【徹底比較】画像生成AIツール「Stable Diffusion」と「Midjourney」どっちがおすすめ?
「AIで画像を生成したいけど、MidjourneyでWebブラウザ経由で始めたい」
「せっかくAIで画像を生成するなら、Stable Diffusionから徹底的に始めたほうが良いかもしれない」
さて、画像生成AIツールを選ぶとき、Stable DiffusionとMidjourneyのどちらにするかを多くの人が悩みます。
この記事では「Stable Diffusion」と「Midjourney」の違いについて、それぞれのメリット・デメリットや料金、使い方などを徹底比較してみました。どちらを選ぶべきか迷われている方は、ぜひ参考にしてください。
AI画像を高品質化したいお方に極めて簡単な方法を提供します。このソフトはStable DiffusionとMidjourneyで生成した画像をよりきれいに加工できます。画像の拡大も鮮明化も、専門知識がないお方でも気軽に完成できます。
「Stable Diffusion」と「Midjourney」の違いを徹底比較
- (1)Stable DiffusionとMidjourneyの概要(特徴・機能)の比較
- (2)Stable DiffusionとMidjourneyの料金の比較
- (3)Stable DiffusionとMidjourneyのメリット・デメリットの比較
- (4)Stable DiffusionとMidjourneyのモデルアーキテクチャの比較
- (5)Stable DiffusionとMidjourneyの使い方・操作性の比較
- (6)Stable DiffusionとMidjourneyの生成画像の画質の比較
- (7)Stable DiffusionとMidjourneyの処理速度の比較
- (8)Stable DiffusionとMidjourneyの向いている人
「Stable Diffusion」と「Midjourney」の違いを徹底比較
「Stable Diffusion」と「Midjourney」の違いを、メリット・デメリット、料金、使い方などの8つの観点から比較していきます。どちらを選定するか悩んでいる方は、これからの解説をご参考ください。
(1)Stable DiffusionとMidjourneyの概要(特徴・機能)の比較
どちらも画像生成AIツールではありますが、提供会社や大きな特徴が異なります。このセクションではStable DiffusionとMidjourneyの概要(特徴・機能)を比較し、その違いを詳細に解説していきます。
Stable Diffusionの概要(特徴・機能)について
Stable Diffusionは、AIスタートアップ企業である英Stability AIが2022年に公開されたオープンソースのAI画像生成ツールです。
Midjourneyの概要(特徴・機能)について
「Midjourney」は、デビット・ホルツ氏が設立した研究チームが2022年7月に公開された画像生成AIツールです。
(2)Stable DiffusionとMidjourneyの料金の比較
Stable Diffusionは、利用方法によって料金体系が異なります。
ローカル環境での利用 | Webサービスの利用 | |
---|---|---|
完全無料 | 無料プラン | 有料プラン |
1日10回まで画像生成可能、モデルはStable Diffusion 1 Baseのみ | @、スタンダードプラン:月額8ドル、1日200回まで画像生成可能、モデルはStable Diffusion 1 BaseとStable Diffusion 2を含む; A、プロプラン:月額15ドル、1日500回まで画像生成可能、モデルはStable Diffusion 1 Base、Stable Diffusion 2、DreamBoothを含む; B、プロ+プラン:月額30ドル、無制限に画像生成可能、モデルはすべてのStable DiffusionモデルとDreamBoothを含む |
Midjourneyは月額サブスクリプションで、4つの料金プランが用意されているため、自分のニーズや予算に合わせて最適なプランを選ぶことができます。
プラン | 料金 | 機能 |
---|---|---|
Basic | 年間サブスクリプション 8ドル/月 月額サブスクリプション 10ドル/月 |
月200枚まで画像生成可能、Basic Stealth(非公開生成)不可 |
Standard | 年間サブスクリプション 24ドル/月 月額サブスクリプション 30ドル/月 |
月無制限画像生成、Relax GPU Time無制限、Basic Stealth(非公開生成)不可 |
Pro | 年間サブスクリプション 32ドル/月 月額サブスクリプション 40ドル/月 |
月無制限画像生成、Relax GPU Time無制限、Pro Stealth(非公開生成) |
Mega | 年間サブスクリプション 64ドル/月 月額サブスクリプション 80ドル/月 |
月無制限画像生成、Relax GPU Time無制限、Mega Stealth(非公開生成) |
(3)Stable DiffusionとMidjourneyのメリット・デメリットの比較
Stable DiffusionとMidjourneyのメリット、デメリットを比較していきましょう。
Stable Diffusionのメリット・デメリット
- 高解像度でリアルな画像を生成
- ノイズやアーティファクトの影響を受けにくい
- テキスト、画像プロンプト、シード値で多様な画像生成
- 生成結果を細かく制御可能
- 誰でも自由に利用・改変可能
- ローカル環境で無料利用可
- Webサービスで簡単に画像生成可能
- ローカル利用には高性能なGPUが必要
- ローカル利用には専門知識が必要
- Webサービス利用には料金が発生
- 場合によっては、意図しないような画像が生成されることがある
Midjourneyのメリット・デメリット
- プロンプトを深く理解し、独創的な画像を生成
- 複雑な指示、多様な生成スタイル(静止画/アニメーション)に対応
- バリエーション生成が可能
- 活発なコミュニティで、作品の共有やフィードバック、新技術の学習が可能
- インストール不要でWebブラウザで利用可能
- シード値を設定し、同じプロンプトで異なる画像を生成可能
- インペインティング機能を活用し、指定部分を新しい内容に置き換える
- 無料プランはなく、サブスクリプションは月額最低10ドル
- Webブラウザ上で動作するため、インターネット環境が必要
- 画像解像度は最大1000ピクセル、生成枚数はプラン次第。商用利用は追加料金
- 現時点では日本語に対応していない
- 動画の生成や、3Dモデルの生成などには対応していない
(4)Stable DiffusionとMidjourneyのモデルアーキテクチャの比較
Stable Diffusionは潜在拡散モデル「Latent Diffusion Model(LDM)」をベースとしたモデルを採用しています。高解像度でリアルな画像生成に優れています。
一方、Midjourneyは「VQ-VAE(Vector Quantized Variational Autoencoder) 」をベースとしたモデルを採用しています。独創的で芸術的な表現に優れています。
(5)Stable DiffusionとMidjourneyの使い方・操作性の比較
Stable Diffusionの使い方(ローカル環境での利用)
- 必要なソフトウェア(AnacondaやGitなど)をダウンロード・インストールします。
- Stable DiffusionのモデルをGitHubからダウンロードします。
- 生成したい画像のイメージをテキストプロンプトで入力します。
- コマンドプロンプトを使って、Stable Diffusionを実行し、画像を生成します。
Stable Diffusionの使い方(Webサービスでの利用)
- Stable Diffusionの公式サイトにアクセスして、「txt2img」タブを開きます。
- 生成したい画像のイメージをテキストプロンプトで入力します。
- 「Generate」ボタンをクリックします。
- 生成された画像は、ダウンロードしたり、共有したりすることができます。
Midjourneyの使い方
- Midjourneyの公式サイトにアクセスし、「Sign up」ボタンをクリックして、アカウントを作成します。
- アカウント作成後、Midjourneyから送られてきた招待メールに記載されているリンクをクリックして、MidjourneyのDiscordサーバーに参加します。
- Discordサーバーに参加したら、「NEWCOMER ROOMS」というチャンネルにある「newbies-数字」と書かれたチャットルームに参加します。
- 参加したチャットルームのメッセージ入力欄に、生成したい画像のイメージをテキストプロンプトで入力します。
- プロンプトを入力したら、「Enter」キーを押します。
- Midjourneyが画像を生成し、チャットルームに表示し、気に入った画像をクリックして、ダウンロードしたり、共有したりすることができます。
(6)Stable DiffusionとMidjourneyの生成画像の画質の比較
画質にこだわって画像生成AIサービスを選ぶなら、下記の比較表を参考にしてみてください。
Stable Diffusion | Midjourney | |
---|---|---|
解像度とディテール | 1000MP以上の高解像度画像が生成でき、ディテールも優れています | 低解像度 (1000MP以下) の画像を生成しますが、ディテールはStable Diffusionに匹敵します |
リアリティと表現力 | フォトリアルな画像が得意で、風景画、人物画、製品画像など様々なジャンルに対応できます | 独創的な画像が得意です。抽象アート、幻想的な世界、夢の風景などを表現できます |
スタイルとバリエーション | テキストプロンプトに加え、シード値や画像プロンプトを使うと多様な画像が生成できます | スタイルやアスペクト比指定などで、詳細な指示による画像生成が可能です |
(7)Stable DiffusionとMidjourneyの処理速度の比較
以下、Stable DiffusionとMidjourneyの処理速度を比較した表です。
Stable Diffusion | Midjourney | |
---|---|---|
ローカル環境 | 高速(数秒〜数十秒) | 対応不可 |
Webサービス | 遅い(数十秒〜数分) | 速い(数秒〜数十秒) |
混雑状況の影響 | 大きい | 小さい |
その他 | カスタムモデルで高速化可能 | 公式モデルのみ |
ローカル環境で高性能なGPUを使用する場合、Stable Diffusionの方が高速に処理できます。
Webサービスでの利用の場合、Midjourneyの方がStable Diffusionよりも高速に処理される傾向があります。
ただし、Stable Diffusionは様々なカスタムモデルが公開され、モデルによってはStable Diffusionの方が速くなることもあります。
(8)Stable DiffusionとMidjourneyの向いている人
以下、Stable DiffusionとMidjourneyの向いている人をまとめた表です。
Stable Diffusion | Midjourney | |
---|---|---|
求める画像 | リアル、フォトリアル | 独創的、芸術的 |
表現力 | 風景画、人物画、製品画像など | 抽象画、幻想画、夢のような風景など |
解像度 | 高解像度(1000MP以上) | 比較的低い解像度(1000MP以下) |
利用環境 | ローカル環境(無料) Webサービス(無料・有料プランあり) |
Webサービスのみ(有料) |
スタイル | 様々なスタイルに対応 | 詳細な指示で生成 |
バリエーション | 豊富 | 比較的少ない |
カスタマイズ | 自由 | 困難 |
生成速度 | コントロール可 | 混雑状況によって変動 |
プログラミング知識 | 必要 | 不要 |
コミュニティ | 比較的活発 | 活発 |
まとめ|Stable DiffusionとMidjourneyはどっちを選ぶべき?
本記事では、Stable DiffusionとMidjourneyを比較し、それぞれの機能・特徴、料金、使い方、処理速度などの違いを解説しましたが、一概にどちらが良いとは言い切れません。
Stable DiffusionとMidjourneyは、どちらも高品質な画像を生成でき、それぞれ異なる特徴と強みを持っています。どちらを選ぶべきかは、両方のサービスを試してみて、あなたのニーズと目的に合ったものを見つけることをおすすめします。
優れた品質と速さを保ちながらStable DiffusionとMidjourneyで生成した画像を4K/8K/32Kまでアップスケールするには、画像の高画質・高解像度に特化したソフト 「Aiarty Image Enhancer」の導入を検討することをお勧めします。
「Aiarty Image Enhancer」の主な機能
🟢 画像の解像度を4K/8K/32Kまで向上させます。
🟢 豊富なAIモデル、あらゆる画像の画質向上や修復が手軽に行えます。
🟢 選択したAIモデルによって、拡大などの設定を自由にカスタマイズできます。
🟢 高度なノイズ除去・ぼかし除去・ブレ補正・プロンプト抽出・テキスト挿入機能も付きます。
この記事を書いた人:ミユキ
Digiartyに従事し、現在は主にAI系の記事制作(人工知能ソリューションの活用方法、ソフトウェア、トレンド情報)を担当しています。初心者目線で親しみやすい記事作りを心がけています。