Aiarty Video Enhancerマニュアル|ユーザーインターフェース・画面説明

【画面説明-Aiarty Video Enhancer操作ガイド】
Aiarty Video EnhancerはAI動画高画質化をはじめ、AI超解像やフレーム補間、音声ノイズ除去、色調補正、編集など、便利で多彩な機能を備えています。すぐに使いこなせるよう、次にAiarty Video Enhancerの「ユーザーインターフェース」について説明します。
エリアA:メニューバー
ソフトの情報の確認や画像の追加などがここで行います。
左上の「設定」をクリックしたら、ドロップダウンメニューが表示されます。
📌「設定」:ソフトの「通常設定(書き出し先、言語、AIモデル・ログ・一時ファイルの保存先など)」と「書き出す設定(ファイル名、動画・音声形式など)」があります。
● 通常設定
言語:言語を選択するためのドロップダウンメニューです。現在、Aiarty Video Enhancerはドイツ語、英語、日本語、中国語簡体、中国語繁体という5つの言語をサポートしています。
書き出し先:必要に応じて処理された動画ファイルを保存するための出力先を指定します。デフォルトのままでも構いません。
モデルパス:AIモデルが保存されているフォルダーです。
ログパス:Aiarty Video Enhancerの実行ログが保存される場所です。
一時パス:バッファファイルが保存される場所です。プレビュー状態では、Aiarty Video Enhancerは分析した動画を再度分析することはありません。
● 書き出す設定
ファイル名:エクスポートファイルの名前はカスタマイズできます。「拡大」「解像度」「スローモーション」「日付」など、必要な項目を自由に組み合わせて設定可能です。
フレーム補間:必要に応じて「シーンチェンジをスキップ」の値を変更できます。
デフォルトの動画書き出し:動画・音声の出力フォーマットや品質などを変更できます。
📌「ハードウェア確認」:お使いのパソコンがハードウェアアクセラレーションに対応しているかどうか、ハードウェア情報を確認します。
※ Aiarty Video EnhancerでAIハードウェア加速を利用するには、DirectX Feature Level 12.0をサポートするGPUが必要(例:Radeon HD 7000以降、Intel第4世代Core以降、GTX 600以降など)。必要なVRAMは最低4GBですが、安定したパフォーマンスを得るには8GB以上が推奨されます。
高速処理を行うにはTensorRT加速が有効。ただし、これはGeForce 20シリーズ以降かつCompute Capability 7.5以上が必要。
詳しい動作環境は技術仕様ページまでご参照ください。
📌「プロキシ設定」:プロキシの利用が可能です。利用するには、「プロキシを有効にする」にチェックを入れる必要があります。
📌「更新情報」:Aiarty Video Enhancerの最新バージョンを使用しているかどうかを確認します。もしそうでない場合は、「更新する」ボタンをクリックして最新バージョンにアップグレードしてください。
📌「モデル全体をダウンロード」:AI動画高画質化・アップスケーリング加工で利用するAIモデルをダウンロードします。
※ この機能は、ライセンスキーを登録して製品版を利用しているユーザーのみが利用できます。モデルをローカルにダウンロードした後、AIによる高画質化やアップスケーリング処理が動画を追加した時点で即座に開始されます。
📌「言語」: ドイツ語、日本語、英語、中国語(簡体/繁体)から希望の言語を選択します。
📌「登録」:クリックしたら、Aiarty Video Enhancerの製品の登録画面が表示されます。
📌「バージョン情報」:お使いのAiarty Video Enhancerのバージョン情報を確認できます。
📌「オンラインヘルプ」:クリックしたら、Aiarty Video Enhancerのマニュアルページが開けられます
📌「料金プラン」:Aiarty Video Enhancerの製品版を購入し、またはライセンスキーを登録することができます。
📌「ホーム」:通常では、「ホーム」ボタンが表示されています。「ホーム」ボタンをクリックしたら、Aiarty Video Enhancerの公式サイトが表示されます。
📌「更新あり」:Aiarty Video Enhancerの最新版が利用できたら、「ホーム」ボタンが「更新あり」に変わり、クリックしたらソフトの最新版のダウンロードとインストールが開始します。
エリアB. プレビューウィンドウ
📌「プレビューモード」:エリアBでは、処理前後の動画をプレビューできます。画面上部のスイッチボタンをクリックすることで、プレビューモードを切り替えることができます。
・モード1:シングルモード:動画が1つの画面に組み合わされます。プレビュー画面内のマーカーをマウスで動かして、元動画と処理後の違いを確認できます。
・モード2:デュアルモード:動画が2つのウィンドウに並んで表示され、左右で直接比較できます。左側に元の動画、右側に処理後のプレビューが表示され、違いが一目で分かります。
📌「ズーム機能」:動画プレビューのズーム調整には以下の方法があります:
・虫眼鏡アイコンをクリックしてズームイン/アウト
・マウスホイールを上下にスクロールして素早く調整
・プレビュー画面をダブルクリックして、すばやくズームイン/アウト
📌「タイムライン」:プレビュー画面の下部にタイムラインがあります。タイムラインは、動画の操作やセグメント選択のためのコントロールセンターです。動画の再生や全体の長さの確認ができるほか、調整可能なマーカーを使って強化したい特定の部分を簡単に指定できます。選択が完了したら、そのセグメントをタスクとして追加するだけでOKです。
・再生ボダン:プレビューエリア内で動画の再生/一時停止を切り替えます。
・トリムハンドル:再生バーの両端にある青いハンドルで、処理したい動画セグメントの開始・終了位置をドラッグして調整できます。
・イン/アウトポイント設定ボタン:再生ヘッド(縦線)を希望の位置に移動し、[(左角かっこ)で開始位置を設定、あるいは、](右角かっこ)で終了位置を設定できます。精密なセグメント選択が可能です。(※ 開始と終了が同じ位置の場合、1フレームのみがエクスポートされます。)
・タスク追加ボタン:現在の設定と選択範囲で動画をタスクリストに追加します。(※追加されたタスクはすぐには処理されず、「開始待ち」の状態になります。処理を始めるには手動で開始してください。)
エリアC:動画の追加&削除
エリアCでは、処理したい動画を追加したり、削除したりすることができます。
🔴 動画を追加する方法
@ はじめて動画を追加する場合、ホーム画面の中央にある「+」をクリックして、処理したい動画を選択します。または、エクスプローラーから対象のファイルを画面中央にドラッグ&ドロップして追加もできます。
A さらに動画を追加する場合、プレビュー画面下部の「+入力」ボダンをクリックします。動画を読み込むと、入力ボダンの横にサムネイルが表示され、ファイルの内容をひと目で確認できます。
※ 一括で複数の動画ファイル/フォルダを追加したい場合、キーボードで「Ctrl」キーを押しながら、動画/フォルダを選択してください。
B 動画の詳細情報を確認したい場合は、サムネイル左上の小さな「i」アイコンをクリックしてください。ファイルが編集済みの場合は、右下に「E」アイコンが表示されます。
🔴 追加した動画をソフトから削除する方法
【方法一】
インポートファイルエリアで削除したい動画にマウスを重ね、右上に表示される「×」アイコンをクリックすると、その動画を削除できます。
【方法二】
動画を右クリックして、「選択した動画をクリア」または「動画全体をクリア」を選択して削除もできます。
※ 右クリックすると、その動画に対して以下の操作ができます:
・エキスプローラで表示:選択した動画ファイルの保存場所をファイルエクスプローラーで開く。
・動画情報を表示:選択した動画の詳細なプロパティやメタデータを確認。
・現在の動画を書き出す:現在選択・設定されている動画のみを書き出す。
・動画全体を書き出す:読み込まれているすべての動画を一括で書き出す。
・選択した動画をクリア:選択した動画をソフト上の読み込みリストから削除。
・動画全体をクリア:読み込まれているすべての動画をリストから一括削除。
エリアD:タスクリスト
プレビュー画面下部の「タスク追加」をクリックすると、処理する動画が「タスクリスト」に追加します。「タスクリスト」には、現在キューに読み込まれているタスクの数が表示されます。下の各行には、個別のタスクの詳細が次のように整理されて表示されます:
入力動画の詳細:左側には、元動画のサムネイルプレビューとともに、ファイル名・解像度・フレームレート・再生時間などの元の仕様が表示されます。
出力仕様と設定:右側には、各タスクの出力内容、つまり出力形式と解像度、使用中のAIモデル、適用された機能(例:フレーム補間など)、期待される出力後のフレームレートと再生時間)が表示されます。
複数のタスクを追加することができます。「変更」をクリックすると、各種設定を変更できます。次に「適用」をクリックすれば、変更した設定が該当するタスクに反映されます。
※ リストの個別タスクを右クリックすると、そのタスクに対して以下のようなオプションが表示されます:
・タスクを始める:選択したタスクの処理を開始。
・停止:選択したタスクの処理を一時停止または中断。
・タスクを再開:一時停止または中断されたタスクを、途中から再開。
・先頭へ移動:選択したタスクをリストの最上部に移動し、優先順位を上げる。
・タスク変更:選択したタスクの強化設定を再調整。
・クリア:選択したタスクをリストから削除。
・タスク全体を始める:リスト内のすべてのタスクの処理を一括で開始。
・完了したタスクをクリア:処理が完了したタスクだけをリストから削除します。
・タスク全体をクリア:ステータスに関係なく、すべてのタスクをリストから削除。
・エキスプローラで表示:そのタスクに関連付けられた動画ファイルの保存場所ファイルエクスプローラーで開く。
エリアE:動画情報の確認
ここには、インポートした動画ファイルの解像度、再生時間、FPS、ファイル名、形式などの情報が表示されます。
エリアF:処理の設定
このセクションでは、AIを使った動画の高品質化、編集、フレーム補間、音声ノイズ除去など、高度な処理の設定を行います。
📸 AI高画質化
🟢 「ハードウェア」:動画を処理するためにCPUまたはGPUを選択することができます。
🟢 「AIモデル」:Aiarty Video Enhancerが動画を高画質したりアップスケールしたりするために使用するAIモデルです。今Aiarty Video Enhancer内蔵のAIモデルは3つあります。
@ MoDetail-HQ
Diffusion(拡散)技術とGAN技術を融合させたこのモデルは、強力なデブラー(ボケ補正) とデノイズ(ノイズ除去) を実現。特に、髪の毛や花、屋外の植物など、繊細なテクスチャの再現に優れており、細部の質感を損なうことなく、画像の明瞭さとシャープネスを大幅に向上させます。シャープで自然な質感が求められる、屋外の日中シーンや自然風景、ポートレートなど、高精度な画質修復に最適です。1倍、2倍、4倍のアップスケーリング(画像拡大) に対応しています。
A Smooth-HQ
ピュアなDiffusion(拡散)技術を採用したSmooth-HQ は、バランスの取れた自然なデブラーとデノイズに焦点を当てています。映像の欠点を除去しつつ、素材が持つ本来の色味とテクスチャのなめらかさを忠実に保持。人物が主役のシーンや室内照明下の映像など、自然な質感を活かしつつ、控えめかつ効果的に画質を補強したい一般的な用途に理想的です。1倍、2倍、4倍のアップスケーリングに対応しています。
B SuperVideo vHQ
DiffusionとGAN技術を駆使したsuperVideo vHQは、極端な低照度環境 でのノイズ除去に特化して最適化されています。夜空や都市の夜景、薄暗い室内など、非常に暗いシーンにおいても、業界トップクラスのノイズ低減と細部の復元を実現。処理速度は犠牲になりますが、ノイズ除去性能を最優先する場合に、最高品質の画質を約束します。現在は2倍のスケーリングに対応しています。
※ AIモデルは随時更新します。AIモデルの選択については、「Aiarty Video Enhancer使い方〜AI動画高画質化」からご参照ください。
🟢 「拡大」:このドロップダウンメニューでは、画質強化後の動画の解像度を設定できます。以下のいずれかの方法を選択できます。
@ 拡大倍率の指定
元の解像度に対して、x1(1倍)、x2(2倍)、x4(4倍)のいずれかの倍率を選択します。
「x1(1倍)」は、元の動画サイズはそのままに、画質のみを向上させたい場合に最適です。例えば、昔のぼやけた動画を拡大せずに鮮明にしたり、全体的なノイズを除去してくっきりさせたい時にご利用ください。
【例】:元動画(1290×720, 30FPS)を「x1(1倍)」で高画質化すると、以下のような効果が得られます。
A 規定解像度への拡大
720P(HD)、1080P(FHD)、2K(QHD - 2560 x 1440)、4K(UHD - 3840 x 2160)など、よく使われる解像度から選択できます。元の動画より小さい解像度は選択できず、メニュー上で「利用不可」と表示されます。
B カスタム解像度
幅(横)または高さ(縦)のピクセル数を自由に入力できます。
アスペクト比(縦横比)は元動画のまま保たれるため、幅か高さのどちらか一方を入力すればOKです。もう一方は自動で計算されます。
⚠️ 注意:元動画より小さくはできません。また、出力できる最大のサイズは、動画の長い方の辺が4096ピクセルまでとなります。
🟢 「強度コントロール」:新しい「強度」スライダーを使用すると、AIモデルの強度とシャープネスレベルをコントロールでき、画像の鮮明さと自然な外観の完璧なバランスを取ることができます。
🟢 「ステップモード」:高画質を優先(低VRAM)
このオプションを有効にすると、ビジュアル品質を大幅に向上させながら、VRAM使用量を大幅に削減できます。ただし、AI推論速度が低下する可能性がありますのでご注意ください。
🟢 「Turbo」:処理速度を優先
このオプションを有効にすると、処理速度が劇的に向上し、システムリソースの消費も大幅に抑えられます。その代わり、出力される画質が若干低下する場合があります。速度を重視する場合に便利なモードです。
🎬 編集
「編集」にチェックを入れたら、回転&反転、クロップ、インターレース解除などの動画編集を行います。また、ビデオ・オーディオトラックの詳細を確認できます。
詳細な使い方は「Aiarty Video Enhancer使い方〜動画編集」までご参照ください。
🎨 カラー
「カラー」を有効にすると、映像の色味を細かく調整可能。明るさやコントラスト、色合いを変更して、作品の雰囲気を思い通りにコントロールできます。
詳細な使い方は「Aiarty Video Enhancer使い方〜色調補正」までご参照ください。
💎 HDR
「HDR」を有効にすると、SDRからHDRへの変換が可能です。SDR 8ビットコンテンツをHDR 10ビットビデオにインテリジェントに変換し、より滑らかなカラーグラデーションとよりリアルなトーンを実現し、ビジュアル体験を提供します(カラー機能との併用をお勧めします)。
AIモデルの詳細やHDR変換の使い方は「Aiarty Video Enhancer使い方〜HDR変換」までご参照ください。
🏂 フレーム補間
「フレーム補間」にチェックを入れると、動画のフレームレートを30fps・50fps(2倍)・60fps・90fps・120fpsにアップコンバート可能。さらにスローモーション機能を使えば、2倍や4倍のなめらかなスロー映像を実現できます。
詳細な使い方は「Aiarty Video Enhancer使い方〜AIフレーム補間」までご参照ください。
🎤 音声ノイズ除去
AIを活用した高度なノイズ除去機能で、動画に含まれ る不要な背景音を自動検出・削除。クリアな音声をキープしたまま、人の声をくっきりと強調します。
⚠️ 注意:音声トラックを含む動画ファイルでのみ利用可能です。
詳細な使い方は「Aiarty Video Enhancer使い方〜AI音声ノイズ除去」までご参照ください。
エリアG:書き出し
ここでは、出力動画のフォーマットや保存先などの設定ができます。
「書き出し設定」では、下の数字は書き出し時の動画のフォーマット(コーデック)を表します。
🔸 ファイル形式:書き出し時の動画ファイル形式を選択できます。今はMP4、MOVに対応しています。
🔸 動画コーデック:書き出し時の動画コーデックを選択できます。今はH.264、H.265、AV1に対応しています。
🔸 音声コーデック:書き出し時の音声コーデックを選択できます。今はAAC、MP3に対応しています。
処理した動画の書き出し先を「・・・」で変更できます。「元フォルダに書き出す」にチェックを入れると、動画はソースファイルと同じフォルダにエクスポートされます。
「選択項目を書き出す」:
・タスクリストが空の場合、このボタンをクリックすると、現在選択中のファイルがインターフェースに表示されている設定で新しいタスクとして自動的に追加され、直ちに処理が開始されます。
・タスクリストにすでにタスクがある場合、選択中のタスクが「開始待ち」状態であれば、このボタンをクリックすることでそのタスクの処理が開始されます。
「一括書き出し」:追加しているすべての動画ファイルに対して変換タスクを自動作成します。新規タスクは、現在インターフェース上で表示されている設定に基づいて処理されます。タスクが追加されると、すべてのタスクが自動的に処理を開始します。
この記事のライター:ひまり
