AI高画質化ソフトの比較:Aiarty Video Enhancer vs Topaz Video AI|機能・価格・操作性から検証
動画の画質をもっとクリアにできたらいいのに、と思ったことはありませんか?
そんな思いから、動画の画質を効果的に向上させられるソフトを探し始め、Aiarty Video Enhancer と Topaz Video AI にたどり着いた方も多いでしょう。
この2つはいずれもAIを利用した動画高画質化分野で高い評価を受けているツールで、「動画を美しくよみがえらせる」「映像に新たな生命を吹き込む」といった点を強みとしています。
しかし、実際にはどちらが自分に合っているのでしょうか?
本記事では、Aiarty Video Enhancer と Topaz Video AI を徹底比較し、機能・使いやすさ・価格などの観点から詳しく解説します。
あなたの編集ツールとして、本当に選ぶべき一本を見極めるための参考になれば幸いです。
それでは、さっそく見ていきましょう。
Aiarty Video EnhancerとTopaz Video AIの基本情報と特徴
Aiarty Video EnhancerとTopaz Video AIを徹底比較
Aiarty Video EnhancerとTopaz Video AIの基本情報と特徴
まずはAiarty Video EnhancerとTopaz Video AI両方の基本情報と主な特徴を押さえておきましょう。
Aiarty Video Enhancerとは
Aiarty Video Enhancer は、画像高画質化や背景除去ソフトなどを展開するDigiarty社が開発した、最新のAI技術を基盤とする動画高画質化デスクトップソフトです。
動画のディテールを強化し、ノイズ除去、ブレ補正、アップスケーリング(最大4K)を行うことで、映像の鮮明さを大幅に改善することを目的としています。
単に動画を鮮明にさせるだけでなく、色の忠実度を保ちながら細かな質感やテクスチャまで美しく復元できる点が特長です。
実際に使用してみると、元の動画と比べて、髪の毛や布地の質感、暗所シーンなどの細かな部分が、よりクリアで自然に再現されていることが分かります。
さらに、専用のAIモデルを搭載しており、非常に高速かつ高品質な映像処理を実現しています。
- ・画質を保ちながら粒状感とノイズを除去
- ・自然で微細なディテールを再構築
- ・低解像度動画を4K画質に向上
- ・さまざまな映像タイプに対応する専用のAIモデルを搭載
- ・GPU加速により、処理スピードが3倍に向上
- ・ワンクリックでのシンプルな操作
- ・フレーム補間、音声ノイズ除去、カラー補正、HDR変換などにも対応
Topaz Video AIとは
Topaz Video AIは、Topaz Labs社が開発した、AIで高品質な映像補正&アップスケーリングを実現するソフトです。
低照度動画のノイズ除去、アーカイブ映像の修復、4K/8K/16Kまでの解像度向上、さらに手ブレのある動画の揺れを自動で補正するプロ向けの機能を充実しています。
Topaz Video AIには、複数のAIモデルが用意されており、用途に応じて細かく調整できる点が大きな特長です。動画クリップごとに処理方法を細かくコントロールしたい場合に、特に役立ちます。
初期バージョンはTopaz Video Enhance AIの名称で発売し、バージョン3.0でTopaz Video AIに変更され、2025年9月にリリースされた最新バージョンではTopaz Videoに変更されています。
※ Topaz Labs は「Topaz Video AI (最終バージョン:7.1.4)」の買い切り版(永久ライセンス)の提供を終了します。これ以降の主要な新機能やAIモデルのアップデートは、「Topaz Studio」サブスクリプションでのみ提供されています。
- ・動画をHD・4K・8K、さらに最大16Kまで高解像度化可能
- ・ノイズや動画の種類に応じて設計された複数のAIモデルを搭載
- ・スタビライズ機能で、カメラの揺れやブレを効果的に軽減
- ・デインターレース処理で映像を自然なプログレッシブ映像に変換可能
- ・フレーム補間、スローモーション作成、HDR変換などにも対応
- ・After EffectsやDaVinci Resolveなどの編集ソフトと連携できる
Aiarty Video EnhancerとTopaz Video AIを徹底比較
Aiarty Video EnhancerとTopaz Video AI の基本情報がわかったところで、次に、機能・使いやすさ・価格・性能などの観点からこの2つのソフトを比較し、どちらがあなたのニーズに最も合っているかを見ていきましょう。
1. 機能の比較
Aiarty Video Enhancer と Topaz Video AI の主な機能を比較して、以下の表になります。
| 主な機能 | Aiarty Video Enhancer | Topaz Video AI |
|---|---|---|
| 高画質化・アップスケーリング | 低解像度動画を4Kまで高画質化・超解像; 拡大倍率は x1〜x4 など調整可; AI補完でディテール強化に優れている。 |
SD/480p → 4K/8K/16Kまで高解像度可能; AIでディテールを保持しながら画質向上。 |
| ノイズ除去 | 3つのAIモデルで、高感度ノイズ・ブロックノイズに対応し、自然なディテールを復元。 「Real-Photo」モデルが輝度ノイズやカラーノイズ低減に特化。音声ノイズ除去機能搭載。 |
強度の異なるノイズ除去モデルを用意し、ディテールを損なわずにノイズを除去。「Nyx XL」モデルが暗所やノイズの多い環境下で有効。 |
| 強度コントロール | 補正強度を0〜1から調整でき、鮮明さと自然な質感のバランスを取れる | 直感的に画質をコントロールできる |
| フレーム補間 | フレームレートを最大120FPSに変換;最大16倍のスーパースローにも対応可能。 | 最大16倍のフレーム補間で滑らかなスローモーションを実現。 |
| 安定化・手ブレ補正 | 動画のブレをある程度軽減 | 高度な手ブレ補正機能(スタビライズ)搭載 |
| 色補正 | 自動補正と手動調整両方対応 | 対応なし |
| SDRからHDR変換 | SDR 8-bit → HDR 10-bit; 色補正機能との併用を推奨 | 専用のHDR変換モデル 「Hyperion」搭載 |
| そのほか | 回転&反転、トリミング、インターレース解除など便利な内蔵編集機能が搭載; 独自のステップモード/Turboモード搭載。 |
インターレース解除、マルチGPUレンダリング機能が搭載; 高度なLogサポート。 |
ご覧のとおり、Aiarty Video EnhancerとTopaz Video AIは機能面において互角のライバルと言えます。
機能性が大切な要素の一つですが、実際の使用シーンにおいて最終的に得られる出力品質こそが、最も重要なポイントです。
ここからは、両ソフトが特に強みとしているノイズ除去機能に焦点を当て比較していきます。
- 結論:
- Aiarty Video Enhancer:自然でリアル、ディテールを忠実に再現しながらノイズを除去する;モデル数を抑えたシンプルな設計で、学習コストが低く扱いやすい。
- Topaz Video AI:複数のAIモデルによるノイズ除去に対応(主力は Nyx);強力なノイズ除去を行う場合、細部がやや失われることがあり、調整に試行錯誤が必要。
Aiarty Video Enhancer は、自然でリアルな動画高画質化を目指して設計されています。
各AIモデルは「過度な処理」「プラスチック感」「カートゥーン化」といったありがちな問題を避けるよう最適化されており、ディテールを忠実に再現しつつ、鮮やかで元のシーンに近い色表現を実現します。
ただし、設定や素材によってはややシャープが強く出る場合もあります。
superVideo vHQ モデル
高ISOノイズや色ムラが目立つ低照度映像に特化しており、強力なノイズ除去と同時に、失われやすいディテールの復元にも優れています。
moDetail-HQ モデル
一般的なノイズやぼやけを除去し、AIが映像を解析しながら細かな特徴を推測・補完することで、自然なディテール回復を行います。
Topaz Video AIは、ディテールを損なうことなく、プロフェッショナルレベルのノイズ除去を実現します。ノイズと本来の映像ディテールを区別し、ノイズだけを選択的に抑えるため、細部の線や質感を残しつつノイズだけを低減できます。
特に暗い場所や高感度で撮影された映像に入る「輝度ノイズ」「カラーノイズ」に対して、優れたノイズ除去効果が見られます。
注意点として、画面が滑らかになりすぎる傾向があります。ある映像では非常にクリーンに仕上がる一方で、別の映像ではやや過度にスムージングされ、微細な質感が失われることもあります。
2. 操作性・使いやすさの比較
操作性も、日々の編集作業では欠かせないポイントです。
使い方や好みによって、最適な動画高画質化ソフトの選択は異なります。
- 直感的なユーザーインターフェースを備え、操作が非常にシンプルで、わずか3ステップで補正処理を完了できます。
- リアルタイムプレビュー機能に加え、高性能ながらも厳選されたAIモデルを明確に分類しているため、素人はもちろん、効率的な作業フローを重視するプロでも迷わず操作できます。
- Aiarty Video Enhancer 詳細な使い方はこちら<<
- インターフェースはやや技術寄りで、日本語にも対応しておらず、一般ユーザーやに英語が苦手な人にとっては、難しく感じられる場合があります。
- 最適な仕上がりを得るためには、各AIモデルや設定を理解し、それぞれの用途や組み合わせ方を把握する必要があり、一定の学習コストが求められます。
3. 性能・処理速度・必要スペックの比較
処理効率と必要スペックの両面において、Aiarty Video Enhancer は圧倒的に優れています。
- 独自に開発した「Turbo」モードとAIモデルにより、ハードウェア利用率を大幅に向上させます。
- NVIDIA RTX 30/40/50シリーズおよびAMD Radeon RX 6000/7000シリーズに最適化されており、劇的なGPUエンコード加速を実現し、メモリ使用率を大幅に改善しました。例えば2分間の1080p動画を4Kにアップスケールする処理がわずか2分で完了します。
- 高スペックなパソコンであっても、1本の動画をレンダリングするのに数時間かかる場合があります。
- 複数のGPUを並列に活用することで処理速度を向上できる「マルチGPUレンダリング」という高度な機能を備えていますが、実際には使用環境によっても異なる可能性があります。
では、それそれのシステム要件をチェックしてみてください。
| Windows | Mac | |
|---|---|---|
| Aiarty Video Enhancer | ・Windows10以降 ・64-bit Intel或いはAMDプロセッサー ・8GB RAM 以上 ・DirectMLハードウェアアクセラレーション対応GPU(NVIDIA GTX 600以降、AMD Radeon HD 7000以降、Intel Haswell世代以降) |
・MacOS 13.0またはそれ以降 ・任意のIntelプロセッサー ・8GB RAM 以上 ・4GB以上のVRAMを搭載した専用グラフィックカード |
| Topaz Video AI | ・Windows10/11 ・AVX2処理が可能なIntel / AMD製 CPU ・RAM 16GB(32GB以上を推奨) ・NVIDIA GTX900+ / AMD Radeon 500 シリーズ以上(VRAM 8GB以上を推奨) |
・macOS Big Sur 11以降 ・AVX2処理が可能なCPU ・RAM 16GB(32GB以上を推奨) ・2015年以降の専用GPU(VRAM 8GB以上を推奨) |
両ソフトとも快適に動作させるには高性能なPCが必要ですが、Topaz Video AIはGPU依存度が高くなっています。
Aiarty Video Enhancerは単体のCPU環境でも動画を処理できるため、古いハードウェアや低スペックのパソコンを使用している場合、優れた選択肢となります。
Aiarty Video Enhancer 詳細なシステム要件をチェック<<
4. 価格・ライセンスの比較
Aiarty Video Enhancerの価格はTopazの永久ライセンスの1/3くらいの値段であり、非常に手頃な選択肢と言えます。
📌 Aiarty Video Enhancer
| ライセンス | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|
| 無料版 | 0円 |
すべての機能を試用可能。動画を2分間処理可能;書き出しに透かしあり。 |
| 永久ライセンス | 16,980円 |
一度の購入で全ての高度な機能を即時に使用できる。継続的な無料アップデートが含まれ、将来的な互換性も生涯保証される。 |
| 年間プラン | 8,980円 |
年間で無制限動画処理 |
📌 Topaz Video AI
Topaz Video(AI)は永久ライセンスの提供が終了します。現在は年額サブスクリプションのみを提供しています。
年契約が前提となっており、契約期間中は解約できないのでご注意ください。
| ライセンス | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|
| Personal | 年間一括$299(約47,090円)または$33/月 |
標準モデルへのアクセス;月25本分のビデオクラウドクレジット;商用利用制限あり。 |
| Pro | 年間一括$699または$67/月 |
標準モデルに加え、Pro限定のローカルAIモデル(Wonder、Starlightなど)へのアクセスが可能;月100本分のビデオクラウドクレジット;商用利用完全対応。 |
Aiarty Video Enhancer VS Topaz Video AI:どちらを選ぶべきか?
以上の内容を踏まえて、すでに自分にぴったりの動画高画質化ソフトは決まりましたか?
もしまだ決めきれていなくてもご心配なく。ここでは、最終的な選択のアドバイスを紹介します。
Aiarty Video Enhancerを選ぶのがおすすめな方
- 処理速度と作業効率を重視する:GPUを効率的に活用し、3倍の高速処理を実現できる。
- 予算を抑えたい、コスパを重視する:永久ライセンスを提供し、一度に購入すれば生涯までのアップグレードをサポートしている。
- 自然で過度にならない画質を求める:Aiarty Video Enhancerは、画質を向上させつつ、リアルで自然なディテールの再現できます。古いビデオ、低照度映像、アニメなど幅広いコンテンツに対応し、過剰処理を避けた仕上がりを目指す。
Topaz Video AIを選ぶのがおすすめな方
- 細かな調整や高度なカスタマイズ性を重視し、最高レベルの画質を追求したい方
- 高性能なPC環境と十分な予算を確保できる方
- 映像制作のプロとして、動画のアップスケーリング、ノイズ除去、映像修復を定期的に行う必要がある場合
まとめ
Aiarty Video Enhancer と Topaz Video AI の徹底比較、いかがでしたでしょうか。
ここまでの内容から分かるように、両ソフトにはそれぞれ異なる強みと特徴があります。
Aiarty Video Enhancer は、機能面で Topaz Video AI に決して劣らず、むしろ一部のシーンではそれを上回るパフォーマンスを発揮するソフトとして、十分に検討する価値があります。
動画の解像度向上やノイズ除去を実現しながら、ハードウェア要件が非常に低く、価格も比較的手頃です。そのため、個人ユーザーはもちろん、コストを重視する事業者にとっても、理想的な選択肢と言えるでしょう。
- AI超解像:アニメ・古い動画をAIで4Kアップスケーリング。
- 自動補正:フレーム補間、ノイズ・雑音除去などを自動処理。
- 細部復元:ぼやけた映像や不鮮明な部分もAIが高精度に補正。
- 高速処理:Turboモードにより最大3倍の処理スピードを実現。
この記事を書いた人:ひまり
動画・画像処理などの記事作成を担当。現在はAI(人工知能)の分野を中心に、読者の方に向けて丁寧でわかりやすい内容を意識して執筆に努めます。
