【初心者向け】Premiere Proで映像&音声のノイズを除去する方法まとめ

せっかく撮影した動画なのに、映像がザラついていたり、「ブーン」というノイズが入ってしまった…こんな経験をしたことはありませんか?
Adobe Premiere Proを使えば、そういったノイズを除去して映像をくっきりと補正し、音声もクリアに仕上げることが可能です。
この記事では、Premiere Proで動画のノイズを除去するための具体的な操作方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。映像ノイズだけでなく、音声ノイズを消す方法も紹介するので、お悩みの方は参考にしてください。
Premiere Proでノイズ除去する方法〜映像ノイズ
暗い場所で撮影した動画や高感度設定で撮影した素材には、ざらついた粒状感が現れることがあります。これを映像ノイズと呼びます。Premiere Proで映像ノイズを除去するには、標準搭載されているビデオエフェクトを使うのが効果的です。
【Premiere Pro】VRノイズ除去エフェクトで映像ノイズを除去する
それでは、Premiere Pro 2018に標準搭載されている「VRノイズ除去」エフェクトを使用して、実際に動画のノイズを軽減していきましょ。
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編集する動画を取り込む
Premiere Proでノイズ除去を行いたい動画をインポートして、タイムラインに配置しておきましょう。
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エフェクトを適用する
メニューバーの「ウィンドウ」→「エフェクト」を選択し、エフェクトのパネルを開きます。
検索窓に「ノイズ」と入力したら、エフェクトパネルに表示されている「VR ノイズ除去」をダブルクリックして動画クリップに適用します。
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エフェクトを調整する
「VR ノイズ除去」エフェクトを適用したら、エフェクトコントロールのパネルに「fx VR ノイズ除去」項目を開きます。
- フレームレイアウト:「平面視」に設定します。
- ノイズの種類:「ランダム値」と「ソルトアンドペッパー」の2種類があります。
- 「ランダム値」→周囲のピクセルの情報に基づいてノイズをインテリジェントに除去します。
- 「ソルトアンドペッパー」→ 塩と胡椒のような斑点状のノイズを軽減します。
- ノイズレベル:ノイズ除去の強さを調整します。数値を上げるほど、強力にノイズを抑えられますが、値が大きすぎると映像がぼやけるため注意が必要です。
「VR ノイズ除去」エフェクトを調整する際は、必ずプレビューを確認しながら行いましょう。ノイズが軽減される一方でディテールが失われすぎないよう、バランスを見極めることが大切です。
Premiere Proでノイズ除去する方法〜音声ノイズ
動画に雑音や環境音が混じっていると、映像の画質が高くても全体のクオリティが悪くなってしまいます。ここでは、Premiere Proで動画の雑音や環境音、ホワイトノイズなどの音声ノイズを除去する方法を2つ紹介します。
【Premiere Pro】ノイズ除去エフェクトで音声ノイズを消す
Premiere Proでは映像だけでなく、音声にもノイズ除去ができるエフェクトが用意されています。これを使えば、気になる雑音を抑えてクリアな音声に仕上げることができます。
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音声エフェクトを適用する
エフェクトパネルを開き、検索窓に「ノイズ」と入力します。
「オーディオエフェクト」に表示される「適応ノイズリダクション」を、ノイズ除去したい音声クリップにドラッグ&ドロップで適用します。
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エフェクトコントロールで調整する
音声クリップを選択した状態で、エフェクトコントロールのパネルを開きます。
「fx適応ノイズリダクション」項目で「カスタムセットアップ」の「編集…」をクリックすると詳細設定ウィンドウが表示されます。
「ヘビーリダクション」「ライトリダクション」「単一ソースのリバーブを除去」の3種類のプリセットが用意されています。必要に応じて各メーターを微調整することも可能です。
Premiere Proで動画のノイズを除去する場合、「適応ノイズリダクション」エフェクトは軽度な雑音に特に効果的です。
ただし、雑音が大きい場合や複雑なノイズが入っている場合は、「エッセンシャルサウンド」と組み合わせて調整すると、よりクリアで高品質な音声に仕上げます。
【Premiere Pro】エッセンシャルサウンドで音声ノイズを消す
撮影した動画に混ざっている背景雑音や騒音を抑えて、人の声を聞き取りたい場合は、Premiere Pro標準搭載の「エッセンシャルサウンド」機能を使用すると便利です。
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エッセンシャルサウンドパネルを開く
ノイズを除去したい音声クリップが選択された状態で、メニューバーの「ウィンドウ」→「エッセンシャルサウンド」 を選択して、パネルを開きます。
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オーディオタイプを設定する
エッセンシャルサウンドパネルで、オーディオタイプを設定します。人の声をクリアにするには、「会話」を選択します。
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修復オプションを有効にする
「修復」にチェックを入れて展開すると、次の4つのパラメータが表示されます。
- 「ノイズを軽減」:エアコン音などの低レベルの持続的なバックグラウンドを抑制します。
- 「雑音を除去」:マイクの接触不良による「パチン」などの突発的な雑音を軽減します。
- 「ハムノイズを除去」:電源周波数による「ブーン」という低周波ノイズを低減します。
- 「歯擦音を除去」:耳障りな歯擦音を軽減します。
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ノイズ除去を調整する
今回は動画に混じった背景ノイズを除去するため、「ノイズを軽減」にチェックを入れます。
スライダーで数値を大きくするほど、バックグラウンドノイズが強く抑制され、話し声の音質も損なわれやすくなります。
実際にスライダーを動かしながら再生してみることで、どの程度の設定が適しているかを確認できます。
Premiere Proでノイズ除去が難しいと感じたら?
Premiere Proには映像・音声のノイズを軽減する標準機能が搭載されていますが、初心者にとっては調整が複雑で、ノイズ除去がどうしてもうまくいかないこともあります。特に以下のようなケースでは、標準機能だけでは限界を感じやすいでしょう。
- 映像のざらつきや色ノイズが強い場合
- 環境音や雑音が大量に混じる場合
- Premiere Proの使い方が全く分からない場合
- PCのスペックが不足して作業が重い場合
こうしたケースでは、より簡単に使える外部ソフトAiarty Video Enhancerを活用することがおすすめです。
【おすすめ】AIでノイズ除去ができるソフト「Aiarty Video Enhancer」
Aiarty Video Enhancerは、AI技術を駆使した動画補正ソフトです。Premiere Proのように複雑な設定を行う必要はなく、数クリックするだけで映像ノイズや音声ノイズを同時に除去できます。ノイズ除去に加え、解像度向上、色補正、フレーム補間、細部の修復などの補正機能を備えています。
AIが自動で最適な処理を行うため、映像に強いざらつきや色ノイズがある場合や、大量の環境音や雑音が入り込んでいる場合でも、高精度な補正が可能です。
専門的な知識がなくても、誰でもクリアで高品質な動画に仕上げられるのが大きな魅力です。
Aiarty Video Enhancerで動画のノイズを除去する方法は以下の通りです。
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動画を読み込む
Aiarty Video Enhancerを起動し、ノイズを除去したい動画ファイルをドラッグ&ドロップで追加します。
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AI高画質化設定を行う
「拡大」欄からノイズ除去後の出力解像度を選び、「プレビュー」ボタンをクリックすると、効果を確認できます。
「音声ノイズ除去」にチェックを入れ、「減衰限度(dB)」のスライダーを左右に動かしてノイズ除去の強さを調整します。
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動画を書き出す
設定が完了したら、右下の「選択項目を書き出す」ボタンをクリックし、AIによるノイズ除去処理が開始されます。
Premiere Proで動画のノイズを除去する際によくある質問
最後は、Premiere Proで動画のノイズを除去する際によくある質問を整理しました。詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
Premiere Proだけで動画のノイズを完全に消すことはできますか?
完全にノイズを消すのは難しいです。Premiere Proでは映像や音声の品質を維持しながら、ある程度のノイズ軽減が可能ですが、特に高感度ノイズや強い環境音が混ざっている場合には、Premiere Proだけでは対応に限界があります。
Premiere Proで映像ノイズを除去する際のコツは?
VRノイズ除去エフェクトを適用した後、Premiere ProでLumetriカラーを使ってディテールや色味を補正すると、より自然な仕上がりになります。
ただし、過度に使用すぎると映像がぼやけるので注意してください。
Aiarty Video EnhancerとPremiere Pro、どっちがおすすめですか?
高度な編集やプロフェッショナルな仕上がりを求める場合は、Premiere Proが向いています。
一方で、効率的に高品質なノイズ除去や解像度向上を行いたい場合は、Aiarty Video Enhancerが最適です。特に動画編集の知識がまったくない方でもすぐ使える点が魅力です。

この記事を書いた人:かほ
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