日本語でOK！動画生成AI「Sora（ソラ）」の使い方とプロンプトのコツ｜画像からの動画化やアニメ作成事例
「テキストを入力するだけで、映画のような高品質な動画が作れる」と話題のOpenAI発の動画生成AI、Sora（ソラ）。 現在、テキストや画像から高品質な動画を生成できる「Sora」は、クリエイターだけでなくビジネスや趣味で動画を活用したいすべての人にとって必須のツールとなりました。
しかし、「英語で指示しないといけないの？」「思った通りの動画にならない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 結論から言うと、Soraは日本語での指示（プロンプト）でも十分に使いこなせます。
この記事では、最新モデル「Sora 2」の機能に対応し、日本語での基本的な使い方からプロンプトのコツ、画像からの動画化（Image-to-Video）、さらに生成した動画のクオリティをプロレベルに引き上げる方法までを詳しく解説します。
Sora（ソラ）とは？Sora2の主な進化点
SoraはOpenAIが開発した、テキストや画像から動画を生成するAIモデルです。2024年の発表以降、改良が重ねられ、2025年9月にはさらに進化した「Sora 2」がリリースされました。
初代Soraと比較し、Sora 2は以下のような飛躍的な進化を遂げています。
Sora 2の主な進化点：
🔹 物理法則の理解が向上：重力、摩擦、液体の挙動などがより自然になり、違和感が大幅に低減。
🔹 映像と音声の同時生成：映像に合わせた効果音やセリフも同時に生成可能（※精度には改善の余地あり）。
🔹 カメオ機能の強化：特定のキャラクターや自分自身（認証済みアバター）を一貫して登場させることが可能。
🔹 SNS機能の統合：作った動画をシェアし、他ユーザーのプロンプトを参考にできる機能が追加。
本記事では話題になっているOpenAIのSoraとは何か、主要機能や動画生成の使い方、高品質生成のコツをわかりやすく解説します。OpenAIのSoraを初めて使ってみる人は、ぜひご覧ください。
Soraの始め方｜料金プランとアクセス方法
Soraの使い方は非常にシンプルですが、利用にはChatGPTの有料プラン（または専用プラン）への加入が必要です。
| プランの比較項目 | Plus・Business | Pro |
|---|---|---|
| 月額料金 | $20～$25 | $200 |
| 動画の長さ | 最大10秒（480p） | 最大20秒 |
| 最大解像度 | 720p（HD） | 1080p（FHD） |
| 同時生成数 | 最大2本 | 最大5本 |
| 商用利用 | 可能 | 可能 |
| ウォーターマーク | あり | なし |
※Plusプランでは解像度や長さに制限があります。4K画質などのプロ仕様を求める場合は、後述する外部ツールの併用が推奨されます。
アクセス方法：
🔹 PCでの利用：公式サイト（sora.com または openai.com）にアクセスしログイン。
🔹 スマホアプリ：「Sora」公式アプリ（iOS/Android）をインストール。
🔹 即時利用可能：現在、招待コードは撤廃されており、登録後すぐに利用開始できます。
Soraの使い方①：プロンプトから動画を生成する方法
画面下部の入力欄にプロンプト（指示文）を入力するだけで動画を生成できます。
- STEP1. 動画にしたい内容を日本語で入力
- STEP2. 動画のアスペクト比（9：16または16：9など）を選択します。
- STEP3. 画質と動画の長さを設定してください。
- STEP4. 出力する動画本数を選択（最大2本または5本）します。
- STEP5. 生成ボタンをクリックしてください。
日本語プロンプトの実例
✅ 実例①：「以下の内容で動画を作ってください：東京のネオン街を歩くサイバーパンク風の女性。雨が降っていて、地面にネオンが反射している」
✅ 実例②：「以下の内容で動画を作ってください：ふわふわの毛並みの三毛猫が、日差しが差し込む日本の古い木造廊下を全力疾走している。4Kレベルの高画質、写実的かつ映画のようなライティング」。
✅ 実例③：「以下の内容で動画を作ってください：曇った午後の木製の書斎で、年老いたスウェーデン人男性が座っている。ゆっくりと立ち上がり、窓辺へ歩み寄ると『若き日のことを今も覚えている』と語る。広角ショット、ローアングル、浅い被写界深度、温かな逆光」
上記の日本語プロンプトに基づき、Soraで生成された動画はこちらです。
プロンプトのコツ：日本語で高品質な動画を作る「5要素」
Soraで思い通りの動画を作るには、以下の5つの要素を含めることが重要です。
- 被写体（Subject）：誰が、何が？（例：日本人女性、赤いスポーツカー）
- 行動（Action）：何をしている？（例：ゆっくりと振り返る、高速で走る）
- 場所（Environment）：どこで？（例：桜が舞う公園、近未来の宇宙ステーション）
- 撮影スタイル（Cinematography）：カメラワークは？（例：ドローン撮影、クローズアップ、35mmフィルム風）
- 雰囲気（Lighting/Style）：明るさや画風は？（例：夕暮れ、スタジオジブリ風、フォトリアル）
💡 【プロからのアドバイス】 より厳密なニュアンスを出したい場合は、ChatGPTに「以下の日本語を、Sora用の詳細な英語プロンプト（Detail Prompt）に変換して」と依頼し、生成された英語を使用するのが最も確実な裏技です。
💡 【プロからのアドバイス】：より厳密なニュアンスを出したい場合は、ChatGPTに「以下の日本語を、Sora用の高品質な英語プロンプト（Detail Prompt）に変換して」と依頼し、生成された英語をSoraに入力するのが最強の裏技です。
本記事では、Soraのプロンプトの書き方を解説します。Soraのプロンプトの要素や基本構造、テンプレート、効果的なプロンプトを作成するコツまで紹介するので、初心者もSoraで高品質な動画を生成できるようになります。
Soraの使い方②：画像から動画を生成する方法 (Image-to-Video)
2025年の動画制作トレンドで欠かせないのが、「Image-to-Video（画像入力）」機能です。「自社のキャラクターを動かしたい」「AIで生成した美女の画像を動画にしたい」という場合に最適です。
「自社のキャラクターを動かしたい」「AIで生成した画像を動画にしたい」という場合に最適な機能です。
- STEP1. 入力画面の「＋」マーク（または画像アイコン）をクリックします。
- STEP2. 元となる画像をアップロードします。
- STEP3. 動きの指示をテキストで追加します（例：「この人物がゆっくりとほほ笑み、カメラの方に手を振る」）。
- STEP4. 生成ボタンをクリックします。
上記の画像に基づき、Soraで生成された動画はこちらです。
Soraの使い方③：アニメ風動画・カメオ機能
Soraはリアルな実写だけでなく、アニメーション制作にも対応しています。
アニメ作成事例
ゴエモン風動画 シーンごとに細かく指示を出すことで、ストーリー性のある動画が作れます。
シーン❶：ゴエモン風のキャラクターが屋根の上を走り、ジャンプして着地。「参上！」と叫ぶ。後ろからの追従ショット。
シーン❷：地面を走りながら小判をばらまく。「絶景かな！」と笑う。全体を映すワイドショット。
シーン❸：夕日を背に、屋根の上でキセルを吹かしながら休憩している。カメラがゆっくりとパンアウトして終了。
このように詳細を指定することで、Soraはシーンに合ったBGMまで自動生成してくれます。
カメオ機能（キャラクター固定）
Sora 2では「カメオ機能」により、同じキャラクターを異なる動画で使い回すことができます。
🔹 パーソナルカメオ：認証済みの「自分自身」のアバターを登場させる。
🔹 キャラクターカメオ：オリジナルのイラストやキャラクターを登録し、一貫性のあるアニメや映画を作る。
OpenAIから開発したアプリのSora2は「カメオ」という新機能が追加しました。これでAIで指定のキャラの動画を作成できるようになります。この記事でこの新機能について、使い方や注意点などを、初心者に向けてご紹介します。
Soraの弱点と、品質を最大化する方法
Soraは非常に強力ですが、ビジネスやプロの現場で使用するにはいくつかの「壁」があります。
- 画質の限界：多くのプランで上限が1080p（FHD）までであり、4Kモニターでの再生には解像度が不足します。
- 描写の不自然さ：物理演算のミスで、指の数が変わったり、背景が歪んだりすることがあります。
- 色味・照明の問題：生成された動画が「眠たい（コントラストが低い）」色味になることがあります。
- 音声のノイズ：音声生成機能はつきましたが、ノイズが混じったり、セリフが不明瞭な場合があります。
💡 解決策：AI動画高画質化ツールを活用する 「Soraで作った動画を、商用レベルの4K画質に引き上げたい」「音声をクリアにしたい」という場合に有効なのが、Aiarty Video Enhancerのような専門ツールです。
Soraで「素材」を作り、専用ツールで「仕上げ」を行うのが、動画制作のスタンダードなワークフローです。無料試用版で、その違いをぜひ体験してみてください。
Aiarty Video EnhancerでSoraで生成した動画の画質や品質を強化する
- STEP1. Aiarty Video Enhancerを起動し、Soraで生成した動画ファイルをドラッグ＆ドロップで追加します。
- STEP2. 画面右側の設定パネルで、以下の項目を選択・調整します。
- STEP3. 設定結果に満足できたら、「選択項目を書き出す」ボタンをクリックします。すると、動画の高画質化処理とエクスポートが自動的に開始されます。
✅ AI高画質化（超解像）：AIモデル（例：moDetail-HQ、superVideo vHQなど）を選択し、目的の拡大率（解像度）を設定します。プレビューウィンドウでビフォー・アフターを確認できます。
✅ カラー調整：露光やハイライト、シャドウ、ホワイトなどのスライダーをドラッグして、手動で色味を調整し、眠たい色調を解消します。
✅ フレーム補間/ノイズ除去：必要に応じて、最大120fpsの滑らかな動画を作成するためのフレーム補間や、音声ノイズ除去機能を有効にします。
Aiarty Video EnhancerによるSora生成動画の画質向上効果は、次の通りです。
Soraを使う際の注意点（Deepfake・著作権）
Soraを利用する際は、以下の点に注意してください。
🔹 著作権と商用利用：OpenAIの最新の利用規約を確認しましょう。
🔹 C2PAメタデータ：Soraで生成された動画には、AI製であることを示す不可視の透かし（メタデータ）が埋め込まれています。
🔹 生成できないコンテンツ：著名人のフェイク動画や、暴力的・性的なコンテンツはフィルタリング機能により生成できません。
🔹 肖像のルールを守る：使用できるのは、認証済みの自分自身のパーソナルカメオのみです。他人の肖像を無断で作成することはポリシー違反です。
🔹 ウォーターマークの扱い：Plusプランではダウンロードした動画にウォーターマークが表示されます。ウォーターマークを除去する行為は利用規約違反となります。
まとめ：Sora×ツールで映像制作は新時代へ
Soraは、言葉だけで映像監督になれる革新的なツールです。
日本語プロンプトでも十分に高品質な動画が作れますが、さらに一歩進んだ「プロ品質」を目指すなら、英語プロンプトへの変換や、Aiarty Video Enhancerのような高画質化ツールの併用をおすすめします。
まずは無料の範囲や低価格プランから、あなたのアイデアを映像化してみましょう。
この記事を書いた人：ミユキ
Digiartyに従事し、現在は主にAI系の記事制作（人工知能ソリューションの活用方法、ソフトウェア、トレンド情報）を担当しています。初心者目線で親しみやすい記事作りを心がけています。