Stable Diffusionで使えるリアル系生成のプロンプト(呪文)一覧!呪文入力のコツも紹介
Stable Diffusionでクオリティの高いリアル系画像を生成するためには、適切なモデルの選択に加え、効果的な「呪文」(プロンプト)の入力も不可欠です。
この記事では、Stable Diffusionでリアルな画像を生成できるおすすめの呪文一覧や具体的な活用例、効果的なプロンプトを入力する時のコツを紹介しています。Stable Diffusionで思い通りの実写系写真やリアルな画像を作成したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
1.Stable Diffusionのリアル系呪文、プロンプトを入力するときのコツ
- 1-1.Stable Diffusionで使えるリアル系生成のプロンプトの構成
- 1-2.生成プロンプトに画像の実写性を高めるキーワードが必須
- 1-3.追加のネガティブプロンプトで不要な要素を排除する
- 1-4.Stable Diffusionの実写系呪文に有名カメラマンを指定する
Stable Diffusionのリアル系呪文、プロンプトを入力するときのコツ
プロンプト(呪文)の書き方によって、Stable Diffusionで生成したリアルな画像のクオリティは大きく異なります。ここでは、Stable Diffusionのリアル系呪文の構成とプロンプト入力時に役立つコツを詳細に解説していきます。
Stable Diffusionで使えるリアル系生成のプロンプトの構成
Stable Diffusionでリアルな画像を生成するための基本的な呪文の構造は以下の通りです:
[主題], [詳細な説明], [スタイル], [環境] , [ライティング]
主題:生成画像の主役となる要素(例:人、風景、建物など)
詳細な説明:主体の外見や特徴に関する詳細な説明(例:青い目の美少女、2匹の猫)
スタイル:画像の描写スタイル、画風を決めるワード(例:現実的、フォトリアル)
環境:背景やシーン、雰囲気などについての描写(例:都市の夜景、森の中)
ライティング:光源の種類や強さなどの指示、よりリアルに仕上げたいときは必要(例:ソフトシャドウ、夕暮れの光)
この5つの基本要素を適切に組み合わせてプロンプトとして入力してみると、Stable Diffusionで希望に近いリアル系画像を生成できるようになります(以下例)。
- プロンプト:
- (masterpiece, best quality, highres:1.2), (photorealistic:1.37), a highly realistic photograph of a charming cafe, with tables and chairs, with ivy climbing up the walls, and soft golden sunlight illuminates the scene, capturing a peaceful urban moment
Stable Diffusionでリアルな雰囲気を出す写真が出来上がりました。
生成プロンプトに画像の実写性を高めるキーワードが必須
Stable Diffusionで使えるリアル系生成のプロンプトに、写真のようなリアルな雰囲気を出すキーワードが不可欠です。特に、よりリアルな表現をしたい場合は、被写体の外見や周囲の環境など、細部にわたる描写を追加するのも効果的です。
画像の実写性を高めるワード例には次のようなものがあります。
- RAW photo:RWA写真
- Photorealistic:写真のようにリアルな
- Realistic:写実的
- Ultra detailed:細部まで高精細に表現
追加のネガティブプロンプトで不要な要素を排除する
リアル・実写系の画像を生成する際に、Stable Diffusionのリアル系呪文に加えて、ネガティブプロンプトをうまく活用しましょう。生成したくない要素や避けたい描写をネガティブプロンプに追加することで、より意図した画像に近づけることができます。
例えば、リアル系の人物画像を生成する際に、生成された画像の顔が崩れたり、歪んだり、手や指が不自然に見えたりすることがあります。
この時、ネガティブプロンプトに「disfigured face」や「extra fingers」を指定することで、これらの問題を排除して高いクオリティの人物画像に仕上げられます。
- 使いやすい:初心者向けに開発されたため、めっちゃ使いやすい。
- 効果的:精度の高いAIで、画像を劇的に高画質にすることが可能。
- 効率性:最大100枚の画像を同時に処理、効率性の向上を実現。
- 無料:すべての機能が無料で利用できます。
Stable Diffusionの実写系呪文に有名カメラマンを指定する
プロンプトに有名写真家の名前や作品を取り入れることも、Stable Diffusionのリアル系呪文を作る重要なコツです。特定のフォトグラファーの作風を模倣するよう指示することで、アートな雰囲気のある写真を簡単に生成することができます。
例えば、Stable Diffusionのプロンプト入力欄に「in the style of Annie Leibovitz」と追加すれば、アニー・リーボヴィッツの作風がそのまま反映された写真を作り出すことが可能です。
ただし、他人の作風を模倣する場合には著作権侵害にあたる可能性があるので、無断での模倣は避けたほうがよいです。
Stable Diffusionでリアルな質の高い画像を生成するには
Stable Diffusionの実写系呪文に解像度や品質に関するプロンプトを入れたり、Hires.fixを使用したりすることで、安定して質の高いリアルな画像を生成することができます。
ただし、品質の呪文またはHires.fixを使用しても依然としてStable Diffusionの生成画像の品質を改善できない場合は、高画質化ソフトを導入することで、より効率的に画像を高画質化・高解像度化することができます。
Aiarty Image Enhancerを利用すれば簡単にStable Diffusionのリアル系画像を高画質化するが可能なのでおすすめです。
-
AI画像高画質化に特化したアプリ: Aiarty Image Enhancer
対応環境:Windows・Mac
使いやすさ:★★★★★
Aiarty Image EnhancerはAIによる高画質化、画質が良くできるソフトウェアです。AI画像の細部まで加工だけではなく、人物画像やアニメ絵、風景などの画像などを鮮明化したり、ロスレス拡大したり、ノイズ除去したりすることも可能です。
なお、イラストや写真を拡大した時に細かい部分をAIが自動的に補完しながら画像をよりくっきりさせてくれることができます。複数の画像をまとめて高画質化することも可能なので使いやすいでしょう。
Stable Diffusionでリアルな画像を生成するための呪文・プロンプト一覧
ここからは、Stable Diffusionで使えるリアル系生成のプロンプト・呪文を一覧形式でご紹介します。
Stable Diffusionで画像の実写性・リアルさを高めるための呪文
Stable Diffusionのリアル系・実写系に関する基本的呪文・プロンプトは、以下のとおりです。
- Photograph:写真
- RAW photo:RWA写真
- 4k portrait:4K ポートレイト
- Photorealistic:写真のようにリアルな
- Realistic:写実的
- Ultra realistic:超リアルな
- Intricate details:複雑な詳細
- Ultra detailed:細部まで高精細に表現
- High detail:細部まで精細に描写
- Extremely detailed face:非常に細部まで描写された顔
Stable Diffusionの人物・年齢・性別に関する呪文・プロンプトは、以下のとおりです。
- Female child:女の子(小学生)
- Firl:女の子(高校生まで)
- Beautiful girl:美少女
- Woman:成人女性
- Young woman:若い女性
- Office lady:オーエル
- Male child:男の子(小学生)
- Man:成人男性
- Boy:少年
- Bishounen:美少年
- Asian woman: アジア女子
- Elderly couple:高齢の夫婦
Stable Diffusionの表情、体型、ポーズ、髪型、服装などに関するプロンプトは、以下の記事で詳しく解説しましたので、Stable Diffusionのリアル系呪文を作るための参考にして頂ければと思います。
Stable Diffusion呪文集:グラビア、美少女、リアル、表情、髪型、背景、服装などプロンプト一覧(日本語意味、事例あり)
Stable Diffusion呪文集を作成し、グラビア、美少女、リアル、アニメなどの画像を生成するための英語プロンプト、ポーズ、髪型、服装、顔・表情、背景などに関する具体的な英語プロンプトを紹介。
【随時更新中】Stable Diffusion表情(苦痛/恥ずかしい/我慢)の生成方法、表情差分の作成方法をご紹介
Stable Diffusion表情(リアル/苦痛/恥ずかしい/我慢)の生成方法、及び表情差分の作成方法についてご紹介。
Stable Diffusion髪型プロンプト・設定方法ご紹介:思い通りに髪型を作成
Stable Diffusionで髪型を指定する方法が知りたいお方、またはなかなか思い通りの髪型にならない悩みが抱いているお方に向けて、髪型に関するプロンプトとその意味、設定方法、そして作成した画像の髪型だけ変える方法を詳しくご紹介。
Stable Diffusionのリアル系美少女生成のプロンプト例
- プロンプト:
- (8k, RAW photo, best quality, masterpiece:1.2), (realistic, photo-realistic:1.4),(sharp focus:1.2), A 20-year-old Japanese girl on a sandy beach, wearing slip dress, looking at the viewer, smile, upper body, her hair gently blowing in the sea breeze, closeup, light passing through hair, (official art), (perfect skin)
- ネガティブプロンプト:
- NSFW,(worst quality:2),(low quality:2), bad hands, normal quality, ((watermark)), negative_hand-neg, mole, piercing, tears, face skin imperfection, freckles, skindentation, cutoffs, scars on face
Stable Diffusionのリアル系動物生成のプロンプト例
- プロンプト:
- (best quality, masterpiece:1.2), (realistic, photo-realistic:1.37), (ultra-detailed:1.2), soft light, two cute kittens sitting on the grass on a sunny day, soft and plush fur, charming and endearing scene
- ネガティブプロンプト:
- (worst quality:1.8, low quality:1.8), blurry, bad anatomy, extra limbs, deformed paws, distorted face, unrealistic fur, excessive shadows, poor lighting, out of focus, overexposed, cartoonish features
Stable Diffusionのリアル系風景生成のプロンプト例
- プロンプト:
- (masterpiece, best quality, highres:1.2), (photorealistic:1.37), (ultra-detailed), (realistic lighting), a pink sun setting behingd setting behind tokyo sky tree, natural look, soft focus and bokeh,very breathtaking, realistic, high-definition photography,volume light
- ネガティブプロンプト:
- Bad-Images-39000, (worst quality:1.8, low quality:1.8), ((monochrome)), ((grayscale)), blurry, low resolution, overexposed, dark shadows, crowded, distorted trees, artificial colors
この記事を書いた人:かほ
画像補正や写真加工を中心に、最新のAIソリューションやソフトウェアなどに関する役立つ情報をタイムリーにお届けします。