Stable Diffusionで使える体型のプロンプト(呪文)、入力ポイントや画像生成手順まで徹底解説!
Stable Diffusionで人物の画像を生成する際に、顔や表情、髪型に加えて、体型を表現するための呪文(プロンプト)を指定することも重要です。痩せているか太っているか、手足が長いか筋肉質かなど、体型のプロンプトを適用することで、イメージに近い個性的なキャラクターを作成できます。
この記事では、人物の体型に関連するプロンプトをまとめて紹介します。また、プロンプト入力時のポイントや、実際にStable Diffusionを使って違い体型の人物画像の作り方も紹介します。
Stable diffusion体型に関するプロンプト
Stable diffusionで体型に関するプロンプトを何も指定しなければ、スリムなキャラクターばかりが現れますが、現実の人間にはさまざまな体型や体格の人がいますよね。個性あふれる人物を生成ためには、その体型をできるだけ具体的に指定することが大切でしょう。
太っているか痩せている、背が高いか低い…次は体型を表現するための代表的なプロンプトを紹介していきます。
AI画像を高品質化したいお方に極めて簡単な方法を提供します。このソフトはStable Diffusionで生成した画像をよりきれいに加工できます。画像の拡大も鮮明化も、専門知識がないお方でも気軽に完成できます。
細身の体型
プロンプト | 日本語 |
---|---|
skinny | スキニー、非常に細かい体型、やせ細った |
slim | スリムな、細身の |
slender | スレンダー、優美ですらりとした体型 |
scrawny | かなりやせた、筋肉が少ない |
Petite | 小柄で細身な |
underweight | 低体重な |
gaunt | ガリガリな、筋肉がなく肋骨が見える |
bony | 骨が目立つほど痩せている |
lanky | 背が高くて非常に細い |
ぽっちゃりした体型
プロンプト | 日本語 |
---|---|
plump | ぽっちゃりとした体型 |
chubby | 可愛らしい、健康的なふっくらとした体型 |
curvy | 豊満な、曲線美を持つ |
full-figured | より豊満な体型 |
voluptuous | 豊満で魅力的 |
rotund | 丸々とした |
fat | 太っている |
overweight | 肥満 |
obese | 過度の肥満 |
筋肉質の体型
プロンプト | 日本語 |
---|---|
athletic | スポーツ選手のような健康的な体型 |
muscular | マッチョ、体が筋肉で発達した、筋骨隆々した |
very muscular | 非常にマッチョ |
toned | 筋肉が引き締まった |
beefy | がっしりした |
burly | がたいがいい |
well-trained body | 鍛えられた体 |
abs(abdominal muscles) | 腹筋 |
pectralis majior | 大胸筋 |
strong | 強い |
身長について
プロンプト | 日本語 |
---|---|
tall | 高身長 |
towering | とても高い |
heightened | 高まった |
giant | 巨大な |
short | 低身長 |
chibi | ちびキャラ |
tiny | 非常に小さな |
dwarf | 非常に小さい、小人種族 |
lanky | 手足の長い |
leggy | 脚の長い |
体型に関するプロンプトを入力する時のポイント
Stable Diffusionを用いて特定の体型を持つ人物画像を効果的に生成するためには、以下のポイントを理解することが重要です。
複数のキーワードを組み合わせる
体型を表現するキーワードを複数組み合わせることで、より詳細な要求をすることができます。
例えば、
- tall and slim
日本語訳:背が高くてすらっとしている
- short and plump
日本語訳:小柄でふくよか
もちろん、長い手足、広い肩、細いウエストライン、大きい胸…など個々の体のパーツを細かく指定することが可能です。また、体型を指定する際には、服装や髪型、表情などの他の要素と適切に組み合わせることで、より魅力的で印象深い画像を生成することができます。
プロンプトに重みづけする
Stable Diffusionはプロンプト内の特定の単語を重みづけすることで影響を強めたり弱めたりすることができます。
重みを調整するには、以下のような構文を用います。
- (キーワード)
括弧内のワードが1.1倍強くなる
- ((キーワード))
括弧内のワードが1.1倍×1.1倍の、合計1.21倍になる
- (キーワード:数値)
重みづけを数値で指定する。数値は1を基準に、1.0より高くすれば重みが高くなり、低くすれば重みが低くなる。強調しすぎると、画像に破綻が生じる可能性があるため、最大でも 1.4までに抑えることを推奨する。
1つ例を見てみましょう。以下のプロンプト内のキーワード「abs(腹筋)」の重みを調整してみます。
Stable Diffusionで体型を指定して画像を生成する
早速、体型を表すプロンプトを使って、Stable Diffusionで特定の体型を持つ人物画像を生成しましょう。
Stable Diffusion Onlineの場合:
➊ Stable Diffusion Online公式サイトにアクセスします。
➋ 左上にプロンプトを入力する枠があるので、作成したい画像の内容、主には被写体の情報を英語で入力します。
➌ ショートヘアのぽっちゃりした女の子を作りたいので、以下のようなプロンプトを入力します。
- 例:a chubby girl
(日本語訳:ぽっちゃりした女の子。)
➍ さらに、服装や表情、髪型、背景など、内容を示すプロンプトをお好みで入力します。
- 例:a chubby girl with a short hair, smile, wearing a pink bear t-shirt, in a convenience store.
(日本語訳:ピンクのクマのTシャツを着た、ショートヘアのぽっちゃりした女の子。)
➎ 次に、スタイルやアスペクト比、画素数を選択して、「生成」を押せばいいです。しばらくすると、AI画像を作成します。
この記事では、Stable Diffusion Web UIを日本語化する方法、プロンプトの書き方、Stable Diffusionで画像生成する方法など、Stable Diffusionの使い方について、初心者にもわかりやすく解説していきます。Stable Diffusionの使い方に関して不安や悩みを抱えている入門者はぜひ参考にしてみてください。
Stable Diffusion Web UIの場合:
➊ Stable Diffusion Web UIを起動し、「txt2img」タブを開きます。
➋ プロンプトのテキストボックスに特定の体型を指定する英語プロンプトを入力します。
➌ 画面下部のパラメータで画像サイズや生成枚数などを設定したら、「Generate」ボタンをクリックします。すると、AIが画像を生成してくれます。
生成された画像がイマイチになる場合は、モデルやLoraを活用してみてください。
Stable Diffusionで利用できる人気のモデルを紹介します。また、モデルの導入方法や使用時の注意点なども合わせてお伝えします。どのモデルを使おうか迷っている方は、ぜひこの文章をチェックしてください。
まとめ
今回はStable Diffusionで体型を指定して画像を生成する方法について解説しました。体重や筋肉質、身長など、体型に関するプロンプトを使用することで、個性的で魅力的な人物画像を生成することができます。
Stable Diffusionで生成した画像の標準的なサイズは 512ピクセル x512ピクセルです。一旦拡大すると、粗くてぼやけた状態になってしまいます。そういう低解像度のAI画像を高画質化するには、専門ソフト「Aiarty Image Enhancer」を使うことをおすすめします。
この記事を書いた人:ひまり
画像処理などの記事作成を担当。現在はAI(人工知能)の分野を中心に、読者の方に向けて丁寧でわかりやすい内容を意識して執筆に努めます。