Photoshopで画像のノイズを軽減・除去する方法4選!AIノイズ除去の使い方を紹介
夜間や暗い場所で撮影した写真は、光量が不足するためにざらついて粗く感じになります。このざらつきの正体は「ノイズ」と呼ばれ、画像や写真の質感や色味を損なってしまうことがあります。
この記事では、Photoshopでノイズ除去する基本方法から、AIノイズ除去機能の使い方まで詳しく解説します。さらに、Photoshopだけでは十分に軽減できないノイズを効果的に除去し、写真をより高画質に仕上げる方法も紹介します。
Photoshop初心者の方や、写真のざらつきをきれいにしたい方はぜひ参考にしてみてください。
Photoshopで画像のノイズを軽減・除去する基本的な方法
Photoshopには、ノイズを軽減・除去するための便利な機能やツールが複数搭載されています。
まずは、ほとんどのバージョンのPhotoshopで利用できる基本的なノイズ除去の方法を見ていきましょう。それぞれやりやすい方法を選んで試してみてください。
- AIノイズ自動除去:専門知識なしでノイズをワンクリック除去。
- ディテール保持:輪郭や質感を損なわずに補正。
- JPEGノイズ対応:SNS・Web用画像の修復にも最適。
- バッチ処理対応:複数画像をまとめて高画質化可能。
Photoshop「ノイズを軽減」で写真・画像のノイズを除去する
Photoshopに標準搭載されている「ノイズを軽減」フィルターを使うのは、最も手軽なノイズ除去方法です。特に写真や画像の全体に均一に存在するランダムノイズの軽減に効果的です。
「ノイズを軽減」フィルターを使ってPhotoshopで画像のノイズを軽減するには、以下の手順で操作してください。
古い写真や解像度の低いスマホ写真を、Photoshopで画質良くしたい場合にとても便利な機能ですので、検証しみます。
- 1Photoshopでノイズを除去したい画像か写真を開きます。
- 2レイヤーパネル上でレイヤーを Ctrl+J(Macは Command+J)で複製します。
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- 3複製したレイヤーを選択した状態で、上部のメニューから 「フィルター」→「ノイズ」→「ノイズを軽減」 を選択します
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- 4右側に表示される調整パネルで以下のパラメータを調整します。
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- 強さ:ノイズ除去の強さを調整します。ただし、値を上げすぎると全体がぼやけるため注意しましょう。
- ディテールを保持:エッジやテクスチャがどの程度残すかを調整します。
- カラーノイズを減少:違った色が出てしまうノイズを抑えます。
- ディテールをシャープに:ディテール(細部)の部分をシャープに見せます。
- 注意
- プレビューで変化を確認しながら、ノイズを抑えつつ自然な質感を保つように調整するのがポイントです。
「Camera Rawフィルター」で写真・画像のノイズを除去する
PhotoshopのCamera Rawフィルターは、本来RAW現像に使われる機能ですが、実はJPEG画像にも利用できます。このフィルターには強力なノイズ軽減機能が備わっており、特に高ISOで撮影した風景や人物写真のざらつきを軽減する際に効果を発揮します。
Camera Rawフィルターを使ってPhotoshopで画像のノイズを軽減するには、以下の手順で操作してください。
- 1ノイズを除去したい画像をPhotoshopで開き、レイヤーを複製します。
- 2上部のメニューから「フィルター」→「Camera Rawフィルター」を選択します。
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- 3右側のツールバーから 「ディテール」セクションを開き、以下のパラメータを調整します。
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- シャープ:エッジ(輪郭)を強調する量を調整します。数値を上げすぎるとザラついた状態に戻してしまうため注意しましょう。
- ノイズ軽減:スライダーを右に動かすと、輝度ノイズが自動的に軽減します。
- カラーノイズの軽減:スライダーを右に動かすことで、色ムラや色ノイズを抑えます。
「JPEGのノイズを削除」で写真・画像のノイズを除去する
Photoshopのニューラルフィルターには「JPEGのノイズを削除」機能も搭載しています。この機能は、特にJPEG画像の圧縮によって発生したざらつきやブロックノイズを簡単に軽減できるのが特徴です。
「JPEGのノイズを削除」機能を使ってPhotoshopで画像のノイズを軽減するには、以下の手順で操作してください。
- 1ノイズを除去したい画像をPhotoshopで開きます。
- 2上部のメニューから「フィルター」→「ニューラルフィルター」を選択します。
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- 3「JPEGのノイズを削除」をオンにして、右側の「強さ」項目で「低」「中」「高」のいずれかを選んでフィルターの強さを調整します。
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- 4「出力」項目から「新規レイヤー」を選択して、「OK」をクリックします。
この方法は、JPEG形式で保存された写真や、インターネットから取り込んだ画像のノイズを除去したい場合に特に有効です。
PhotoshopのAIノイズ除去機能を使用する方法
Photoshopに付属しているRAW現像アプリ「Adobe Camera Raw」の最新バージョンには、AIノイズ除去機能が追加されました。この機能を使うと、暗所で撮影した写真や高ISOで撮影した画像のノイズを自動で検出でき、ディテールを維持したまま、ざらつきや色ノイズをきれいに除去することができます。
なお、AIノイズ除去機能に対応しているAdobe Camera Rawのバージョンは、15.3以降となっています。それ以前のバージョンでは利用できないのでご注意ください。
PhotoshopのAIノイズ除去機能を使って画像のノイズを除去したい場合は、以下の手順で操作してください。
- 1ノイズを除去したい画像のRAWファイルをPhotoshopで開きます。
- 2右側のツールバーから 「ディテール」セクションを開き、「ノイズ除去」をクリックします。
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- 3ポップアップが表示されたら、「適用量」をスライダーで調整し、「強化」をクリックします。
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- AIが自動で画像を解析し、最適なバランスでノイズを取り除いてくれます。
- 4処理が完了すると、ディテールを保ったままノイズが軽減された新しいDNGファイルが生成されます。
ノイズ除去だけじゃない!Photoshopで画像をより高画質化したい場合
Photoshopには、AIノイズ除去機能をはじめ、画像のノイズを除去、軽減できる機能が数多く搭載されています。しかし、Photoshopでノイズ除去を行った後、画像をもっと自然に、さらに高画質に仕上げたい場合はどうしたらいいでしょうか。
特に、以下のようなケースでは、Photoshopでは限界を感じることがあります。
- ノイズを軽減したのに、細部がぼやけてしまう
- 高感度で撮影した写真の色ムラやザラつきが残る
- AIノイズ除去の処理速度が非常に遅く、時間がかかる
こうした場合には、Aiarty Image Enhancerのような専門のAI高画質化ソフトを利用するのがおすすめです。
Photoshopのようにスライダーを細かく調整する必要はなく、画像をアップロードするだけで、ノイズが自動除去され、より自然で高画質な仕上がりを実現します。
特に、スマホで撮影した夜景写真や、古いスキャン画像、低解像度素材などでも効果的です。ノイズ除去後、AIが失われた情報を精密に補完することで、低解像度の画像を4K・8K、さらには32K相当の高画質に変換することも可能です。元の質感を保ちながら、細部までくっきりと再現できます。
- 1Aiarty Image Enhancerを起動し、ノイズを除去したい画像をソフトに取り込みます。
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- 2画像を読み込むと、AIが自動でノイズを検出し、最適な補正を行います。処理が完了するまでしばらく待ちましょう。
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- 3処理が完了すると、プレビューウィンドウの右側に結果が表示されます。マウスのスクロール操作で拡大表示も可能です。
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- 4画面右側の「拡大」のドロップダウンリストから、希望する出力サイズを選択します。
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- 5右下の「書き出し」をクリックすると、細部までくっきりと再現された高画質画像をPCに保存できます。
まとめ
今回は、Photoshopでノイズ除去する方法を4つ紹介しました。
「ノイズを軽減」「Camera Rawフィルター」「JPEGのノイズを削除」「AIノイズ除去機能」を利用することで、多くの写真は十分に補正できます。
しかし、Photoshopだけではノイズ除去がうまくいかない場合もあります。
そんな時は、AI画像高画質化ソフト「Aiarty Image Enhancer」 の使用がおすすめです。AIが自動でノイズ除去を行い、ザラついた画像を鮮明にするだけでなく、画質もさらに向上させることも可能です。
画像のノイズで悩む方は、ぜひ一度試してみてください。
この記事を書いた人:かほ
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