動画のフレームレート（FPS）を上げる方法とは？3つの方法を徹底解説

昔の白黒映像やビデオテープを見ると、映像がカクカクしてスムーズではなくなってしまう経験のある方は多いと思います。普通の速度で見てもやはり画面が不安定になる現象が見られました。

その原因は、フレームレート（FPS）が低いことによるものが多いです。そのため、動画のフレームレートを上げることで、カクカクな映像がヌルヌルに動くようになります。

本記事では初心者向けに、AIソフト・アプリ・サイトの3つに分けて、動画のフレームレートを上げる方法を解説していきます。利用目的や環境に合わせて、きっと自分に合ったものを見つけられるはずです。

気に入ったFPSを上げる方法がありましたら、ぜひ試してみてください。

フレームレート（fps）とは？動画のFPSを上げると何が変わる？

動画が滑らかに見えるかどうかは、フレームレートによって大きく左右されます。フレームレート（fps）とは、1秒あたりに表示される静止画（フレーム）の枚数を指します。 例えば、30fpsなら1秒間に30枚の静止画が連続して表示されることを表します。

• 以下に、代表的なフレームレート（fps）とその用途をまとめました
• 24fps：映画で使用される標準的なフレームレート。
• 30fps：テレビ放送やYouTubeなど、一般的な動画配信で使われる。
• 60fps：日本の4K・8KテレビやDVD（NTSC方式）でよく採用される。
• 120fps：ゲーム実況やスポーツ映像、スローモーション撮影などに適しており、動きの激しいシーンでも高い臨場感を演出できる。

一般的には、フレームレートが高いほど映像が滑らかになり、低いほど動きがぎこちなく感じられます。

ただし、動画のFPSを上げすぎるとファイルサイズが大きくなったり、フレームに乱れが出たりすることもあるため、視聴目的や再生環境に応じて、適切なフレームレートを選ぶことが大切です。

AIフレーム補間ソフトで動画のフレームレートを上げる【PC向け】

低FPSの動画を高いFPSに変換して、映像を滑らかにするには、AIフレーム補間ソフトを使った方法が一般的です。

フレームとフレームの間に新しいフレームをAI技術で作り出すことで、簡単に低FPSでカカクカクな映像を60fpsや120fpsなどの高フレームレートに変換して、動きが滑らかできれいな動画になります。ここでは、PCで使えるおすすめのAIフレーム補間ソフトを2つ紹介します 。

AIフレーム補間おすすめソフト�@：Aiarty Video Enhancer

Aiarty Video Enhancerは、従来の単純なフレーム補間とは異なり、高度なAI予測アルゴリズムによって周囲のシーンの動きを精密に分析することで、新たな中間フレームを自動生成して、FPSを上げることができます。

これにより、動画のフレームレートを24fpsや30fpsから、60fps、90fps、最大120fpsまで向上させることが可能です。古いホームビデオやアニメ、白黒映像、監視カメラ録画などの、低FPSの動画も一瞬で滑らかに補正できます。

さらに、動きの激しいスポーツ映像や動物のドキュメンタリーなどでよく見られるモーションアーティファクトやブロックノイズも大幅に軽減できます。

• 主な特徴
• AIが中間フレームを自動生成し、カクカクな映像を滑らかに補正
• 低解像度・低FPSの動画も一括処理で高画質化＆フレーム変換
• 最大4K・120fpsの高画質へ変換、細部までリアルに再現可能

• 対応OS： Windows / Mac
• 価格：https://jp.videoproc.com/video-ai-features.htm

AIフレーム補間おすすめソフト�A：VideoProc Converter AI

VideoProc Converter AI は、AIフレーム補間機能に加え、動画編集・変換・圧縮、画面録画など多彩な機能を備えたオールインワンの動画処理ソフトです。

低FPSでカクカクした古い映像や、動きの激しいシーンも、AIが中間フレームを自動生成することで滑らかに再生できるようになります。操作はとてもシンプルで、専門的な知識がなくても直感的に使える点が、多くの初心者ユーザーから支持されています。

• 主な特徴
• 初心者にも使いやすいシンプルなインターフェース
• AIフレーム補間だけでなく、動画編集・圧縮・録画機能も搭載
• 約3,280円で購入可能で、高機能ながらコストパフォーマンスが優れる

• 対応OS： Windows / Mac
• 価格：https://jp.videoproc.com/video-ai-features.htm

低FPSの動画を高いFPSに変換する手順

ここでは、先ほど紹介したAIフレーム補間ソフト「Aiarty Video Enhancer」を使って、低FPSの動画を高いFPSに変換する手順をご紹介します。

まずは、下記の「無料ダウンロード」ボタンからAiarty Video Enhancerをダウンロードして、お使いのパソコンにインストールしてくだい。

• ステップ1：動画ファイルを読み込む

  Aiarty Video Enhancerを起動し、画面中央の「＋」ボタンをクリックして、FPSを上げたい動画ファイルを読み込みます。

  

• ステップ2：フレームレートを選択する

  読み込んだ動画が表示されたら、右側の「フレーム補間」パネルを開きます。「フレームレート」欄のドロップダウンリストから、FPSの値を選択してください。

  

  • ヒント：
  • FPSの値が高いほどより滑らかな映像になりますが、処理時間が長くなり、ファイルサイズも大きくなるため注意が必要です。

  また、古い映画やアニメなど画質が悪い動画の場合は、高画質化機能との併用がおすすめです。

  

  上部の「拡大」欄で「x1」を選択すれば、動画のフレームレートを上げるだけではなく、解像度を変更せずに画質も向上させることができます。

• ステップ3：保存先を設定する

  書き出し先のフォルダとファイル名を設定します。特にこだわりがなければ、初期設定のままでも問題ありません。

  

• ステップ4：変換を開始する

  すべての設定が完了したら、「選択項目を書き出す」ボタンをクリックし、AIによるフレーム補間処理が始まります。

以上、Aiarty Video Enhancerを使って動画のフレームレートを上げる方法です。

スマホアプリで動画のフレームレートを上げる【iOS / Android対応】

PCがない場合でも、スマートフォンアプリを使えば手軽にフレームレートを上げることが可能です。以下に代表的なアプリを紹介します。

動画のFPSを上げるアプリ�@：CapCut

TikTokの開発元であるByteDance社が提供する動画編集アプリで、ショート動画クリエイターに人気のアプリです。

豊富な編集機能だけでなく、動画のエクスポート時にフレームレートを最大60FPSまで引き上げることが可能です。特に、［速度］ツールには、動きをスムーズにする機能も搭載されており、簡単にカクカクしたスローモーション映像を滑らかにできます。

• 対応OS：iOS/Android
• 無料or有料：無料(アプリ内課金あり)

動画のFPSを上げるアプリ�A：SVPlayer

フレーム補間ソフト「SVP（SmoothVideo Project）」のスマートフォン版であるSVPlayerは、動画再生に特化したフレームレート変換アプリです。スマホで撮影した動画や保存済みの映像を、60fpsやそれ以上に上げて再生することができます。

再生中の動画に対してリアルタイムでフレーム補間を行うことが最大の特徴で、滑らかな視聴体験をその場で楽しめます。ただし、フレーム補間後の動画を保存することができない点に注意してください。あくまで視聴専用のアプリとして活用するのがよいでしょう。

• 対応OS： iOS/Android
• 無料or有料：無料(アプリ内課金あり)

オンラインサイトで動画のフレームレートを上げる【インストール不要】

ソフトやアプリを導入したくない方には、Webブラウザ上で動作するFPSを上げるサイトを利用するのも一つの方法です。面倒な設定やインストール不要で、手軽に動画のフレームレートを上げることができます。以下におすすめのサイトを２つ紹介します。

FPSを上げるサイト�@：Online-Convert.com

Online-Convert.comは、動画・音声・画像・ドキュメントなど、あらゆるファイル形式をオンラインで変換できる多機能なコンバーターサービスです。動画のフレームレートを上げる機能も搭載しており、低FPSの動画を高いFPSに変換することが可能です。

用意されたプリセットを選ぶだけで簡単にFPSを上げることができるほか、詳細設定から希望のFPS値（最大120FPS）を直接入力することも可能です。

• 公式サイト：https://video.online-convert.com/
• 無料or有料：有料 (無料トライアル版あり)

FPSを上げるサイト�@：Videobolt Change Video FPS For Free

ソフトをインストールせずに、低FPSの動画を高いFPSに変換したい場合は、Videoboltの Change Video FPSツールがおすすめです。Webブラウザさえあれば、アカウント登録なしですぐに利用できるのが最大の魅力です。

使い方も非常にシンプルで、動画をアップロードして希望のFPSを選択するだけで、簡単にフレームレートを上げることができます。ただし、30FPS上限になるので動きが激しい動画にはやや物足りないかもしれません。

• 公式サイト：https://videobolt.net/simple-video-tools/fps
• 無料or有料：有料 (無料トライアル版あり)

まとめ

動画の滑らかさを大きく左右するフレームレート（FPS）を上げることで、視聴体験を飛躍的に向上させることができます。

本記事では、低FPSの動画を高いFPSに変換する3つの方法を紹介しました。それぞれに特徴とメリット・デメリットがあるので、自分の利用目的や使用環境、予算に合わせて最適な方法を選びましょう。

• 手軽に試したい方： CapCutなどのスマホアプリまたはFPSを上げるサイト
• 本格的に上げたい方： Aiarty Video EnhancerやVideoProc Converter AIなどのAIフレーム補間ソフト

特に、画質を向上しながら動きの激しいスポーツ動画やカクカクなスローモーション映像を滑らかにしたい場合は、Aiarty Video Enhancer などのAIフレーム補間ソフトが非常に効果的です。無料体験版もあるので、ぜひ一度試してみてください。

この記事を書いた人：かほ

画像補正や写真加工を中心に、最新のAIソリューションやソフトウェアなどに関する役立つ情報をタイムリーにお届けします。