Stable Diffusionは商用利用OK!Stable Diffusionで商用利用できるモデル・確認方法を解説!
注目度の高い画像生成AI「Stable Diffusion」の利用を検討している方の中には、「Stable Diffusionで生成した画像の商用利用は可能か」「Stable Diffusionで商用利用できるモデルは何か」について知りたい方もいるでしょう?
本記事では、Stable Diffuisionは商用利用の可否や商用利用できるモデル・確認方法について解説します。Stable Diffuisionは商用利用できるか気になる方は是非ご覧下さい。
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Stable Diffusionは商用利用できるのか?
Stable Diffusionは、Stability AI社が開発した注目度の高い画像生成AIです。完全にオープンソースなので、誰でも無料で使用できます。その上で、テキスト・画像で高品質なAI画像を簡単に生成できることから、多くのユーザーが愛用されています。
では、一体Stable Diffusionで生成した画像の商用利用(販売、ビジネスの運営、広告等)はできますか?
Stable Diffusionは商用利用OK
Stable Diffusionのライセンス規約では、生成した画像についてサービスを提供する企業側はが権利を主張せず、ユーザー側が自由に使って良いとしていることが明記されています。
また、ライセンス規約には、Stable Diffusionで生成した画像を商用目的で利用する際、以下のようなケースを除くことも記述します。
- ✅ 法律に違反するコンテンツを共有する;
- ✅ 個人情報や誤った情報を広がる;
- ✅ 人に危害を与える;
- ✅ 弱い立場のグループを標的にする;
つまり、法律に違反することやほかの人に迷惑や危害を加えるような内容でない限り、Stable Diffusionで生成した画像は基本的に商用利用が可能です。
- Stable Diffusionのライセンス規約の原文は以下のURLとなります。
- https://github.com/CompVis/stable-diffusion/blob/main/LICENSE
Stable Diffusionは商用利用できない2つのケース
ただし、Stable Diffusionは商用利用自体が認められていても、Stable Diffusionは商用利用ができないこともあります。
Stable Diffusionは商用利用ができないケースは以下の2つあります。
- 1「Img2img」で画像を生成する
Stable Diffusionの「Img2img」は既存の画像を読み込ませて、近いイメージの画像を生成する機能を指します。
「Img2img」によって、著作権を持っていない画像や商用利用を認めていない画像を無断で読み込んで新たな画像を生成すると、著作権や肖像権の侵害に当たる可能性があるため、生成した画像の商用利用はできません。
だから、商用利用が目的でStable Diffusion のimg2img機能を使用する際は、予め元となる画像の著作権やライセンスも必ず確認してください。
- 2既存のモデルを学習させて画像を生成する
ローカル環境でStable Diffusionを使う場合、既存のモデルを学習させてより理想に近い画像を生成することが多いでしょう。
既存のモデルの中に、制作者が商用利用を認めていないものもあります。
商用利用が認められていないモデルを使用すると、生成した画像の商用利用はできません。
そのため、既存のモデルを利用する前に、そのライセンスを確認する必要があります。
- メモ:
- 既存のモデルをLora(モデルを追加で学習させることで、特定の人物やキャラクターなどを生成できるようにする拡張機能ツール)で学習させる場合も同じです。
Stable Diffusionで商用利用できるモデルは?
Stable Diffusionで商用利用できる人気モデルと、そのライセンス確認方法については下記に記載しますので、ご確認ください。
Stable Diffusionで商用利用できる人気モデル
Stable Diffusionの公式配布モデルはほぼすべて商用利用可能です。
その他、以下の人気モデルも商用利用できます。
- 【実写・リアル系】
- BlazingRealDrive
- BRA(Beautiful Realisitic Asians)
- BlueberryMix
- Beautiful Realistic Asians
- CyberRealistic
- Cherry Picker XL
- chilled_remix
- epiCRealism
- ICBINP
- majicMIX realistic
- mutsuki_mix
- majicMIX realistic
- Realism Engine
- WeddingImperial
- 【アニメ系】
- AnyLoRA
- BreakDomainXL
- Blazing Drive
- CounterfeitXL
- DreamShaper
- Dark Sushi Mix
- EnvyMix
- Kohaku-XL alpha
- LittleStepMix
- Pastel-Mix [Stylized Anime Model]
- SakuraMix
- YesMix
モデルごとにライセンスが異なる上で、モデルのライセンスは突然変更される可能性があります。そのため、商用目的でStable Diffusionを利用して画像を生成する際に、その都度お使いのモデルのライセンスを確認したほうが良いです。
Stable Diffusionで商用利用できるモデルの確認方法
CivitaiとHugging Faceの2つのサイトは、Stable Diffusionで利用可能なモデルを提供する主なサイトです。
お使いのモデルは商用利用できるかどうか知りたい際、提供元としてのCivitaiとHugging Faceから確認することができます。各サイトでの確認方法は下記の通りです。
- CIVITAIでモデルのライセンスを確認する方法
-
STEP.1
CIVITAIの公式ページからお使いのモデルを選択します。
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STEP.2
モデルページの右下にある「Licence」をクリックすると、ライセンスの内容が以下の画像のように表示されます。
-
STEP.3
“Sell images they generate”と“Run on services that generate images for money”にチェックが付いていると、このモデルは商用利用が可能です。
- Hugging Faceでモデルのライセンスを確認する方法
-
STEP.1
Hugging Faceの公式ページからお使いのモデルを選択し、詳細なページを開きます。
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STEP.2
モデルの名称の下に表示されている「License」をクリックします。
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STEP.3
「License」には、“creativeml-openrail-m”と書かれている場合は、このモデルを商用目的で使用することができます。
まとめ
この記事では、画像生成AI「Stable Diffusion」の商用利用の可否について解説しました。
そのポイントをまとめると、以下のようになります。
- Stable Diffusionは基本的に商用利用できますが、使い方とモデルによって商用利用できない可ケースもあります。
- Stable Diffusionの「img2img」を商用目的で行う場合、元となる画像の著作権とライセンスを注意する必要があります。
- Stable Diffusionでモデルを商用目的で使用する場合、商用利用が認められるモデルを選択する必要があります。
また、Stable Diffusionで商用利用できる人気モデルも紹介しました。
モデルのライセンス更新により、商用利用できるかどうか変わる可能性もあるので、使用する際に、CIVITAIやHugging Faceでモデルのライセンスをもう一度確認することがおすすめです。
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この記事を書いた人:莉子
AI(人工知能)を活用したツールとその活用法等に関するコンテンツ制作を担当しています。読者目線で分かりやすいAI系の記事作りを心がけています。