Aiarty Image Enhancerマニュアル|画像を拡大/アップスケールする方法
【AI画像拡大・アップスケール-Aiarty Image Enhancer操作ガイド】
Aiarty Image Enhancerはピンボケ補正、ノイズ除去、JPEGアーティファクト除去、アップスケーリングという4つの機能を一体化にした画像エンハンサーです。複雑なモデルを操作したりパラメーターを調整する必要はありません。初心者でも簡単に画像を拡大・アップスケールすることができます。最大32K(4K * 8倍)まで画像をアップスケールすることができます。利用方法はAiarty Image EnhancerのAI画像高画質化機能と全く同じです。
EXIFメタデータ付きの画像をAiarty Image Enhancerにインポートして、出力形式を「JPG」に設定する場合、Aiarty Image Enhancerはアップスケールした画像のカメラメーカーやカメラモデル、日付と時刻、レンズ、絞り、シャッタースピード、ISO設定などのEXIFメタデータを自動的に保持します。
それでは、Aiarty Image Enhancer画像拡大のやり方を詳しく紹介します。
ステップ1. 画像追加
「+追加」ボタンまたはドラッグ&ドロップによって、拡大したい画像/フォルダをソフトに追加します。
● より多くの画像追加方法>>
ステップ2. アップスケーリング設定
「ハードウェア」:画像を処理するためにCPUまたはGPUを選択することができます。もし可能であれば、GPUハードウェアアクセラレーションを選択することをお勧めします。
「拡大」:画像を強化された品質でアップスケールするには、x2、x4、x8のいずれかを選択し、アーチファクトを除去しながら画像の解像度を上げます。
また、1K (1408 x 1408)、2K (2408 x 2408)、4K (4096 x 4096)、または8K (8192 x 8192)のような特定の解像度に画像を変換するには、1K、2K、4K、または8Kから選択します。
さらに、拡大倍数をカスタマイズすることもできます。幅または高さの特定の値を入力して画像のスケールを手動でカスタマイズし、キーボードの「Enter」キーを押して画像の処理を開始できます。カスタマイズされた画像のアスペクト比は、元の画像のアスペクト比と一致します。
注:Windows PCでは、画像の最大解像度(幅または高さ)は32,000ピクセルですが、Macでは16,000ピクセルを超えてはなりません。入力画像の解像度が低く、可能な限り高解像度にしたい場合は、遠慮なく2倍アップスケールし、最終解像度に達するまでアップスケーリングプロセスを繰り返してください。
「2パス処理」:より高画質な画像を得るために、「2パス処理」を有効にします。これには、「細部加工 GAN v2」/「鮮明化 Diff v2」/「写真向け v3」モデルで追加のx1画像処理(高画質化)が行われます。AIがより多くのディテールを生成し、より高画質で画像を拡大する可能性があります。
ステップ3. AIモデルの選択
より高品質で画像をアップスケールするために、適当なAIモデルを選択するのが重要です。
🔴 「細部加工 GAN v2」
より多くのディテール、より鮮明でシャープな画像を生成する。
ぼかし+ノイズ除去。より良い肌と髪。より良い知覚品質。
このモデルは、複雑なディテールの生成、鮮明度の向上、シャープネスの改善に優れています。ネットからダウンロードした画質の悪い画像のぼやけ、ノイズ、ピクセル化の問題に効果的に対処します。AIがピクセルや微細な特徴を推測・補完することで、画像を拡大しても高画質を維持します。AIで生成された画像、イラスト素材、人物画像、風景、建物、動物の鮮明度を高め、細部まで加工することが可能です。
🖼 適用画像
このAIモデルは、髪の毛、動物の毛皮や羽毛、風景、レンガや木目などの建築物のテクスチャなど、細部にまで細心の注意が必要な特定の画像タイプの補正に特に効果的です。
🔴 「鮮明化 Diff v2」
オリジナルの画像を復元。より忠実で、より鮮明に、より滑らかに。
ぼかし除去+ノイズ除去。
このAIモデルは、より滑らかで鮮明かつ明るい画像をレンダリングすることに特化しています。画像の欠陥を取り除くことで、忠実で鮮明な画質を実現します。画質の悪い画像に含まれるぼやけやノイズを効率的に除去し、本来の特性を維持します。
🖼 適用画像
このAIモデルは、2Dアニメーション、カートゥーン、ガラス表面、滑らかなテクスチャ、線画など、比較的ディテールの少ない画像タイプの補正に適しています。また、このAIモデルを使ってポートレートを処理することも可能です。
🔴 「写真向け v3」
よりリアルに、より鮮明に。 元の写真を復元する。
ぼかし除去+ノイズ除去。高品質の画像や写真のために設計されている。
このAIモデルは、撮影した写真のピンボケを補正し、ノイズを除去し、写真を拡大することに特化しています。高ISO撮影時の輝度ノイズやカラーノイズ除去にAIを活用することで、ベールを脱いだようなクリアで鮮明な画像を生成します。写真の向上と自然な特性の維持の間で完璧なバランスを実現しています。このモデルを使用すると、写真は驚くほどリアルでプロフェッショナルな仕上がりになります。
🖼 適用画像
カメラやスマホで撮った高解像の写真、ポートレート画像、暗いところで撮影したノイズの多い写真や古い写真に対応します。
注:Photo Diff V2というAIモデルは今画像を最大2倍まで拡大できます。
ステップ4. 拡大された画像のプレビュー
実際には、画像や画像フォルダを追加すると、Aiarty Image Enhancerは自動的にAIモデルをセットアップし、画像を分析します。ただし、「AI細部加工」の設定を変更した場合は、例えば、AIモデルや拡大倍率など、プレビューウィンドウにある「開始」ボタンをクリックして、手動でAI画像拡大/アップスケーリング処理を開始する必要があります。
「開始」ボタンの上には、「ローカルのAIモデルのみ利用」という項目があります。
「ローカルのAIモデルのみ利用」にチェックを入れたら、サーバー上のAIモデルファイルのアップデートをチェックしなくなります。
● 利点:新しいAIモデルのダウンロードを要求されなくなります。 インターネット接続がない場合や、接続が非常に遅い場合に役立ちます。
● 欠点:新しいAIモデルが使用されなくなります。 使用するには特定の条件を満たす必要があります。
※ ローカルのAIモデルを使用するには、まず、「モデル全体をダウンロード」をクリックして、AIモデルをパソコンにダウンロードする必要があります。この機能は製品版のみ利用可能です。
AIモデルをダウンロードしていない場合、以下のような情報が表示されます。
処理が完了すると、プレビューウィンドウにビフォーアフター画像が表示されます。1画面表示と2画面表示の2つのプレビューモードがあります。
プレビューウィンドウにカーソルを置き、マウスのホイールをスクロールすると、画像の表示範囲を拡大または縮小できます。
また、画像の上にマウスを置き、マウスを動かすと、特定の部分を見ることができます。
※ AIモデルを選択するのに迷った場合は、全てのAIモデルを試してみて、プレビューウィンドウで処理の効果を確認し、最高の画質を達成するモデルを見つけましょう。
ステップ5. 書き出し設定
出力画像のフォーマットと画質/レベルを設定して、最後に、右下の「RUN」ボタンをクリックすると、Aiarty Image EnhancerがAIを活用して、高画質のままで画像を拡大してパソコンに出力します。
ソース画像がEXIFメタデータが付いて、出力形式を「JPG」に設定している場合、Aiarty Image Enhancerは画像のEXIFメタデータを自動的に保存するため、拡大された画像をエクスポートした後に情報を確認できます。画像を右クリックして、[プロパティ] > [詳細] に進み、下にスクロールすると詳細情報が表示されます。