【徹底解説】Midjourneyの料金プラン:各プランの特徴や選び方も合わせて紹介!
Midjourneyは代表的な画像生成AIツールの一つで、生成した画像のクオリティが高く、商用利用が可能な点などから人気を集めています。現状無料プランはなく、利用するには有料プランへの加入が必要です。
この記事では、Midjourneyの料金プランに焦点を当て、各プランの内容や特徴を紹介します。また、料金プランの選び方も合わせて伝えます。Midjourneyをより効果的に活用したいなら、ぜひ最後までご覧ください!
- 使いやすい:初心者向けに開発されたため、めっちゃ使いやすい。
- 効果的:精度の高いAIで、画像を劇的に高画質にすることが可能。
- 効率性:最大100枚の画像を同時に処理、効率性の向上を実現。
- 無料:すべての機能が無料で利用できます。
Midjourneyの料金プラン
Midjourney は当初、制限付きで無料版が提供されていましたが、2023年3月28日にこの無料版は終了しました。現時点(2024年7月)では、有料のみ提供しています。また、以前の無料版で作った画像は商用利用できないため、ビジネスに使う場合は生成した日付の確認が必要である点に留意しましょう。
Midjourneyには、以下の4つの料金プランが用意されています。
Basic プラン | Standard プラン | Pro プラン | Mega プラン | |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 10ドル/月 | 30ドル/月 | 60ドル/月 | 120ドル/月 |
年額料金 | 96ドル / 年 (⚌ 8ドル / 月) |
288ドル / 年 (⚌ 24ドル / 月) |
576ドル / 年 (⚌ 48ドル / 月) |
1152ドル / 年 (⚌ 96ドル / 月) |
Fast GPU Time | 3.3h / 月 | 15h / 月 | 30h / 月 | 60h / 月 |
Relax GPU Time | 無制限 | 無制限 | 無制限 | |
追加でFast GPU Timeを購入 | 4ドル / 時間 | 4ドル / 時間 | 4ドル / 時間 | 4ドル / 時間 |
ステルスモード | ||||
同時実行ジョブ数 | 高速3つ / 待機中10つ |
高速3つ / 待機中10つ |
高速12つ / 低速3つ / 待機中10つ |
高速12つ / 低速3つ / 待機中10つ |
商用利用 |
- 📌 備考
- ・Fast GPU Time(Fastモード):高速で画像生成できる時間
- ・Relax GPU Time(Relaxモード):低速で画像生成できる時間(Standardプラン以上は無制限で利用可能)
- ・ステルスモード:自分が生成した画像を非公開にできるモード
ご覧の通り、各プランの価格によって機能が異なります。ではそれぞれのプランの詳細を見ていきましょう。
Midjourneyの料金プラン@:Basic プラン
Basic プランは月額10ドル、もしくは年間96ドル(月額換算で8ドル)で契約が可能です。
Basic プランに加入すると、高速で月に200枚程度の画像を生成できるため、初めてMidjourney利用する人に適しています。しかし、Basic プランはRelaxモードを利用できないので、Fast GPU Timeを使い切ったら、当月の画像生成はできなくなります(追加料金を支払えば解禁されることが可能です)。
Midjourneyの料金プランA:Standard プラン
Standard プランは月額30ドル、もしくは年間契約で月額24ドルで利用できます。
Basicプランと比べて、月に高速で画像生成可能な時間が長くなります。さらに、Fast GPU Timeを使い切った後は、Relax GPU Timeに切り替わり低速での生成になります。
StandardプランのRelax GPU Timeは無制限で使えるため、実質的に画像生成の枚数に制限がありません。より本格的にMidjourneyを使用したい個人や小規模ビジネス向けです。
Midjourneyの料金プランB:Pro プラン
大量または効率的に画像を生成する予定がある場合、Pro プランをおすすめします。料金は月額60ドル、もしくは年間契約で月額48ドルで利用可能です。
Pro Planは30時間のFast GPU Timeに加え、最大12つの高速ジョブを同時処理可能です。また、Proプラン以上のプランでは、「ステルスモード」が利用できるのも嬉しいポイントです。自身の作品やプロンプトが非公開にする際、このステルスモードを有効にしましょう。
Midjourneyの料金プランC:Mega プラン
Mega プランは、Pro プランより上位のプランで、月額120ドル、もしくは年間契約で月額96ドルで利用可能です。
Pro プランの全ての機能に加えて、Fast GPU Timeが月60時間付与されており、約4,000枚の画像を高速生成できます。そのため、Mega プランは大規模なプロジェクトや、膨大な画像生成を必要とする大企業に適しています。なお、年間総収益 100万ドルを超える企業の場合は、Pro以上のプランへ加入する必要があると利用規約で定められています。
Midjourneyの料金プランの選び方
利用目的や予算に応じて、最適なプランを選択することが重要です。ここでは、Midjouneyの料金プランの選び方を解説します。
使いたいFast GPU Timeの時間
MidjourneyはStable Diffusionなどの画像生成AIツールとは異なり、クレジット制を利用せず、前述のGPU Timeというプロセスで画像を生成します。
ユーザーが利用できるGPU Timeには、以下の2種類があります:
- Fast GPU Time:
- - 高速で画像を生成するための時間です。
- - この時間を使い切ると、生成速度が低下するRelax GPU Timeに切り替わります。
- Relax GPU Time:
- - Fast GPU Timeを使い切った後に利用される低速な画像生成時間です。
- - 生成速度は遅くなりますが、引き続き画像を生成することができます。
- - Standard以上のプランでは、無制限で利用できます。
MidJourneyの料金プランによって使用できるFast GPU TimeとRelax GPU Timeが違います。例えば、Basicプランでは、3.3時間のFast GPU Timeが提供されていますが、この時間を使い切ると、それ以降は画像生成ができなくなります。Standard プラン以上では、Fast GPU Timeの使用時間を超過しても、Relax GPU Timeに切り替わって引き続き画像を生成できます。Relax GPU Timeは時間制限なしで利用可能ですが、速度が低い(〜10分)ので迅速な対応に向いてません。
また、Midjourneyでは、「アップスケール」というAI画像の質を向上させる機能が実装されました。しかし、アップスケール機能を使用するたびに、Fast GPU Timeが消費されます。頻繁に使うと、Fast GPU Timeの時間が短縮され、その結果、月間の許容量内で生成できる画像の数も減ります。
したがって、MidJourneyのプランを選ぶ際には、Fast GPU Timeの長さを考慮することが重要です。
Fast GPU timeを消費せずに、Midjourneyが生成した画像を高画質化したり、アップスケールしたりしたい場合は、サードパーティー製の高画質化ソフトを導入することをおすすめします。
ステルスモードの有無をチェック
Midjourneyはデフォルトでオープンなコミュニティなので、全員が互いの生成した画像を見ることができます。そのため、ステルスモードはプライベートな作業をしたい人にとって非常に適しています。
自分がつくった画像やプロンプトを公開しない場合、ステルスモードを利用できるProプラン以上のプランの加入を検討しましょう。
ステルスモードに切り替えるには、/stealthコマンドをチャットで送信します。
同時実行ジョブの最大数を確認
同時実行可能なジョブは、ユーザーが一度に実行できる画像生成の数です。各料金プランには、同時に実行できるジョブの最大数に制限があります。
- Basicプラン:高速3件、待機中10件
- Standardプラン:高速3件、待機中10件
- Proプラン:高速12件、低速3件、待機中10件
- Megaプラン:高速12件、低速3件、待機中10件
通常一度のジョブで4枚の画像が生成されます。
効率的に大量に画像を生成したい場合は、Pro プラン以上が適しています。
まとめ
以上では、Midjourneyの料金プランの詳細、及び使い方について紹介しました。
プランによって、高速生成の時間数や同時実行できるジョブ数、ステルスモードの有無などの機能が異なります。初心者でMidjourneyを試用したい人、またはほんの少しの画像生成が必要な人はBasic プランがおすすめです。一般的なユーザーにはStandard プランで十分ですし、画像生成をプライベートに保存したい人はPro プランを選びましょう。大規模な画像生成作業を必要とする企業にはMega プランが主に適しています。
一言でいうと、利用用途に合わせて適切なプランを選ぶことをおすすめします。
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この記事を書いた人:ひまり
画像処理などの記事作成を担当。現在はAI(人工知能)の分野を中心に、読者の方に向けて丁寧でわかりやすい内容を意識して執筆に努めます。