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Stable Diffusionのモデルとは?おすすめモデルや入れ方・使い方、注意点などご紹介!

Stable Diffusion モデル

Stable Diffusionという画像生成AIが一世を風靡しています。オープンソース型のAIが利用されており、数秒でハイクオリティな画像が出来上がることができます。無料で使用でき、日本語プロンプトにも対応可能な点が特長です。また、Stable Diffusionのモデルを変更することで、生成される画像の画風や雰囲気、スタイルも大きく変わります。

この記事では、Stable Diffusionで利用できる人気のモデルを紹介します。また、モデルの導入方法や使用時の注意点なども合わせてお伝えします。どのモデルを使おうか迷っている方は、ぜひこの文章をチェックしてください。

Stable Diffusionのモデルとは

Stable Diffusionのモデル
Stable Diffusionのモデルyayoi_mixにより生成された画像

Stable Diffusionのモデルとは、画像生成を行うために学習するデータセットやアルゴリズムの組み合わせのことです。適切なモデルを使用することで、期待するイメージに近い画像を生成することが可能になります。たとえば、アニメ風を生成したいときはアニメ系が特化したモデルを使うと、詳細な指定をせずとも自動的にアニメイラスト画像を生成できます。

また、Stable Diffusionでは「マージ」という技術を利用して、異なるモデルを組み合わせて新しいモデルを作成することができます。これにより、各モデルの強みと弱みを補完しあうことで、より高品質で個性的な画像を生み出すことが可能です。

Stable Diffusionのモデルの数は非常に多く、継続的に新しいモデルがリリースされています。次の部分は、人気のあるモデルをアニメ系とリアル(実写)系に分けてピックアップし、それぞれの特徴、推奨VAE、商用利用の可否について詳しく紹介します。

  • VAEとは
  • Variational Auto-Encoderの略で、Stable Diffusionの画像生成を補助してくれるツールです。VAEを導入することによって画像の質が向上させます。

Stable Diffusionのモデルおすすめ(アニメ系)

  • Aiarty Image Enhancer - さらに生成画像の画質を向上させる

    AIによる画像を高品質化・拡大するための専門ソフトです。お絵描きAIで生成した様々な画像の細部までしっかりと捉えて鮮明さを強調し、ノイズ・ぼかしを除去し、超高解像度の画像に変換できます。

1、万象熔炉| Anything XL

Stable Diffusionのモデルおすすめ(アニメ系):万象熔炉| Anything XL
  • 推奨VAEなし
  • 商用利用可能
  • 製作者Yuno779

SD1.5系列で一世を風靡したAnything(V3,V5)の作者によるXL版モデル。

このモデルは、Stable Diffusion XL 1.0をベースに、高品質のアニメスタイル画像データセットを使用して追加学習されており、プロンプトを忠実に再現した高品質のアニメ画像を生成してくれます。個人的に最も使用頻度の高いアニメ系モデルの一つです。

2、MeinaMix

Stable Diffusionのモデルおすすめ(アニメ系):MeinaMix
  • 推奨VAEなし
  • 商用利用一部可能
  • 製作者Meina

Stable Diffusion 1.5ベースの結合モデルです。詳細で洗練された画像を生成するのに適しています。キャラクターの顔の造形が美しいことがもちろんですが、背景や細部の表現までも精細です。

3、Pastel-Mix [Stylized Anime Model]

Stable Diffusionのモデルおすすめ(アニメ系):Pastel-Mix [Stylized Anime Model]
  • 推奨VAEpastel-waifu-diffusion
  • 商用利用一部可能
  • 製作者andite

パステル調の画風の美少女イラストを生成できるStable Diffusionモデルです。キャラクターの安定感が高く、背景の描写も華やかです。幻想的な雰囲気が好きな人におすすめです。

4、AstrAnime

Stable Diffusionのモデルおすすめ(アニメ系):AstrAnime
  • 推奨VAEなし
  • 商用利用一部可能
  • 製作者Astraali

Stable Diffusionのモデルの中で人気の一つです。独特な画風で80年代感のあるアニメイラスト生成ができます。配色はポップで、色鮮やかである点が特徴です。

5、Counterfeit-V3.0

Stable Diffusionのモデルおすすめ(アニメ系):Counterfeit-V3.0
  • 推奨VAECounterfeit-V2.5、Counterfeit-V2.5.vae.pt、vae-ft-mse-840000-emapruned
  • 商用利用一部可能
  • 製作者rqdwdw

美麗なアニメ調のイラストが生成されるモデルです。

非常に繊細で美しいアニメ系美少女イラストを生成できるだけでなく、背景や服装のの緻密な描写にも長けていると高く評価されています。また、かっこいい男性キャラを生成することも得意です。

6、Manmaru mix

Stable Diffusionのモデルおすすめ(アニメ系):Manmaru mix
  • 推奨VAEanything-V3.0.vae、vae-ft-mse-840000-emapruned
  • 商用利用不可
  • 製作者pawapawa

このモデルはThumbelina v2.0 Modelのキャラデをもとに、手描き感を薄くし、背景がくっきり出るように調整しました。かわいらしくて温かみを感じて、絵本風の画像を生成することが得意です。

その他のおすすめアニメ系モデル

  • 墨心 MoXin
  • AnyLoRA - Checkpoint
  • veryBadImageNegative
  • Cetus-Mix
  • MeinaUnreal
  • AnythingElse
  • CounterfeitXL
  • ANIMAGINE XL
  • Pika's New Generation
  • T-ponynai3

Stable Diffusionのモデルおすすめ(リアル・実写系)

1、Yayoi_mix

Stable Diffusionのモデルおすすめ(リアル系):Yayoi_mix
  • 推奨VAEなし
  • 商用利用一部可能
  • 製作者kotajiro001

様々なモデルを組み合わたリアル系マージモデルです。アジア系の顔のイラスト生成に優れており、可愛いらしい女性が安定して生成できます。

2、Beautiful Realistic Asians V6

Stable Diffusionのモデルおすすめ(リアル系):Beautiful Realistic Asians V6
  • 推奨VAEなし
  • 商用利用一部可能
  • 製作者pleasebankai

写真風のようなリアル系美女イラスト生成に特に有名なモデルです。V5の後継バージョンで、よりリアルな表情、肌の色、髪型をした人物のAIイラストを生成できます。ちなみに、現在は、バージョン7までリリースされており、常に進化し続けているのも魅力です。

3、CityEdgeMix

Stable Diffusionのモデルおすすめ(リアル系):CityEdgeMix
  • 推奨VAEなし
  • 商用利用不可
  • 製作者CityEdge

初期設定値でも綺麗な女性画像が生成できるモデルです。制服やユニフォーム姿の女性の描画が得意で、全体的にはやや幼い印象になります。

4、Realistic Vision V6.0 B1

Stable Diffusionのモデルおすすめ(リアル系):Realistic Vision V6.0 B1
  • 推奨VAEなし
  • 商用利用一部可能
  • 製作者SG_161222

このモデルは、リアルな人物だけでなく、動物や風景の写実的な画像生成も可能です。汎用的なので初心者向けのモデルとなります。

5、ChilloutMix

Stable Diffusionのモデルおすすめ(リアル系):ChilloutMix
  • 推奨VAEなし
  • 商用利用不可
  • 製作者TASUKU

クオリティの高い美女・美少女を生成できるモデルです。衣服などの細部もとてもきれいに描写されます。また、NSFWの生成にも優れている特徴があります。

6、majicMIX realistic

Stable Diffusionのモデルおすすめ(リアル系):majicMIX realistic
  • 推奨VAEなし
  • 商用利用一部可能
  • 製作者Merjic

アジア系のリアルな女性を生成できるモデルです。とくに、光と影のメリハリを高レベルで表現しているのが特徴です。顔や背景のどちらも精度が高いので、キャラクターと背景、両方のクオリティを求めたい方におすすめです。

その他のおすすめリアル系モデル

  • Liyuu LoRA
  • XXMix_9realisticSDXL
  • RealDosMix
  • epiCPhotoGasm
  • CyberRealistic
  • fuduki_mix
  • Deep Negative V1.x
  • PicX_real
  • Pure Eros Face
  • Juggernaut XL

Stable Diffusionのモデルの入れ方・使い方

Stable Diffusionのモデルは、以下の2つのサイトから無料で入手できます。

  • 1 Civitai:Stable Diffusionで使用できるAIモデルを多数共有しているプラットフォームです。Civitaiでは生成画像のサムネイル表示がされているため、どのような画像を生成できるのか一目でイメージ可能です。
  • 2 Hugging Face:Civitaiと同じくStable Diffusionのモデルをダウンロードできるプラットフォームです。モデル名がテキスト形式で一覧されており、特定のモデル名やその一部を用いて検索することが可能です。

Civitaiからモデルをダウンロードする

  • STEP.1

    Civitaiのサイトにアクセスします。検索欄にモデルファイル名を入力して「Enter」キーを押します。

    Stable Diffusionのモデルの入れ方
  • STEP.2

    目的のモデルのサムネイル画像が表示されたれ、クリックします。

  • STEP.3

    「ダウンロード」ボタンをクリックすると、モデルファイルのダウンロードができます。

    Stable Diffusionのモデルの入れ方

Hugging Faceからモデルをダウンロードする

  • STEP.1

    Hugging Faceのサイトにアクセスし、画面上部のメニューから「Models」を選びます。

    Stable Diffusionのモデルの入れ方
  • STEP.2

    検索欄にダウンロードしたいモデル名を入力して「Enter」キーを押します。

  • STEP.3

    詳細ページから「Files and versions」のタブを開き、「.ckpt」や「.safetensors」などのファイル形式を選び、ダウンロードします。

    ※.safetensorsと.ckptは両方ダウンロードできる場合は、より安全な.safetensorsを推奨します。

    Stable Diffusionのモデルの入れ方

Stable Diffusionのモデルの使い方

Stable Diffusion WebUI上でモデルを使えるようにする方法を解説します。

  • STEP.1

    先ほどダウンロードしたモデルは、Stable Diffusionがインストールされているフォルダにに配置する必要があります。「stable-diffusion-webui」→「models」→「Stable-diffusion」と進み、その中に保存してください。

    Stable Diffusionのモデルの使い方
  • STEP.2

    Stable Diffusion WebUIの一番上にあるリロードボタンをクリックします。これで、Stable Diffusionを起動後にフォルダ内に新しく追加したモデルを選択リストに反映します。

    Stable Diffusionのモデルの使い方

Stable Diffusionのモデルを使う時の注意点

Stable Diffusionのモデルは生成画像の幅を広げることができますが、使用するモデルによっては商用利用の可否が異なることがありますので注意してください。商用利用が許可されていないもでるで生成した画像を販売すると、最悪訴えられる可能性があります。

ということで、モデルを導入する際に、必ず商用利用の有無を確認しましょう。

ここからは、Hugging FaceとCIVITAIでモデルの商用利用・ライセンスを確認する方法について説明します。

CIVITAIのライセンス確認方法

モデルページを開いて、下記画像の赤枠部分をクリックすると、下に商用利用の可否が記載された利用規約が表示されます。

Stable Diffusionのモデルを使う時の注意点
  • ライセンス規約の要点は以下の通り
  • クレジット表記なしでこのモデルを使用する
  • このモデルで生成された画像を販売する
  • お金を払って画像を生成するサービスで実行する
  • Civitai上で実行する
  • このモデルを使用したマージモデルをシェアする
  • このモデルおよびマージモデルを販売する
  • このモデルのマージモデルに異なる権限を設定する

一般に、「CreativeML Open RAIL-M」や「CreativeML Open RAIL++-M」といったライセンス表記がされているモデルであれば、使用上の心配はほとんど無用であると言えます。

Hugging Faceのライセンス確認方法

モデルページを開いて、「License:creativeml-openrail-m」が表示されている場合は商用利用可能です。

Stable Diffusionのモデルを使う時の注意点
編集者:ひまり

この記事を書いた人:ひまり

画像処理などの記事作成を担当。現在はAI(人工知能)の分野を中心に、読者の方に向けて丁寧でわかりやすい内容を意識して執筆に努めます。