ブロックノイズとは?動画にブロックノイズが出る原因とキレイに除去する方法

動画の再生中に四角いモザイク状のブロックノイズが現れることがあります。特に低解像度の映像や、過度に圧縮された動画でよく見られ、画面が粗くなり、見栄えが汚くなってしまいます。
そこで今回は、このブロックノイズとは何か、動画にブロックノイズが出る原因やブロックノイズを除去する方法まで詳しく解説します。また動画のブロックノイズの防止に効果的な対策も紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
4.まとめ
動画にブロックノイズが出る原因
そもそもブロックノイズとは、映像や画像の圧縮時によく発生する、ブロック状のモザイクのようなものを指します。特に映像の暗い部分や動きの激しいシーンで目立ちやすくなり、映像・画像のクオリティに大きく影響します。

動画にブロックノイズが出る原因は、大きく以下の4つに分けられます。
1.コーデックの設定
動画を圧縮率の高いコーデックで保存すると、元の映像情報が若干失われ、その結果としてブロック状のノイズが出ることがあります。
2.ビットレート不足
動画のビットレートが低すぎると、データ量が少なくなり、映像の品質が低下します。特に動きの激しいシーンでブロックノイズやモザイク状の映像が発生しやすくなります。
3.通信環境の影響
YouTubeやNetflixなどのストリーミングサービスでは、通信環境が不安定な場合、自動的に画質が下がり、ブロックノイズも目立つようになります。
4.撮影機材の故障や劣化
古いビデオカメラやスマホなどの撮影機器が劣化・故障していると、映像にノイズが発生しやすくまろます。そのノイズが後の圧縮処理によって、ブロックノイズとして可視化される場合があります。
動画にブロックノイズが出る時の直し方
AI補正ソフトと動画編集ソフトを活用することで、動画に現れるブロックノイズを除去することができます。ここからは、それぞれのやり方について詳しく紹介します。
【AI自動】AIソフトAiarty Video Enhancerでブロックノイズを除去する
より手軽かつ確実に動画のブロックノイズを除去するには、Aiarty Video Enhancerのような、ブロックノイズノイズ除去を自動で行えるAIソフトを使うことをおススメします。
Aiarty Video Enhancerは最新のAI技術を駆使して、映像に現れるブロックノイズ、モスキートノイズ、ごま塩ノイズ、圧縮アーティファクトなどをワンクリックで自動除去できます。
さらにブロックノイズ除去すると共に細部を自然に再構成し、まるで実際にカメラで撮影したかのようなリアルなディテールを再現することができます。
Aiarty Video Enhancerを使ったブロックノイズ除去の手順は以下の通りです。
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動画を読み込む
Aiarty Video Enhancerを起動し、ブロックノイズを除去したい動画ファイルをドラッグ&ドロップまたは[+]ボタンから追加します。
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AI高画質化設定を行う
画面の右側の[AIモデル]欄で、シーンや映像の特徴に応じて適切なAIモデルを選びます。
[拡大]欄から、ノイズ除去後の解像度を設定します。
特にブロックノイズが目立つ場合は、動画の解像度を上げることでよりきれいに仕上がるのでおすすめです。
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処理を開始
右下の[選択項目を書き出す]ボタンをクリックすると、AIが自動でブロックノイズを除去して高画質化できます。
処理が完了したら、指定した保存先フォルダから高画質化された動画を確認できます。


以上、Aiarty Video Enhancerで動画のブロックノイズを除去する方法でした。
【手動調整】編集ソフトAdobe Premiere Proでブロックノイズを軽減する
プロ向けの動画編集ソフトのAdobe Premiere Proには、[VR ノイズ除去]や[ミディアン]などのエフェクトが搭載されており、手動でブロックノイズを軽減することができます。
また、有料プラグインの[Neat Video]を導入すると、ブロック状アーティファクトやカラーノイズを自動で除去することも可能です。ただし、操作がやや複雑なため、初心者には扱いが難しくて、処理にも時間がかかる点には注意が必要です。
Adobe Premiere Proを使ったブロックノイズ除去の手順は以下の通りです。
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動画をタイムラインに読み込む
Premiere Proを起動し、プロジェクトを作成したら、ブロックノイズを除去したい動画を読み込み、タイムライン上に配置します。
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エフェクトを適用
[エフェクト]パネルを開き、[ビデオエフェクト]→[イマ―シブビデオ]カテゴリー内の[VR ノイズ除去]エフェクトを映像クリップにドラッグ&ドロップします。
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エフェクト設定を調整する
[エフェクトコントロール]パネルで[VR ノイズ除去]の各パラメータを調整し、ブロックノイズが目立たなくなります。
[ノイズレベル]スライダーを右にドラッグしてみると、ノイズが抑えられているのがわかります。
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動画を書き出す
[ファイル]→[書き出し]→[メディア]をクリックして高ビットレートで動画を書き出します。
以上、Adobe Premiere Proで動画のブロックノイズを軽減する方法でした。
動画のブロックノイズの防止に効果的な対策
これまで紹介してきた方法で、動画に現れるブロックノイズを除去することができますが、撮影や編集時に少しの工夫をしたら、ノイズの出にくい、より綺麗な動画も作れるようになります。
1.撮影時にブロックノイズを防ぐためのコツ
ブロックノイズは主に圧縮処理によって発生しますが、撮影環境やカメラ設定を工夫することでブロックノイズの発生を防ぐことも可能です。
• 明るい環境で撮影する
暗い場所ではノイズが出やすくなります。できるだけ自然光やLEDライトなどを活用して十分な明るさを確保しましょう。
• カメラのビットレートを高く設定する
記録ビットレートが低すぎると情報量が足りないため、映像にブロックノイズが出やすくなります。可能であれば高ビットレートかつ高画質な撮影モードを選択しましょう。
2.編集時にブロックノイズを防ぐためのコツ
動画の編集時にも、ブロックノイズを防ぐために気をつけるべきポイントもあります。
• 不要な再圧縮を避ける
動画を何度も繰り返してエンコードすると、圧縮による劣化が蓄積し、ブロックノイズが目立ちやすくなります。エンコードの繰り返しを避けましょう。
• 適切なコーデックとビットレートを選ぶ
H.264などの非可逆圧縮コーデックを使用する場合でも、十分なビットレートを確保すればブロックノイズを抑えられます。より高画質を求める場合は、ProResやLagarithなどのロスレスコーデックを使用することをおすすめします。
まとめ
ブロックノイズは動画を台無しにしてしまう厄介なノイズですが、現在ではきれいに除去できる方法が数多く存在します。
手間や時間をかけたくないという方には、AIでノイズ除去が自動的に行えるAiarty Video Enhancerが最もおすすめです。
より細かい調整したい方やプロの編集者には、Adobe Premiere Proのような編集ソフトの活用が有効です。
利用環境や目的に応じて、最適なブロックノイズ除去方法を選び、より鮮明できれいな映像表現が可能になります。

この記事を書いた人:かほ
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