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少ないVRAMでも高速生成!Stable Diffusion WebUI Forgeの利用ガイド(特徴・インストール方法など)

Stable Diffusion WebUI Forge

画像生成AI「Stable Diffusion」用の新しいユーザーインターフェース「Forge」が2月6日に登場しました。従来のStable Diffusion WebUI(AUTOMATIC1111版)と比較して、Forge版は画像をより高速に生成できる、VRAMの使用量も削減できるなどという特長があります。

この記事では、Stable Diffusion WebUI Forgeの特徴や動作環境、及びインストール方法について紹介します。

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Stable Diffusion WebUI Forgeとは

Stable Diffusionは、ユーザーが入力したテキストをもとに自動で画像を生成するAIツールです。通常はローカル環境とWebブラウザの2種類で利用できます。

自分の好きなようにカスタマイズしたり、すべての機能を無料で制限なく利用するためには、自分のPCに「Stable Diffusion」を使用する環境を構築できるStable Diffusion WebUIを導入することをおすすめします。

Stable Diffusion WebUI Forgeは、ControlNetの作者でもあるLvmin Zhang氏が開発して、Stable DiffusionのWebUIのForge版です。本家のAUTOMATIC1111版を改良し、画像生成の高速化とVRAM使用量の削減を実現することを目指しています。さらに、画質を向上させるFreeUや、SDXLで高解像度での構図の破綻を軽減するKohya HRFixなどの便利な機能も統合されています。

Stable Diffusion WebUI Forgeの主な特徴
  • 画像の生成スピードも速くVRAMの使用量も少ない:VRAM容量が6GBのグラフィックボードを使うと、60〜70%高速化します。また、使用時のピークメモリも大幅に減少します。
  • 便利な拡張機能が最初から導入されている:ControlNetやFreeU、Stable Video Diffusionなどの機能がプリインストールされています。また、Forge版のカスタマイズ性も高く、新しい機能やツールを追加することが容易です。
  • WebUIと同じ使い勝手で乗り換えが簡単:UI部分でAutomatic1111と画面の違いもほとんどなく、これまでのA1111ユーザーなら迷うことなく使うことができます。

Stable Diffusion WebUI Forgeの動作に必要なスペック

元々Stable Diffusionをローカル環境で使用するには、グラフィックボード(GPU)の性能が一定以上でなければ、快適に動きません。だが現在は、Stable Diffusion WebUI Forgeの登場により、高性能なグラフィックボードを搭載していないPCでも快適に画像生成を行うことができます。

Stable Diffusion Web UI Forgeを利用する場合、必要なPCスペックは以下の通りです。

PCの種類 ディスクトップ型
OS Windows(64bit)
CPU 最新モデルのCore i5〜Core i7、Ryzen 5〜7
GPUメモリ(VRAM) 6GB以上
メモリ(RAM) 16GB以上
ストレージ 512GB以上

Stable Diffusion WebUI Forgeは特にVRAMが少ない(6〜8GB程度)GPUで大きな効果を発揮します。そのため、VRAM・GPUメモリの不足でお困り場合は、Forge版をおすすめします。

Stable Diffusion WebUI Forgeのインストール方法

いよいよStable Diffusion WebUI Forgeのインストールを行います。

今回はワンクリックインストールパッケージが公式から用意されています。Git と Python が含まれているため、こういったプログラムに疎い初心者はそちらを使ってインストールしてみましょう。

Stable Diffusion WebUI Forgeをインストールする手順

Step1、以下のGitHubのページを開き、「Click Here to Download One-Click Package」をクリックして、圧縮ファイルのダウンロードが開始されます。

Stable Diffusion WebUI Forgeのインストール方法

Step2、ファイルは7Z形式で圧縮されているので、Windows標準機能や対応アプリを使って展開します。

※このタイミングで私は、展開したファイルを保存したいフォルダに移動させましょう。

展開したファイルの中で「update.bat」ファイルをダブルクリックしてアップデートを開始します。

Stable Diffusion WebUI Forgeのインストール方法

Step3、次に「run.bat」をダブルクリックすると、Stable Diffusion WebUI Forgeを起動します。

Stable Diffusion WebUI Forgeのインストール方法

初回起動時は必要なファイルのダウンロードやパッケージのインストールが始まるので、時間がかかります。

しばらく待つと、Stable Diffusion WebUI Forgeの操作画面が自動的にブラウザで開きます。

次回以降は「run.bat」をダブルクリックすればStable Diffusion WebUI Forgeを起動できます。そのため、Stable Diffusion WebUI Forgeの保存先を忘れないように注意しましょう。

これで、Stable Diffusion WebUI Forgeを利用できるようになります。使い方は元のWebUIとほぼ同じですから、以下の記事ご参照ください。

まとめ

今回は、Stable Diffusion WebUI Forgeについて解説してきました。

Stable Diffusion WebUI Forgeは、本家のWebUIをもとに改良して、画像生成の速度とVRAMの使用量を大幅に改善したものです。

今までStable diffusionで高画質な画像を生成するには、高性能なグラボを用意する必要があります。Forge版の登場により、スペックで諦めていた方もこれから気軽にStable Diffusionを使えるようになります。

ぜひこの記事を参照にして、Stable Diffusion WebUI Forgeを試しにいきましょう。

編集者:ひまり

この記事を書いた人:ひまり

画像処理などの記事作成を担当。現在はAI(人工知能)の分野を中心に、読者の方に向けて丁寧でわかりやすい内容を意識して執筆に努めます。