで自然な再生が可能。
  • クラウドレンダリング(有料):高度なAI処理に対応できないPC環境向け、ハードウェアの負担を軽減し、クラウドに作業を任せる。

3.AVCLabs Video Enhancer AI

  • 【開発元】:AVCLabs
  • 【対応OS】:Windows 11/ 10(64bit);macOS 12以降(M1チップ)
  • 【最大可能解像度】:8K
  • 【バッチ処理】:○
  • 【日本語対応】:○
  • 【料金】:14,980円 / 年;買い切りなら約39,980円(税込)

AVCLabs Video Enhancer AIはプロなAI動画高画質化ソフトで、超解像技術を利用して、画質の低い動画をSD、HD、4K、8K画質に高画質化できます。

畳み込みAIニューラルネットワーク(CNN)を活用して動画をフレームごとに高画質化に修正し、全体的に画質を良くするよう自動処理します。また、フレーム補間、ノイズ除去、手ブレ補正、インターレース解除、スローモーション化など処理を行えます。そのほか、顔補正、白黒動画のカラー化、動画ぼかしなどの機能も内蔵されています。

注意してほしいのは、無料体験版では、処理回数や出力に制限があり、一度にエクスポートできるのは 3 分以下のビデオのみです。それに、ウォーターマークが挿入されています。

主な特徴:
  • AI超解像:低解像度の動画を最大8Kまで高解像度化し、細部まで鮮明に復元。
  • 古い映像の復元:古いデジカメで撮影をした動画の画質を向上し、白黒映像もカラー映像に変換できる。
  • 高フレームレート対応:最大120fpsの滑らかな動画出力に対応し、動きの多い映像も自然に再現。
  • 顔補正機能:AIが顔を検出し、肌の滑らかさや輪郭のシャープ化、目の明るさ調整などを行い
  • 動画ぼかし:人の顔やナンバープレートなどを自動検出してぼかすことができ、プライバシー保護やクリエイティブな表現が可能

👉 ソフトで動画の解像度を上げる方法

ここでは、例として、Aiarty Video Enhancerで動画の解像度を上げる方法を紹介します。

\全ての機能が無料で使える!/
Aiarty Video Enhancer

STEP 1. 動画アップロード

Aiarty Video Enhancerを起動して、PCで高画質化したい動画をソフトにドラッグ&ドロップして追加します。

Aiarty Video Enhancerで動画の解像度を上げる

STEP 2. AIモデルを選択

右側で「AIモデル」を選択しましょう。

Aiarty Video Enhancerで動画の解像度を上げる
AIモデル 特徴
moDetail-HQ 顔や髪の毛のような微細なディテールや、自然風景など細部表現が重要なコンテンツに最適。
Smooth-HQ 人物映像や室内環境、中程度のクオリティの映像など、自然で滑らかな表現を求める場面に適している。
superVideo vHQ 暗所での撮影映像やザラつきの多い映像を、プロ品質で改善したいときに最適。

STEP 3. 拡大倍率を選択

動画の解像度を上げるには、「拡大」の横に目的に合った解像度(最大4K)を選択します。

Aiarty Video Enhancerで動画の解像度を上げる

STEP 4. 動画高画質化スタート

  • 「Turbo」:Turboモードを有効にすると、Aiarty Video Enhancerは動画の画質向上や超解像処理を非常に高速で実行できます。
Aiarty Video Enhancerで動画の解像度を上げる

次に、「プレビュー」ボタンをクリックして、指定した解像度まで動画の高画質化処理が開始されます。

Aiarty Video Enhancerで動画の解像度を上げる

しばらく待っていると、プレビュー画面でビフォー・アフターの映像が並べて表示されます。

Aiarty Video Enhancerで動画の解像度を上げる

STEP5. 動画を書き出し

「書き出し設定」で動画の出力ファイル形式やコーデック、保存先などを設定したら、「選択項目を書き出す」をクリックします。(※ 複数の動画を処理する場合、「一括書き出し」をクリックしてください。)

Aiarty Video Enhancerで動画の解像度を上げる

オンラインサイトで動画の解像度を上げる

「動画の解像度を上げるけど、ソフトをインストールしたくない…」

そんなときに便利なのが「オンラインサイト」です!

1.Cutout.pro

  • 【開発元】:LibAI チーム
  • 【対応OS】:ブラウザ
  • 【最大可能解像度】:2K
  • 【バッチ処理】:○
  • 【日本語対応】:○
  • 【料金】:動画の長さによる、クレジットの購入が必要

Cutout.proは、AIを活用したビジュアルデザインプラットフォームで、画像や動画の編集・生成に特化したツールを提供しています。個人利用からビジネス用途まで幅広く対応しており、特にSNSコンテンツ制作、eコマース、ID写真作成、広告デザインなどの分野で活用されています。

背景の除去、画像の復元など機能が注目されていますが、低解像度の動画を2K、30fpsにアップスケールこともできます。また、フレーム補間、インターレース解除、手ぶれ補正、色調補正などもAIにより自動的に処理され、動画全体的な品質を向上させます。

初回登録で5クレジットが付与されますが、動画のダウンロードは課金する必要があります。

主な特徴:
  • インストール不要、簡単オンラインで操作
  • 複数のビデオフォーマットに対応:MP4、MOV、WebM、GIFなど
  • 動画のディテールを復元し、古いビデオや圧縮した動画をより明確で鮮明に
  • 個人の動画からプロ並みの映画を作成したい映画製作者まで幅広くニーズ対応
  • 背景削除、不要なオブジェクト除去、写真アニメなどAI搭載ツール機能が豊富に揃っている

2.Pixop

  • 【開発元】:Pixop ApS
  • 【対応OS】:ブラウザ
  • 【最大可能解像度】:8K
  • 【バッチ処理】:○
  • 【日本語対応】:☓
  • 【料金】:AI ジョブごとに

Pixopは、AIと機械学習を活用したクラウドベースの動画品質向上プラットフォームで、主に放送業界やメディア企業向けに提供されています。

高解像度化(最大8K)、ノイズ除去、デインターレース、映像の復元など、さまざまなフィルターを備えており、既存の制作ワークフローにシームレスに統合可能です。低解像度の映像を高解像度に変換する「Super Resolution」、ノイズを除去する「Denoiser」、圧縮アーティファクトを修復する「Deep Restoration」など、専門的なフィルターを提供しています。

ブラウザ上で動作し、ソフトウェアのインストールや高性能なハードウェアは不要です。なお、月額料金はなく、使用した分だけ支払う形式ですが、長時間の動画や大量の動画を扱う場合は、料金が高くなる傾向があります。

主な特徴:
  • AIとMLフィルターを利用して、動画の解像度を8Kまでに改善できる。
  • 古いホームビデオ、アーカイブ映像、アニメ、ドキュメンタリーの修復に強い。
  • ウェブサービスだけでなく、大規模なアーカイブを管理するためのREST APIも提供。
  • アップスケーリングやエンコードごとに処理時間単位で課金。

3.Neural.love

  • 【開発元】:Denis Shiryaev.
  • 【対応OS】:ブラウザ
  • 【最大可能解像度】:4K(有料)
  • 【バッチ処理】:○(有料)
  • 【日本語対応】:☓
  • 【料金】:従量課金制

Neural.loveは、AI技術を活用して画像、動画、音声の品質を向上させるクラウドベースのメディア編集プラットフォームです。4Kまでのアップスケールや顔の修復、カラー化、スローモーション、FPSブーストなど、便利で実用的な機能を提供しています。

また、画像や音声の強化、AI画像生成機能を提供しています。つまり、画像、動画、音声の編集や生成が一つのプラットフォームで完結できます。

ただし、現在Neural Loveは英語のみで、日本語に対応していません。基本的な機能を無料で試すことができますが、出力解像度や使用回数に制限があります。

主な特徴:
  • 動画解像度の向上、フレームレートの増加、全体的な品質の改善を実現。
  • 画像、動画、音声の編集や生成が一つのプラットフォームで完結。
  • 幅広い入力フォーマットに対応(MOV、MP4、MKV、MXF、QT、AVI、WEBM、GIFなど)。

👉 サイトで動画の解像度を上げる方法

ここでは、Cutout.proを使って、ブラウザだけで完結できる動画の解像度を上げる方法を紹介しましょう。

STEP 1. 動画アップロード

Cutout.proの「AI ビデオ エンハンサー」ツールを選択し、「ビデオをアップロード」をクリックし、処理したい動画をアップロードします。

Cutout.proで動画の解像度を上げる

STEP 2. 動画高画質化スタート

すると、自動的に動画の高画質化を行います。

STEP 3. 処理結果を保存

「ダウンロード」をクリックして、動画を保存します。

Cutout.proで動画の解像度を上げる

動画の解像度を上げるときの注意点

以上は、PC/オンラインで動画の解像度を上げる方法とおすすめツールを紹介しました。

実際に動画の解像度を上げる(アップスケーリング)際には、以下のような注意点があります:

元動画の質が重要

元の映像が極端に低画質・ぼやけている場合、AIを使っても完全に高画質に復元することはできません。たとえば、240pや360pだと、補完しても「なんとなくキレイ」程度にしかならないことがあります。

処理時間とPCスペック

高解像度への変換は非常に重い処理で、PCの性能(特にGPU)が低いと時間がかかったり、途中でフリーズすることもあります。オンラインサービスならPC負荷は軽減されますが、アップロード・ダウンロードの速度は通信環境に左右されます。

一般的に、大量のファイルを扱う場合はPCソフトの使用をおすすめします。とくにAiarty Video Enhancerは独自のAIモデルを搭載しており、処理速度が大幅に向上します。 たとえば、1080pから4Kへの変換がわずか2分で完了します。(※実際にかかる時間は動画の長さによって異なる)。

ファイルサイズが大きくなる

高解像度は保存容量も増えるから、目的に合わせた解像度を選びましょう。

SNS用やスマホ再生なら2K程度でも十分な場合があります。4Kや8Kは用途に応じて選ぶべきで、むやみに高解像度にしても意味がないこともあります。

著作権と利用許可

第三者が作成した動画をアップスケーリングして再配布する場合、著作権に注意が必要です。商用利用の場合は特に確認が必要です。

まとめ

動画の解像度を上げることは、古い映像の再利用や画質改善にとって非常に有効な手段です。近年はAI技術の進化により、誰でも手軽にアップスケーリングできるソフトやサイトが登場しています。

特にPC向けソフトでは、処理速度や機能の充実度が高く、大量ファイルの処理にも向いています。一方で、インストール不要で気軽に使えるオンラインサイトもあります。

何より重要なのは、自分の目的に合わせて適切なツールを選びましょう。

編集者:ひまり

この記事を書いた人:ひまり

画像処理などの記事作成を担当。現在はAI(人工知能)の分野を中心に、読者の方に向けて丁寧でわかりやすい内容を意識して執筆に努めます。