【無料あり】モノクロ写真をカラー化する方法、及びメリット、注意点について解説!

AI技術の発展により、複雑な色補正が自動化され、誰でも簡単にモノクロ写真をカラー化できます。
本記事では、モノクロ写真のカラー化のメリットや方法(無料&有料)、注意点について解説します。ぜひ最後までお読みいただき、大切なモノクロ写真に色をつけたり、思い出を蘇らせましょう!
モノクロ写真をカラー化するメリット
モノクロ写真をカラー化することは、AI技術を利用して色を推測し、自動的に色を付与するプロセスです。
AIは、膨大な量のカラー画像データを学習し、モノクロ写真に含まれるさまざまな要素(物体の形状やテクスチャ、光の当たり方など)を分析します。このようにして、AIは画像のコンテキストを理解し、リアルな色合いを再現することを目指します。
モノクロ写真カラー化のメリットをまとめると、次のようになります。
🟠 歴史や思い出の再現
両親が子供時代に着ていた服は何色だったのか、想像することがあるでしょう。白黒写真に色を加えることで、当時の情景がよりリアルに感じられます。家族の古い写真や歴史的な写真が、まるで現在の写真のように蘇ります。
🟠 視認性の向上
モノクロ写真は細部が分かりにくいことがありますが、AIによるカラー化することで、服のディテールや背景の情報がはっきりとわかるようになり、より多くの情報を伝えることができるのです。
🟠 感情的なつながりの強化
色がつくことで写真に温かみが増し、見る人の感情をより引き出します。例えば、昔の家族の写真に温かい色合いが加わると、親しみや愛情が感じられ、見る人はその瞬間に戻ったような気持ちになります。
🟠 デジタルデータとして長期保存
AI技術で白黒写真に色をつけ、スマホやパソコンに保存できるため、簡単に閲覧・共有でき、長期間保存しても色褪せの心配がありません。
モノクロ写真をカラー化する方法(無料)
ここでは、無料でモノクロ写真をカラーする方法を紹介します。
高機能なPCソフトから、オンラインサイト、さらにはスマホアプリまで、さまざまな選択肢を用意していますので、ぜひチェックしてみてください。
1:VideoProc Converter AIでモノクロ写真をカラー化
- 【動作環境】:Windows&Mac
- 【価格】:無料体験版あり(5枚まで)
- 【主な機能】:AIツール(白黒・モノクロ写真のカラー化、動画高画質化、音声ノイズ除去など)、動画変換・圧縮、ダウロード、画面録画など
VideoProc Converter AIはパソコンで使える多機能なAI画像・動画・音声処理ソフトです。
「画像AI」の中にある「AI白黒写真カラー化」機能を利用すると、アップロードしたモノクロ写真を自動に色づけて一瞬でカラー写真に変えてくれます。「DeepColor」と「HyperColor」の2つのAIモデルが選択可能で、さまざまな写真のタイプに対応しています。
● HyperColor:デフォルト設定で、鮮やかでリッチな色彩を提供します。ほとんどのシーンに適しています。
● DeepColor:より控えめで落ち着いた結果を求める場合に適したモデルで、柔らかくバランスの取れたタッチを実現します。
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STEP.1
VideoProcを起動してから、「画像AI」をクリックします。
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STEP.2
カラー化したい写真をドラッグ&ドロップで読み込みます。すると、高画質化処理が自動に始まります。処理が終わった後、「AI白黒写真カラー化」にチェックを入れて、「開始」をクリックします。
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STEP.3
モノクロ写真の着色処理が完了したら、右下の「RUN」ボタンをクリックして、カラー化された写真をエクスポートします。これで完了です。
2:DataChefでモノクロ写真をカラー化
- 【動作環境】:ブラウザ
- 【価格】:無料
- 【主な機能】:白黒・モノクロ写真のカラー化、背景除去、ノイズ除去、ぼかし加工など
DataChef(データシェフ)は、画像、音声、動画などのマルチメディアファイルを手軽に加工できるオンラインツールです。アカウント登録やインストールの手間は一切不要で、完全無料で白黒写真のカラー化機能を利用できます。シンプルで直感的なデザインにより、ブラウザ上で簡単に画像編集を完結させたい方に最適です。ただし、処理前後の画像をリアルタイムで確認できない点にはご注意ください。
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STEP.1
DataChefの「白黒画像をAIがカラー化」ページにアクセスします。
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STEP.2
「ファイル選択」から加工したい写真を選択して、「無料で変換」をクリックします。
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STEP.3
処理完了後、「カラー化された画像をダウンロード」をクリックしてパソコンかスマホに保存します。
3:Photomyneでモノクロ写真をカラー化
- 【動作環境】:iPhone&Android
- 【価格】:無料(アプリ内課金があり)
- 【主な機能】:写真スキャン、白黒・モノクロ写真のカラー化ど
Photomyne(フォトマイン)は、古い紙の写真を手軽にスキャン・デジタル化できるAI搭載のアプリです。白黒写真に自動で色をつける「カラー化」機能があり、家庭に眠る古い写真をより鮮やかに蘇らせます。また、カラー化した写真をアプリ内で管理・共有できるのが大きな特徴です。
最初の数枚の写真は無料。無制限に使用するには、オプションの有料プラン(アプリ内課金)の購入をご検討ください。
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STEP.1
Photomyneを起動してカラー化したいモノクロ写真をアップロードします。
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STEP.2
右下の「…」をタップして「カラー化」を適用します。
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STEP.3
すると、自動的にカラー化処理を開始します。
モノクロ写真をカラー化する方法(有料)
無料のモノクロ写真カラー化ツールを利用すれば、自然な色合いを簡単に再現できます。しかし、念のために、ここでは2つの有料ツールもご紹介いたします。
1:Photoshopでモノクロ写真をカラー化
- 【動作環境】:Windows&Mac
- 【価格】:月額プラン:3,280 円
- 【主な機能】:写真加工・画像編集、白黒・モノクロ写真のカラー化、生成拡張など
最新の Adobe Photoshop 24.3.0 には、ニューラルフィルターが追加されました。そのニューラルフィルターの「白黒をカラーに」を使うと、白黒写真に色をつけることができます。
また、色調補正オプションを使うと、カラー化した写真の色合いや彩度を自分好みに調整したり、特定の部分のみ色を変えることも可能です。
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STEP.1
加工したい画像を開き、フィルターメニューから「ニューラルフィルター」>「カラー化」を選択します。(初めてニューラルフィルターを使用する場合、先にダウンロードする必要あり)
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STEP.2
すると、AIが自動的に着色してくれます。
2:HitPaw FotorPeaでモノクロ写真をカラー化
- 【動作環境】:Windows&Mac
- 【価格】:月額プラン:Windows 3,299円;Mac 3,699円
- 【主な機能】:画像の高画質化、カラー化、背景などの削除、AI画像生成など
HitPaw FotorPeaは、多様な画像編集機能を備えたAIソフトです。複数のAIモデルを用意しており、カラー化モデルを使用することで、古い白黒写真に自然な色合いを付け、鮮やかに蘇らせることが可能です。操作は簡単でワンクリックで行えますが、処理速度が遅くなることもあります。
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STEP.1
ソフトを起動し、「AI高画質化」で「ファイル選択」をクリックし、カラー化したいモノクロ写真を選択します。
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STEP.2
右側のAIモデル一覧から「カラー化モデル」を選択します。特に古い写真の場合、「古い写真」オプションを選ぶと効果的です。
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STEP.3
「プレビュー」ボタンをクリックすると、AIが自動的に写真を解析し、カラー化を行います。
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STEP.4
プレビュー結果を確認し、満足のいく仕上がりであれば、「エクスポート」ボタンをクリックしてカラー化された写真を保存します。
モノクロ写真をカラー化する際の注意点
今回は、写真の色塗り加工について、いろいろ紹介しました。
モノクロ写真をカラー化する際の注意点について解説します。
著作権に注意
他人の写真をカラー化して公開する場合、著作権に気をつける必要があります。まずはその写真の著作権者から事前に許可を得ることが必要です。許可を得ることで、法的なトラブルを避けることができます。
色の正確性
AIを使ったモノクロ写真カラー化は、主に推測に基づいて行われるため、必ずしも実際の色と完全に一致するとは限りません。したがって、AIを用いたカラー化の結果は、あくまで参考として捉えるべきであり、実際の色を正確に再現するものではないことを理解することが重要です。
写真の画質劣化
解像度が不十分な写真を扱うと、色付けの際にピクセル化やぼやけが生じ、不自然な色になることがあります。処理後に画質が劣化することも考えられます。
低解像度の写真(特に古いモノクロ写真)を高画質化できるAiarty Image Enhancerを使って、写真の画質をより一層向上させましょう。
Aiarty Image EnhancerのようなAI高画質化ツールを使用すれば、鮮明な高解像度画像を得られます。


この記事を書いた人:ひまり
画像処理などの記事作成を担当。現在はAI(人工知能)の分野を中心に、読者の方に向けて丁寧でわかりやすい内容を意識して執筆に努めます。