【動画・音声】ホワイトノイズを除去する方法とおすすめツール4選(無料)|初心者向け

動画・音声を編集する際、意外と多くの人が直面する問題が「ホワイトノイズ」です。
動画・音声にホワイトノイズが混じっていると、視聴者に不快感を与えたり、伝えたいメッセージが聞き取りにくくなったりします。つまり、ホワイトノイズ除去は動画・音声の品質向上に直結する、非常に重要な作業です。
この記事では、動画・音声のホワイトノイズを除去する方法と、おすすめツール4選(無料)をご紹介します。動画・音声に入るホワイトノイズを効果的に除去したい方は、是非ご覧下さい。
動画・音声に入るホワイトノイズとは?
ホワイトノイズとは、「ザーッ」「シューッ」「シャー」という雑音のような音のことです。
録音機材やマイクの性能が不十分だったり、周囲の環境音(エアコンや換気扇の音、PCファンの音など)がうまくコントロールできていなかったりすると発生します。
動画・音声にホワイトノイズが入ると、音声がシャリシャリしたり、背景で雑音が聞こえたりします。特に、音声が重要な役割を果たす動画(ポッドキャスト、YouTube動画、オンラインコースなど)では、ホワイトノイズがあると視聴者の体験が大きく損なわれます。
だから、動画・音声コンテンツを制作する際に、ホワイトノイズ除去は避けがたい問題の一つです。
動画・音声のホワイトノイズを除去する方法
動画のホワイトノイズを除去するための方法は、使用するツールによって異なります。大きく分けて以下の2種類があります。
- AIを活用したホワイトノイズ除去ソフトを使う
AIを使ったホワイトノイズ除去ツールを利用すれば、動画や音声に入る繊細なノイズも自動で効果的に取り除くことができます。複雑な操作不要で、初心者でも簡単に高品質なノイズ除去処理が可能なのは大きな魅力です。
おすすめツール:Aiarty Video Enhancer、VideoProc Converter AI - ホワイトノイズ除去ができる動画・音声編集ソフトを使う
動画編集ソフトの多くには、音声ノイズ除去機能が搭載されています。動画編集に慣れている人にとって、ホワイトノイズ除去機能を搭載した動画編集ソフトもいい選択肢です。
おすすめツール:VideoProc Vlogger
音声編集に特化したソフトでは、より細かいノイズの除去や、音質調整が可能です。プロ並みの音声クオリティを求める人におすすめです。
おすすめツール:Audacity
動画・音声のホワイトノイズを除去するおすすめツール
ここから、それぞれにおすすめツールと、動画・音声のホワイトノイズを除去する手順を解説します。
Aiarty Video Enhancer(動画専用)

- 対応OS:Windows/Mac
- 日本語:対応
- 対応フォーマット:MP4、AVI、MOV、WMVなど動画のファイル形式のみ対応
- 料金:無料版あり
Aiarty Video Enhancerは、AIによる画質・音質向上に特化した動画処理ツールで、クリックだけで動画に入る音声ノイズを除去することができます。ホワイトノイズを含む様々な音声ノイズに対応し、ノイズ除去の精度も良いです。
更に、動画における音声ノイズだけではなく、映像ノイズやブレ、ぼかし、解像度も同時に補正可能です。
「とにかく簡単に動画のホワイトノイズを除去したい」「ホワイトノイズだけでなく映像画質まで同時に改善したい」場合は、Aiarty Video Enhancerを強くおすすめします。
【Aiarty Video Enhancerの特徴】
【Aiarty Video Enhancerでホワイトノイズを除去する手順】
ソフトを起動した後、ホーム画面中央にある「+」アイコンをクリックするか、動画ファイルやフォルダをドラッグ&ドロップして、動画ファイルを読み込みます。
右側の「AI高画質化」に動画を高画質化するAIモデルと拡大倍率を設定します。動画の解像度を上げる必要がない場合は、倍率を「x1」に設定すればよいです。
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「音声ノイズ除去」にチェックを入れ、「ノイズ除去モデル」「減衰限度 (dB)」「ポストフィルタの閾値」を指定します。
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プレビュー画面の下に「タスク追加」をクリックし、「選択項目を書き出す」をクリックすると、完了します。
VideoProc Converter AI(動画・音声両対応)

- 対応OS:Windows/Mac
- 日本語:対応
- 対応フォーマット:動画と音声のファイル形式両方に対応
- 料金:無料版あり
VideoProc Converter AIは動画、音声と画像の処理を高画質化できるAIツールです。
先進なAIアルゴリズムが動画・音声におけるホワイトノイズを自動で除去してくれます。シンプルな操作に加えて、ホワイトノイズ除去にも非常に高い効果があります。
それ以外、動画と音声の形式変換・編集・圧縮、画面録画、録音が1つで完結できます。
「ノイズ除去と同時に、幅広い用途で使えるソフトウェアが欲しい」といった人にとって、VideoProc Converter AIが最適です。
【VideoProc Converter AIの特徴】
【VideoProc Converter AIでホワイトノイズを除去する手順】
ソフトを起動した後、ホーム画面中央にある「音声AI」アイコンをクリックします。
「+」アイコンをクリックするか、動画ファイルやフォルダをドラッグ&ドロップして、処理したい動画、または音声ファイルを読み込みます
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右側の「ノイズ除去」の項目にチェックを入れ、「デバイス」「AIモデル」「ノイズ減衰限度 (dB)」「ポストフィルタの閾値」「音量」を設定します。設定完了後、「全てに適用」をクリックします。
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最後に「RUN」ボタンをクリックして、ホワイトノイズ除去の処理を開始します。
VideoProc Vlogger(動画・音声両対応)

- 対応OS:Windows/Mac
- 日本語:対応
- 対応フォーマット:動画と音声のファイル形式両方に対応
- 料金:無料版あり
VideoProc Vloggerは、無料で使える動画編集ソフトです。動画編集機能だけではなく、ノイズ除去を始め、豊富な音声編集機能も搭載されています。
動画や音声におけるホワイトノイズを除去するには、ノイズ除去フィルターを適用するだけで完結します。操作は非常にシンプルです。
更に、音量調整、イコライザー調整、フェードイン&フェードアウト、フィルター追加などの機能を利用して、プロ並みの音質調整が可能です。
「無料で簡単にホワイトノイズを除去したい」という方には、まさにぴったりの動画編集ソフトです。
【VideoProc Vloggerの特徴】
【VideoProc Vloggerでホワイトノイズを除去する手順】
ソフトを起動し、「新規プロジェクト」→「+」アイコンをクリックすることで処理したい音声・動画ファイルを読み込み、下部のタイムラインにドラッグ&ドロップします。
「オーディオトラック」から編集したい音声クリップを選択した状態で、メニューバーでは「オーディオ」をクリックします。
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オーディオの編集画面に切り替えると、ツールバーにある「エフェクト」→「ノイズ除去」をクリックし、「ノイズの除去(dB)」を調整します。適切に設定したら、「適用」ボタンを押します。
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最後にツールバーの「書き出し」ボタンをクリックして、処理後のファイルをエクスポートします。
Audacity(音声専用)

- 対応OS:Windows/Mac/Linux
- 日本語:対応
- 対応フォーマット:WAV、MP3、AACなど音声のファイル形式のみ対応
- 料金:無料版あり
Audacityは、世界中で多くのユーザーに利用されている無料の音声編集ソフトです。録音中に入り込んでしまったホワイトノイズやハムノイズなどの不要な雑音を除去する機能が搭載されています。
Audacityのノイズ除去機能は、ノイズが含まれている部分を選択して「これはノイズです」とソフトに学習させる仕組みになっており、まるで静かな環境で録音したかのようなクリアな音声に仕上げることができます。
ただし、音声ファイル専用の編集ソフトなので、動画に含まれるホワイトノイズを除去したい場合は、あらかじめ動画から音声を抽出してから編集する必要があります。
【Audacityの特徴】
【Audacityでホワイトノイズを除去する手順】
Audacityを開き、編集したい音声ファイルを読み込みます。
ホワイトノイズが最も目立つ部分を数秒間選択した状態で、メニューバーから「エフェクト」→「ノイズ除去と修復」→「ノイズの低減」→「ノイズプロファイルの取得」をクリックします。
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ホワイトノイズが入っている音声ファイル全部を選択し、再度、「エフェクト」→「ノイズ除去と修復」→「ノイズの低減」を選択します。「ノイズの低減」ウィンドウが表示されたら、「ノイズ低減」「感度」「周波数平滑化バンド」といったバラメータを適切に調整して、「OK」ボタンをクリックします。
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ノイズ除去が適用された音声を確認し、ファイルを保存すれば完了します。
まとめ|AIによるホワイトノイズ除去は意外と簡単!
ホワイトノイズは、動画や音声コンテンツの品質に大きく影響する問題ですが、適切なツールを使えば初心者でも簡単に除去できます。
特に「Aiarty Video Enhancer」や「VideoProc Converter AI」のようなAIツールは、編集の手間を省きながら、音質のクオリティをワンランク上げることができます。しかも、高精度で、手動よりも自然な仕上がりになります。
「ホワイトノイズが気になる…」「プロのような音声に仕上げたい…」そんな方は、ぜひ試してみましょう。
- AI超解像:アニメ・古い動画をAIで4Kアップスケーリング。
- 自動補正:フレーム補間、ノイズ・雑音除去などを自動処理。
- 細部復元:ぼやけた映像や不鮮明な部分もAIが高精度に補正。
- 高速処理:Turboモードにより最大3倍の処理スピードを実現。

この記事を書いた人:莉子
AI(人工知能)を活用したツールとその活用法等に関するコンテンツ制作を担当しています。読者目線で分かりやすいAI系の記事作りを心がけています。