高画質でポスターを印刷するには?画像や写真からポスターを高解像度で作成・印刷する方法を紹介!
ネットから保存した画像やスマホで撮った写真をポスターに印刷するときにどのような方法でおこなっているでしょうか。コンビニのマルチコピー機を使えば、簡単に画像や写真からポスター印刷が行えます。ただし、画像の解像度が低いと引き伸ばして印刷したら、ポスターの仕上がりがぼやけたり、粗くなったりしてしまうことがあります。
本記事では、スマホなどで撮影した写真やインターネット上の画像から高画質でポスターを印刷・作成する方法を分かりやすく解説します。
また、ポスターのおすすめサイズや高解像度で大伴のポスターを印刷する際の注意点コツも紹介するので、ポスター印刷を高画質化したい方はぜひ参考にしてください。
画像・写真をポスターにする時におすすめの画像サイズと解像度
高画質で画像や写真からポスターを作成する前に、ポスターの仕上がりの品質を左右する解像度と画像のサイズの関係に注意する必要があります。
解像度とは、画像の鮮明さや細かさを示す指標で、単位はdpi(dots per inch)で表され、数値が高いほど印刷出力の品質が向上します。
解像度を変更すると、それに応じて画像の幅と高さが変わります。例えば、1920x1080 px(150dpi)の画像を300piで印刷すると、出力サイズが3840x2160pxとなります。
画像が無理に引き伸ばされたので、画素の粗さが目立ったり、印刷がぼやけたり粗く見えてしまいます。そのため、高画質でポスターを印刷するには、適切な画像解像度や印刷サイズを選択することが重要です。下表を参照して用途に合った解像度とサイズを設定してください。
ポスターの規格 | サイズ | 解像度 | 必要なピクセル数 | 用途 |
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A3 | 297 × 420 mm | 300dpi | 3,508 × 4,961 px | イベント案内、スケジュール掲示、メニュー看板… |
A2 | 420 × 594 mm | 300dpi | 4,961 × 7,016 px | アート作品、イベント案内、プロモーション… |
A1 | 594 × 841 mm | 300dpi | 7,016 × 9,933 px | プロモーション、販促チラシ、店舗広告… |
A0 | 841 × 1,189mm | 300dpi | 9,933 × 1,4043 px | 屋外広告、建築図面、展示会… |
B2 | 515 × 728 mm | 300dpi | 6,083 × 8,598 px | イベント案内、新商品紹介、駅ばりポスター… |
B1 | 728 × 1,030 mm | 300dpi | 8,598 × 12,165 px | 交通広告、プレゼンテーションボード、映画広告… |
B0 | 1,030 × 1,456 mm | 300dpi | 12,165 × 17,197 px | 大型掲示物、展示会バックボード、アート作品… |
- 注意:
- 高画質でポスターを印刷したい場合は、解像度を300dpi以上にするのがおすすめです。
高画質で画像や写真をポスターにする方法
Webページに掲載された画像も、スマホなどで撮影した写真もほとんど、解像度70dpi~96dpiで保存されるので、低解像度のまま印刷すると、画像全体がぼやけて画質が劣化してしまいます。
そのため、印刷する前に、ポスターに作成したい画像や写真を高画質化して解像度や鮮明度を上げる必要があります。
Aiarty Image Enhancerは、WindowsでもMacでも利用できる無料のAI高画質化ソフトです。先端的なAI技術を駆使して、画像の解像度を向上したり、ノイズ除去したり、ぼかしをくっきり補正したりすることが自動で行えます。
低解像度の画像や写真を300DPI、500DPI、1200DPIに上げても、画質が荒くならなく、細部まで美しく鮮明に映ることが可能です。
Aiarty Image Enhancerでポスター印刷を高画質化して拡大する方法は以下の通りです。
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1.画像を追加
Aiarty Image Enhancerを起動したら、下のような画面になるので、下部にある「+」アイコンをクリックし、ポスター作成したい画像を選択します。
ドラッグ&ドロップでAiarty Image Enhancerに画像も追加できます。
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2.AIモデルを選択
画像が読み込まれたらAIが自動的に高画質化加工を始めるので、「中止」をクリックします。
画面の右側にある「AIモデル」の3種類の中から、高画質化作業を実行しているAIモデルを必要に応じて選択します。
- More-Detail GAN:精細なディテールと鮮明で色彩の豊かさを再現できます。
- AIGCsmooth (Smooth Diff):ぼかしやノイズを除去し、被写体をもっとクリアに見せます。
- Real-Photo:実写系画像や写真に特化した高画質化モデルです。
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3.拡大サイズを設定
「拡大」のプルダウンメニューから拡大サイズを設定しましょう。
画像拡大後の出力サイズを設定する方法は3つがあります。
- 拡大する倍率を指定する: 1倍、2倍、4倍、8倍の中から拡大する倍率を選択します。
- 拡大後の解像度を指定する:1K、2K、4K、8Kの中から拡大後の解像度を選択します。
- 拡大後のサイズを設定する:「幅」「高」欄にピクセル値を入力して拡大後のサイズを自由にカスタム設定します。
上記でご紹介したポスターサイズの一覧表を参照しながら、画像サイズに応じて必要なピクセル数を選択できます。
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4.AI加工を開始
「開始」ボタンをクリックし、画像の拡大処理が開始されるので、完了するまで待ちます。
処理が完了したら、拡大後の画像がプレビューウィンドウに表示されるので、その品質を確認できます。
拡大した画像を気に入らない場合は、「AIモデル」や「拡大」のセクションを変更することで改め加工していきます。
- 人物の写真からポスターを作成する場合は、「顔のレタッチ」にチェックを入れて、肌を滑らかにしたり、歯並びを直したり、シミ・ニキビ・シワを消したりする顔加工ができます。
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5.拡大画像を保存
画面右下の「書き出し設定」パネルをクリックして展開したら、「フォーマット」で出力後のファイル形式を必要に応じて設定して、「DPI」のプルダウンメニューから「300DPI」を選択しましょう。
フォーマットとDPIを設定できたら画面右下の「RUN」をクリックします。
左が元画像の場合で右がAiarty Image Enhancerを使った場合の比較です。
拡大後の画像のピクセル数をプロパティで確認すると、大きさもA2規格のポスターにあうサイズになりました。
大伴のポスターを印刷するときの注意点
高解像度の画像や写真を使用する
画像自体の解像度が高いほど、ポスターの仕上がりがより細かな高精度になり、細部まで鮮明に表現できます。
そのため、大判のポスターを作成するにあったては、できるだけ4K以上の解像度の画像や写真を使用しましょう。Aiarty Image EnhancerなどのAI高画質化ソフトを使って、簡単に低解像度の画像を高解像度にすることできます。
Aiarty Image Enhancer
- 使いやすい: 非常にシンプルでわかりやすい操作性。
- AI高画質化: 細部のディテールまで鮮明できれいに復元できる。
- バッチ処理: 最大100枚の画像を一気に高画質化できる。
- AI超解像: ロスレスで最大32K解像度にアップスケールする可能。
これにより、印刷時に画像や写真を引き伸ばしたり縮小したりしてもポスターの仕上がりがぼやけなく、画質が粗くなりません。
コンビニで印刷可能なポスターのサイズ上限はA3?
コンビニのマルチコピー機で印刷できる用紙サイズは、B5/A4/B4/A3の4種類があります。印刷できる最大サイズがA3となります。
A3より大きいサイズのポスターを印刷したい場合は、複数枚に分割して印刷して、後で貼り合わせることができます。
- セブンイレブンで最大1,158×1,651mm(A3×16枚)サイズのポスターを作成することができます。
- ファミリーマートで最大A1サイズ(A3 × 4枚)のポスターを作成することができます。
- ローソンで最大A1サイズ(A3 × 4枚)のポスターを作成することができます。
大判のポスター印刷なら150dpiもよい
遠くからでも視認できる大判ポスター(B1/A0/B0サイズ)では、ディテールの細やかさよりも、人目を引きつけるビジュアルのインパクトがより重要な要素です。そのため、大判のポスターを印刷する場合は、150dpiで解像度を設定してもよいでしょう。
もちろん、近くから視認する場合があれば、高画質でポスターを印刷するには解像度300dpi以上を設定することをお勧めします。
この記事を書いた人:かほ
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