ベスト8!イラストを高品質化するオススメな無料ソフト!解像度が低いイラストを簡単綺麗に!
ネットから保存したイラストは、品質が低いことがよくあるでしょう。SNSのプロフィール画像としては問題ないが、パソコンの壁紙やポスターとして使用するために拡大すると画質が粗く見えてしまいます。
幸い、AI技術の進歩により、イラストの解像度やクオリティの向上が容易に行えるようになりました。シャープネスを高く調整したり、明るさやコントラスト、色温度を調整したりするなど従来の画質向上方法とは異なって、AI画像高画質化ソフトは、機械学習やディープラーニングなどの先進的なアルゴリズムを使って画像を分析し、ディテールを復元しながら解像度を上げます。
イラストの高画質化作業をAIソフトに任せる理由:
- 1内容を保ちつつ4K/8Kの解像度に拡大できる
- 2単に画像を拡大するだけでなく、画質の改善も同時に行い
- 3すべて自動で仕上げるため初心者に優しい
ということで、今回はイラストを高画質化してくれる便利なAIソフトを8個厳選し、特に有力かつ人気の高いものを紹介します。
AIテクノロジーを採用して、インテリジェント的にカラー化した古い写真のノイズ、ぼやけを解析し、簡単に画質を強化、ディテールを補正できます。
ベスト8!イラスト高画質化ソフトオススメ(無料あり)
価格 | 最大拡大倍率 | AIモデル | 他の機能 | |
---|---|---|---|---|
Aiarty Image Enhancer | 無料あり; 7880円 / 年; 9980円 / 永久 |
8倍 | 3つ | プロンプト抽出;テキスト追加 |
waifu2x-caffe | 無料 | 無制限(4倍以内おすすめ) | 7つ | ない |
Upscayl | 無料 | 4倍 | 6つ | ない |
AVCLabs Photo Enhancer AI | 21,980円 / 永久 | 4倍 | 5つ | 白黒写真のカラー、背景削除 |
Topaz photo AI | $199.99 / 永久 | 6倍 | 5つ | オブジェクト削除 |
HitPaw Photo AI | 3,299円 / 月 13,999円 / 年 |
8倍 | 7つ | オブジェクト削除、背景透過、AI画像生成、AIポートレート写真作成 |
VanceAI | 650円 / 100ポイント | 8倍 | 5つ | 背景除去、白黒写真のカラー |
DVDFab 写真加工 AI | 5520円 / 月 9110円 / 年 10630円 / 永久 |
40倍(スペックによって) | 7つ | カートゥーン化、白黒写真のカラー |
ここから、無料で利用できるイラスト高画質化ソフトそれぞれの特徴を紹介していきます。
Aiarty Image Enhancer
- 【動作環境】:Windows&Mac
- 【日本語】:対応
- 【入力形式】:AVIF、PNG、JPG、Webp、BMP、TIF、TIFF、RAWなど
- 【出力形式】:JPG、PNG
Aiarty Image Enhancerは、ディープラーニング技術を活用して画像のディテールを補完し、低解像度の画像を美しく仕上げる画像高画質化ソフトです。画像をインポートした後、ソフトは自動的に、高精細化、ノイズ除去、ブレ補正、画像拡大、鮮明化などの処理を行い、効果的にイラストの色と線の詳細を復元し、より優れた明瞭さと鮮明さを実現できます。
このソフトは、3つのAIモデルを備えています:
細部加工GAN V2:特に肌、髪、テクスチャーのディテール、鮮明度、シャープネスを強化
鮮明化Diff V2:より滑らかで完璧なオリジナル画像を作成
写真向けV3:写真修復用
さらに、Aiarty Image Enhancerにはアップスケーリング機能が備わっています。画像や写真を最大8倍の32Kにアップスケールすることができ、印刷、ポスター作成、壁紙デザイン、ソーシャル共有などにおいて、よりリアルな詳細を作成できます。
- メリット
- ワンクリックで画像のぼかし、ノイズ除去、色補正、細部生成など処理を簡単に行う
- ディテールを失うことなく、画像サイズを4K、8K、32Kまで拡大できる
- イラスト、AI生成画像、低品質の写真、圧縮されたJPEGなど、様々な画像の改善に対応
- バッチ処理可能で、最大1000枚の画像を同時に強化できる
- プロンプト抽出、テキスト追加など便利な機能を提供
- GPUとCPUの両方をサポートしており、低スペックのパソコンでも動ける
- 使いやすくデザインされているため、プロの写真家だけでなく一般ユーザーにも利用できる
- デメリット
- 無料では同時処理及び出力できる画像枚数には制限がある
waifu2x-caffe
- 【動作環境】:Windows
- 【日本語】:対応
- 【入力形式】:PNG、BMP、JPG、WEBP
- 【出力形式】:PNG、BMP、JPG、WEBP
waifu2x-caffeとは、waifu2xの画像変換機能をディープラーニングのフレームワークであるCaffeで書き直して作られたWindows用のフリーソフトで、特にアニメ風の画像に対して優れたパフォーマンスを発揮します。
深度ビット数や変換モード、ノイズ除去レベル、拡大率などを細かく設定可能な他、処理にCPUかNVIDIA製GPUに搭載されているCUDAを使うことができます。
インターネット接続が不要でローカル環境で使えるため、セキュリティやプライバシーを重視する人におすすめです。Webツールのwaifu2x系と比べて、処理する画像の数やサイズなどに制限がなく、速度も速いです。
- メリット
- ディテールを保持しつつ画像を高画質化できる
- JPEG圧縮によるノイズやスキャン時のノイズを効果的に除去
- NVIDIAのGPUを使用して高速に処理を行える
- イラスト・二次元のアニメ画像の高画質化に特に適している
- 複数の画像を一括でまとめて処理できる
- デメリット
- macOSやLinuxで利用できない
- 処理前後の画像をプレビューできない
- 4倍以上に拡大する場合、よくエラーが発生する
Upscayl
- 【動作環境】:Windows&Mac&Linux
- 【日本語】:対応なし
- 【入力形式】:PNG、JPG、JPEG、WebP、HEIC
- 【出力形式】:PNG、JPG、WEBP
Upscaylは、AIの力を借りて、小さい画像やイラストを4倍/16倍に拡大することで高解像度の画像に変換してくれるフリーソフトです。ウェブ版とデスクトップ版の両方が提供されており、任意のデバイスで使用することができます。
REAL-ESRGAN、FAST-REAL-ESRGAN、REMACRI、ULTRAMIX BALANCED、ULTRASHARP、DIGITAL ARTという6つの高度なAIモデルを提供しています。画像の種類に応じて適切なモデルを選べます。例えば、「DIGITAL ART」モデルはアニメ画像やイラスト、CG画像を向上させるために特別に設計されています。
拡大前後の画像を比較する機能や、指定したフォルダ内の画像をまとめて拡大する機能、追加のカスタムモデルを使用する機能等たくさん提供しています。
- メリット
- 画像のディテールを保ちながら2倍、3倍、4倍まで拡大
- ニーズに応じて調整できる豊富なパラメータ設定オプションを提供
- 標準で使用できるモデル以外に、カスタムモデルを追加でき
- 複数の画像を一括で処理できる
- 完全無料ですべての機能を使える
- デメリット
- Vulkan に対応した GPU が必要
- 日本語対応不可で慣れるまで時間がかかる
AVCLabs Photo Enhancer AI
- 【動作環境】:Windows&Mac
- 【日本語】:対応
- 【入力形式】:PNG、JPG、JPEG、JFIF、TIFF、BMP、WEBP、HEIC、HEIF、DNG
- 【出力形式】:JPG、JPEG、PNG、BMP
AVCLabs Photo Enhancer AI は、AI 写真高画質化、AI ノイズ除去、AI 色修正、AI 背景削除、白黒写真カラー化などの豊富な機能は一つのソフトに集まっています。先進的なAIアルゴリズムを駆使して、元の品質を失うことなく拡大したり、ノイズを適切に低減または除去して画質を復元したりして、クリアで美しい画像に変えます。
イラストやアニメ画像の高画質化にも大いに役立ちます。アニメや漫画に特有の画像処理技術を活用することで、アートスタイルのユニークな特徴を正確に識別し、より詳細なディテール、鮮やかな色、鮮明な線を引き出すために改善できます。それに加えて、ポートレート、野生動物、風景、建築物など画像にも対応しています。
- メリット
- 品質を損なうことなく画像を 200%、300%、400%に拡大する
- 画像の明るさ、彩度、コントラストを微調整できる
- 独自のAI顔レタッチ、顔修正技術により、ポートレート写真を簡単に強化できる
- 自分だけのお好みの処理手順を保存できる(ワークフロー機能)
- 複数ファイルをまとめて変換できるバッチ処理対応
- デメリット
- 無料版では画像にウォーターマークが入っている
- 快適に扱うためには高性能GPUが必要
Topaz Photo AI
- 【動作環境】:Windows&Mac
- 【日本語】:対応なし
- 【入力形式】:JPG、JPEG、PNG、TIF、TIFF、DNG、各種Rawデータ
- 【出力形式】:JPG、JPEG、PNG、TIF、TIFF、DNG
Topaz Photo AI は、同社製品のDeNoise AI、Sharpen AI、Gigapixel AIの機能(ノイズ除去・シャープネス向上・スケールアップ)を融合した高性能な画像高画質化ソフトです。
AIを活用した自動編集機能Autopilot(オートパイロット)が大きな特徴です。この機能により、写真データの対象(被写体や顔)や状態(ノイズやボケレベル)等を自動的に判別し、画像品質の向上に効果的なエフェクトとパラメーターを自動設定します。そのため、専門的な知識がない初心者でもイラストの高画質化作業を簡単に行えます。また、仕上がりに納得できない場合は、手動でAIモデルを変更したり、パラメーターを調整したりして、自分好みに調整できます。
ただ、無料体験版があるものの、「データ保存不可」の制限が設けられています。
- メリット
- ノイズ除去・シャープネス向上・スケールアップを1本にまとめ
- 自動編集機能で画像の特性に合わせて自動処理を行える
- 8種類のフィルター(ノイズ除去、シャープネス処理、明るさ調整、カラーバランス調整、顔の復元、文字画像の補正、拡大、不要な部分の消去)を使い手動で調整を行える
- よく使用するフィルターの組み合わせをプリセットに保存できる
- 複数画像のバッチ処理は可能
- デメリット
- 無料版ではエクスポートできない
- 同じようなツールと比較するとかなり高価格
- 日本語対応不可で操作はやや難しい
- 快適に扱うためには高性能GPUが必要
HitPaw Photo AI
- 【動作環境】:Windows&Mac
- 【日本語】:対応
- 【入力形式】:JPG、JPEG、PNG、TIF、Webp、BMP、JFIF
- 【出力形式】:JPG、JPEG、PNG、TIF、Webp、BMP、JFIF
HitPaw Photo AI(今はHitPaw FotorPea)は、AI高画質化、オブジェクト削除、背景透過、AI画像生成、AIポートレート写真作成など、多くのAI機能が搭載されているオールインワンのAI画像編集ツールです。
AI高画質化により、ぼやけた画像を鮮明にし、画質を8Kまで向上させることが可能です。フェイスモデル、ジェネラルモデル、デノイズモデル、カラー化モデル、色補正、スクラッチリペア、ナイトモードなど、各種画像を処理するために様々なモデルを提供しています。その中の「デノイズモデル」は特にイラストやアニメのノイズ除去に適したモデルです。ぼやけた輪郭や、色が薄くなっている部分は、AIより自動補正されで鮮明さを回復できます。
- メリット
- 品質を損なうことなくイラストや写真を2K/4K/8Kまで拡大できる
- 豊富なAIモデルを用意している
- 高画質化以外のAI機能が充実している
- 複数画像のバッチ処理は可能
- デメリット
- 無料版ではエクスポートできない
- 快適に扱うためには高性能GPUが必要
VanceAI
- 【動作環境】:Windows&Mac
- 【日本語】:対応
- 【入力形式】:JPG、JPEG、PNGF
- 【出力形式】:PNG
VanceAIはPCブラウザ&ソフトどちらでも使用可能な画像高画質化ツールです。これを利用すると、解像度が足りない写真や画像をAIが補完し、画質を上げたり、傷などを修復したりできます。
一般的な写真向けの「スタンダード」モードに加え、アニメ、漫画、イラスト、CG、テキスト画像など、さまざまな画像処理のニーズに応えるためのモードが用意されています。これにより、幅広い用途に対応することが可能です。
画像高画質化機能に加えて、画像の拡大、ノイズ除去、背景除去、白黒写真のカラー化など、豊富な画像加工機能を提供しているため、この写真加工ツールを利用すれば一度にすべてが完成します。
初めて登録する場合3ポイントが付与されるので、無料で1〜2枚の画像を高画質化することができます。
- メリット
- ウェブ版とデスクトップ版の両方で利用できる
- 高画質化、拡大、修復など、多様な画像加工機能を提供
- 豊富なAIモデルを持ち、様々な種類の画像をサポートする
- デメリット
- 無料版はエクスポートできる画像の枚数に制限されている
- 複数画像のバッチ処理は有料のみ利用可能
DVDFab 写真加工 AI
- 【動作環境】:Windows
- 【日本語】:対応
- 【入力形式】:PNG、JPG、JPEG、BMP、TIF、TIFF、PPM
- 【出力形式】:PNG、JPG、JPEG、BMP、TIF、TIFF
DVDFab 写真加工 AIはカートゥーン化、着色、ワンクリック美化、画像拡大、ノイズ除去・シャープなどの機能を一本にまとめたWindows用ソフトです。
AI モデルWaifuを使用してイラストを簡単に拡大し、ノイズやエッジ部分のぼやけを減らすことにより、画像の品質を高めることができます。また、処理する際、ノイズを減らす、シャープネス、過圧縮の3つのオプションを好みで調整できます。
- メリット
- 7種類のAI機能を用意している
- 効果的に一般的な写真やイラストなどの画質を高める
- 入出力できる画像フォーマットは豊富
- デメリット
- 無料版はエクスポートできる画像の枚数に制限されている
- Windowsしか使えない
ソフトによってイラストを高画質化する方法
実際にソフトを使ってイラストを高画質化する方法を解説します。
ここでは、最も人気のあるAiarty Image Enhancerを用いた操作手順を紹介していきます。
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Aiarty Image Enhancer - 無料でイラストを高画質化・拡大できる
写真・画像・イラストの画質を維持しながら、2K、4K、8Kまでアップスケールできるだけでなく、ノイズ除去、ブレ補正、鮮明化なども一緒に行い、細部まで復元して美しい画像を仕上げます。
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STEP.1
まず、Aiarty Image Enhancerを起動して、画面左下にある「追加」から高画質化したい画像を選択します。
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STEP.2
すると、自動的に画像の高画質化を行います。プレビュー画面で元画像(左側)と、高画質化した画像(右側)が並べて表示されます。
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STEP.3
画面右側でAIモデルや拡大倍率などを変更できます。AIモデルは3つ選択することができ、それぞれ補正方法が異なります。
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STEP.4
理想的な結果が出たら、「RUN」をクリックして保存します。
まとめ
以上は荒い画質のイラストを高画質化する方法〜おすすめ人気トップ8のAI画像高画質化ソフトを紹介しました。
各ソフトにはイラスト処理に対応しているモデルが用意しており、それらを使用することで、迅速かつ効果的にイラストの品質を向上させることができます。
使いやすく、画像の高画質化に特化したソフトをお求めであれば、Aiarty Image Enhancerが最も適してるでしょう。無料で複数の画像を処理・保存できるため、是非一度試してみてくださいね。
この記事を書いた人:ひまり
画像処理などの記事作成を担当。現在はAI(人工知能)の分野を中心に、読者の方に向けて丁寧でわかりやすい内容を意識して執筆に努めます。