AIフレーム補間で動画を120fps化！ゲーム・アニメ・スポーツのカクつきを解消する神ソフト8選

動画コンテンツが主流となる現代で、滑らかで高品質な動画への需要が急速に高まっています。特にゲーム実況、アニメ、スポーツ映像などでは、従来の30fpsでは表現しきれない高速な動きのなめらかさが求められるようになりました。

AIフレーム補間技術は、従来の補間方法とは異なり、人工知能が元の動画の内容を理解し、自然な中間フレームを生成することで、フレームレートを向上させます。これにより、まるで最初から高フレームレートで撮影されたような滑らかな動画に変換できるのです。

本記事では、AIフレーム補間の基本から、おすすめの120fps化フリーソフト8選、具体的な使い方までを詳しく解説します。動画のカクつきに悩む全ての方にとって、最適な解決策を見つける手助けとなるでしょう。

なぜ「AIフレーム補間」で120fps化が必要なのか？

「フレーム補間」とは、動画のコマとコマの間に、AIが新しいコマ（フレーム）を生成して挿入する技術です。これにより、元の動画のフレームレート（fps）を大幅に向上させ、滑らかさを劇的に改善できます。

特に、以下のような動画で大きな効果を発揮します。

私たちの目は、フレームレートが高いほど、カクつき（モーションブラー）が少なく、自然な動きとして認識します。AI技術の進化により、従来の補間技術では難しかった「不自然なアーティファクト（ノイズ）」の発生を抑え、高精度な120fps化が可能になりました。

AIフレーム補間（120fps）で動画を滑らかに！おすすめソフト8選

動画のフレームレートを上げて、カクカクした動きをなめらかにする「フレーム補間」。特に120fpsへの変換は、非常にスムーズな再生を実現します。ここでは、最新情報を元に、フレーム補間に対応したおすすめソフトを8つ紹介します。

では、それぞれの詳細情報を見ていきましょう。

1. Aiarty Video Enhancer

オススメ度
対応FPS	25fps、30fps、50fps、60fps、90fps、120fps
主な特徴	マルチAI補間エンジン（RIFE/DAINなど）搭載。AI高画質化、ノイズ除去、音声ノイズ除去などの多機能性。スローモーション機能（2倍/4倍減速）あり。GPU H/Wアクセラレーション対応で高速処理。
おすすめポイント	高機能AI統合ソフトで、フレーム補間以外の画質・音質改善も同時に行いたいユーザーに最適。高速処理も魅力
公式サイト	https://jp.aiarty.com/aiarty-video-enhancer/

Aiarty Video Enhancerは、AI技術を活用して動画の画質を総合的に向上させるソフトウェアです。低解像度の動画を高精細な4K画質にアップスケールしたり、ノイズやブレを除去する機能に加えて、フレーム補間により最大120fpsの滑らかな動画を作成できることが大きな特長です。

専門知識がなくても、動画をアップロードしてAIモデルを選ぶだけで処理が完了するため、初心者の方にも使いやすいでしょう。古いホームビデオの修復から、SNSに投稿する動画のクオリティアップまで、幅広い用途で活用できます。

2. VideoProc Converter AI

オススメ度
対応FPS	最大120fps（fpsを5倍まで向上可能）
主な特徴	AIフレーム補間に加え、動画変換、編集、画面録画（最大120fps）、手ブレ補正、ノイズ除去など多機能。整数倍/非整数倍（60fps/120fps）の補間オプション。リアルタイムプレビュー対応
おすすめポイント	多機能なオールインワンソフトを求めるユーザーに。特に録画機能（120fps）や豊富な編集機能が必要な場合に便利
公式サイト	https://jp.videoproc.com/video-converter/

VideoProc Converter AIは、AI技術を活用して動画や画像の画質を向上させたり、形式変換や編集を行ったりするオールインワンの動画処理ソフトウェアです。

主な特徴として、AIフレーム補間機能により、24fpsや30fpsの動画を60fpsや120fpsへと変換し、動きを滑らかにできます。元のフレームレートの最大4倍まで補間が可能です（例：30fps → 120fps）。

AIを活用した手軽で高品質な動画・画像の強化と、多様なメディア処理機能が一つにまとまっている点が、このソフトウェアの大きな魅力です。古いホームビデオの修復から、SNS向けコンテンツの制作まで、幅広いユーザーに役立つでしょう。

まずは、無料体験版でお使いのPCでの動作確認や操作感を試されることをお勧めします。

3. Topaz Video AI

オススメ度
対応FPS	120fps以上（最大16倍）
主な特徴	AIによる高精度なアップスケール（4Kなど）、ノイズ除去、手ブレ補正、インターレース解除と連携。特にChronosモデルが120fps以上の補間や究極のスローモーション生成に強い
おすすめポイント	最高品質のアップスケールと連携させ、プロレベルの高精度なフレーム補間・スローモーションを実現したいユーザー向け
公式サイト	https://www.topazlabs.com/topaz-video

「Topaz Video AI」は、Topaz Labsが開発するプロ向けの動画高画質化ソフトです。AIを活用して動画の解像度を向上（アップスケール）させたり、ノイズを除去したりすることが主要な機能です。

高性能なAIモデルを複数搭載しているのが特徴です。例えば、ChronosやAionといったモデルにより、フレーム補間を行い、フレームレートを変換して（24fpsを60fpsへなど）滑らかなスローモーション動画を作成できます。最大で16倍のスローモーション効果を実現可能とされています。

Topaz Video AIは、古い動画の修復や現在の動画のクオリティ向上において、他にはない卓越したAI機能を提供するソフトウェアです。特に、解像度アップスケールとフレーム補間の品質の高さは、高フレームレートの動画を求めるユーザーからも高く評価されています。

PC環境への負荷や処理時間の長さは課題ですが、その画質向上効果は非常に大きく、業務用から個人の趣味まで、幅広い層で支持されています。

4. DaVinci Resolve Studio

オススメ度
対応FPS	32K 120fps
主な特徴	プロフェッショナルな動画編集・カラーグレーディングソフト。光学的フロー（Optical Flow）を用いた高精度なフレーム補間が可能。Studio版（有料）のみ最大32K 120fpsまで書き出し可能（無料版は4K 60fpsまで）
おすすめポイント	動画編集・カラーグレーディングをメインで行うプロやハイアマチュアで、最高解像度・フレームレートでの出力が必要な場合
公式サイト	https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve/studio

「DaVinci Resolve Studio」は、Blackmagic Designが開発するプロフェッショナル向けのオールインワン動画編集ソフトウェアです。有償版であるStudio版は、最大32K 120fpsでの書き出しに対応しているのに対し、無料版では4K 60fpsが上限となります。

フレーム補間においては、「オプティカルフロー」 アルゴリズムに基づくAI技術「スピードワープ（Speed Warp）」を搭載。これにより、歪みやブレの少ない、極めて滑らかな高品質なスローモーション映像を実現します。

さらにStudio版では、4Kを超える8K解像度や高フレームレートへの対応、DaVinci AI Neural Engineを駆使した先進的な機能など、無料版では利用できない高度なツールを完全に利用可能です。

高フレームレートでの滑らかな映像や、美しいスローモーションが求められる本格的なプロジェクトでは、DaVinci Resolve Studioの導入をご検討ください。

5. UniFab フレーム補間 AI

オススメ度
対応FPS	60fps、120fps
主な特徴	AIモデルのアップグレードにより処理速度が200%高速化。60fps/120fpsへの変換、スローモーション機能（2倍/4倍）を提供。ウォーターマークなしで全機能無料体験可能
おすすめポイント	高速なAIフレーム補間を求めるユーザー。特に試用期間中に性能をじっくり試したい場合に適している
公式サイト	https://ja.unifab.ai/smoother-ai.htm

「UniFab フレーム補間 AI」は、AI技術を活用して動画のフレームレート（FPS）を向上させ、なめらかな映像に変換するソフトウェアです。

AIによって動画のフレームレートを60fpsや120fpsまで高めることができ、操作も簡単です。さらに、2倍または4倍のスローモーション再生機能も備えています。

多くの類似ソフトが2倍や4倍といった整数倍での補間しかできないのに対し、UniFabでは目標とするフレームレート（60fpsや120fpsなど）を直接指定可能。AIが最適な補間フレーム数を自動で計算するため、より柔軟で高品質な映像を実現できます。

高度なAI技術、わかりやすい操作性、高速な処理を特徴とする本ソフトは、ゲーム実況動画の編集や古い映像のリマスター、スポーツハイライトの作成など、動画をよりなめらかにしたいすべてのユーザーに推奨できます。

気になる方は、まずは公式サイトから無料体験版をダウンロードして、その効果をぜひ実感してみてください。

6. NVIDIA Smooth Motion

オススメ度
対応FPS	- (フレーム補間により知覚フレームレートを向上)
主な特徴	NVIDIA RTX 40シリーズのドライバーレベルで動作するゲーム向けフレーム生成技術。ゲーム側対応不要で、60fpsロックのゲームでも見かけ上120fps相当の滑らかさを実現可能
おすすめポイント	NVIDIA GPUユーザーで、DLSS非対応のゲームやCPUボトルネックのゲームの滑らかさを向上させたい場合に最適。動画視聴への応用も期待される
公式サイト	https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/news/nvidia-app-global-dlss-overrides-rtx-40-series-smooth-motion/

「NVIDIA Smooth Motion」は、NVIDIAが2025年8月にGeForce RTX 40シリーズ向けに提供を開始した、ドライバーレベルで動作するAI駆動のフレーム生成技術です。

この技術は、DLSSフレーム生成にネイティブ対応していないゲームでも、レンダリングされた2つのフレームの間にAIが補間フレームを生成することで、知覚されるフレームレートを向上させ、よりスムーズなゲームプレイを実現します。

最大の特長は、ゲーム側での対応を必要としないドライバーベースの技術であるため、DirectX 11、DirectX 12、Vulkan APIを使用する幅広いゲームタイトルに適用できる点です。

この技術を利用するには、最新のGeForceドライバーとNVIDIA Appをインストールし、NVIDIA Appのグラフィックス設定から、プレイしたいゲームごとに「Smooth Motion」を有効にします。

7. DAIN（Depth-Aware Video Frame Interpolation）

オススメ度
対応FPS	120fps
主な特徴	DAIN（Depth-Aware Video Frame Interpolation）アルゴリズムを使用。フレーム処理、奥行認識、透明度など豊富な設定オプション。実写、アニメ、ストップモーションなど様々な動画に対応
おすすめポイント	DAINアルゴリズムの高精度な補間を試したいユーザー。特にアニメやコマ撮りなどの特殊な動画素材に強い
公式サイト	https://github.com/baowenbo/DAIN

DAINは、深度情報を考慮して動画のフレームレートを高めるAI技術です。

従来の手法では難しかった、前景と背景が重なる部分の動きを、深度（奥行き情報）を推定することでより精密に補完します。これにより、物体の輪郭の歪みを軽減し、自然な中間フレームを生成することが特徴です。

「DAIN」は本来アルゴリズムの名称ですが、これを実装したソフトウェアも公開されています。実写、アニメ、ストップモーションなど、様々な映像で滑らかな動きを実現するために利用されています。

8. Flowframes

オススメ度
対応FPS	120fps (AIモデルによる)
主な特徴	使いやすいインターフェースと高速処理が魅力の無料ソフト。AI（Rifeなど）技術を活用。フレーム補間の他、ビデオ拡大、カラー化、スローモーションにも対応。カスタマイズ性は低め
おすすめポイント	初心者で手軽にAIフレーム補間を試したい、または無料で高速な処理を行いたいユーザーに最適
公式サイト	https://nmkd.itch.io/flowframes

Flowframesは、AI技術を利用して動画のフレームレートを向上させる（フレーム補間を行う）Windows用ソフトウェアです。

低フレームレートの動画やGIFに含まれる既存のフレームの間に、AIが新しいフレームを生成することで、動きを滑らかに変換します。これにより、カクカクした動画をスムーズな映像に仕上げることができます。

このソフトウェアは、RIFEなどのAIモデルを採用し、フレームレートを2倍から最大16倍まで向上させることも可能です。利用にはVulkanに対応したGPUが必要となります。

Flowframesは基本的に無料で使用できます。最新のβ版や追加機能には有料のPatreonサブスクリプションが存在しますが、開発は継続されており、ソフトウェアの基本的な本体は無料で公開され続けています。

AIフレーム補間で動画を120fpsに！滑らか高画質化のステップ

動画を見るだけでなく、「自分で作る」「より楽しむ」ことに価値が置かれるようになった現在。中でも、AIフレーム補間技術は、手持ちの動画を劇的に滑らかな120fpsに変換できると人気です。

ここでは、直感的な操作が評判の「Aiarty Video Enhancer」を例に、その具体的な使い方をご紹介します。

ステップバイステップで実践！120fps変換

処理にかかる時間は、元動画の長さ・解像度・元のフレームレート、そしてお使いのPC性能によって大きく変わります。特に、すでに高フレームレートの動画をさらに120fpsにアップコンバートする場合は、より多くの処理時間が必要となる点にご注意ください。高性能なGPUを搭載したPCだと、処理速度が格段に向上します。

Q&A：AIフレーム補間（動画120fps化）の疑問を解決

「フレーム補間で120fpsにしたいけど、どうすれば？」そんな疑問にQ&A形式でお答えします。

Q：処理が遅くて困っています。高速化するコツは？

最も効果的なのは高性能GPUの利用です。例えばAiarty Video Enhancerのようなソフトは、NVIDIAの最新GPUによる処理速度の向上をサポートしています。

また、動画の解像度を一時的に下げて処理する、またはスローモーションにしたい部分だけを処理するなど、作業範囲を限定することも有効です。

Q：処理後も動画がカクカクします。原因は？

考えられる原因は主に二つです。

➡️ 元の動画のフレームレートが低すぎる：例えば15fps以下の素材では、AIでも自然な中間フレームを生成するのが難しく、補間効果が得られにくい場合があります。

➡️ 動きが複雑すぎる：被写体の動きが激しく予測が難しい場合、補間が追いつかないことがあります。一度、段階的にフレームレートを上げていくことを検討してみてください。

Q：無料で使えるおすすめのツールは？

無料ではDAIN Frame InterpolationやFlowframesなどのソフトが知られています。ただし、これらのツールは設定項目が多くやや上級者向けです。

従初めての方は、Aiarty Video EnhancerやUniFab フレーム補間 AIなど、多くの機能を無料トライアルで試せるソフトから始めるのがおすすめです。

Q：120fpsの動画を楽しむには、どんな機材が必要？

120fpsの"ヌルヌル感"を完全に体感するには、120Hz以上のリフレッシュレートに対応したディスプレイが必須です。

PCモニターであれば「ゲーミングモニター」と銘打った製品の多くが対応しています。ただし、日常的な動画視聴や軽いゲームでは、その差を感じにくいという意見もあるため、実際に店頭などで体感することをおすすめします。

Q：補間した120fps動画をYouTubeに上げても大丈夫？

アップロード自体は可能ですが、YouTubeがサポートする最大フレームレートは60fpsです。そのため、120fpsでアップロードしても、YouTube側で60fpsに変換されて配信されます。

120fpsの滑らかさをそのまま共有したい場合は、対応する動画共有プラットフォームを探すか、ローカル（ご自身の端末内）で視聴することをおすすめします。

まとめ：AIフレーム補間で120fpsの「ヌルヌル映像」を実現

AIフレーム補間技術は、単にフレームレートを向上させるだけではありません。既存の映像コンテンツに中間フレームを生成し、そのクオリティを根本から引き上げる画期的な技術です。

ゲーム実況、アニメ、スポーツ中継など、これまでカクつきが気になっていたジャンルの動画が、みるみるうちに滑らかで快適な映像へと生まれ変わります。

この記事で紹介した8つのソフトには、それぞれ独自の特徴と強みがあります。ご自身の用途や予算、技術レベルに合わせて最適なツールを選び、120fpsの驚くべきなめらかさをぜひ実感してください。

映像のカクつきに悩まされる時代は、もう終わりにしましょう。AIフレーム補間技術を活用して、あなたの動画体験を新たなステージへと導いてみませんか。

この記事を書いた人：ミユキ

Digiartyに従事し、現在は主にAI系の記事制作（人工知能ソリューションの活用方法、ソフトウェア、トレンド情報）を担当しています。初心者目線で親しみやすい記事作りを心がけています。