深津式プロンプトとは？ChatGPTで使える深津式プロンプトを基本からテンプレート例まで徹底解説
生成AIツール、とくにChatGPTのような会話型AIは、私たちの生活や仕事にどんどん溶け込み、欠かせない存在になりつつあります。
しかし「質問したのに期待通りの答えが返ってこない…」という経験をした人も多いのではないでしょうか？
そこで注目されているのが、深津式プロンプトです。
本記事では、深津式プロンプトの基本から、実際に使える具体例までわかりやすく紹介します。
深津式プロンプトとは？
深津式プロンプトは、note株式会社CXOの深津貴之さんが提唱した、AIに対して的確な指示を与えるためのプロンプト手法です。
主に次の4つを組み合わせて指示を出すのが基本です。
1.役割を与える【命令】
AIに「人格・立場」を与えて、何をしてほしいのかを明確に伝える部分。
2.条件やルールを加える【制約】
「専門用語は使わない」「500文字以内で」「ステップごとに説明」など、明確な指示を指定する。
3.具体的な情報を渡す【入力】
AIに与える具体的な情報やデータを指します。文章や画像、質問、プロンプトなど、必要な情報を明確に提供。
4.出力形式を指定する【出力】
「表形式」「箇条書き」「リスト形式」など、AIにどういう形で返してほしいかを指定する部分。
整理してみれば、以下のテンプレートがあります。
#命令書:
あなたは○○です。
以下の制約条件と入力文をもとに、 最高の結果を出力してください。
#制約条件:
・文字数は○○文字程度
・＜ほかの制約条件＞
・＜ほかの制約条件＞
#入力文:
＜ここにテキスト入力＞
#出力文:
＜ここにテキスト入力＞
このように、AIに役割・目的・出力形式などをはっきり伝えることで、欲しい答えがブレずに得られるのが「深津式プロンプト」のポイントです。
また、深津式プロンプト2.0では、AIからの逆質問を活用します。これは、指示に必要な情報が不足している場合に、AI自ら詳細を尋ねることで、より精度の高い出力を得る仕組みです。
具体的には、プロンプトの最後に以下の一文を追加するだけで利用できます。
- このタスクで最高の結果を出すために、追加の情報が必要な場合は、質問をしてください。
AIで画像の高画質化を自動的に完成くれます。画像の拡大と鮮明化に一番簡単な方法を提供します。専門知識がいらないで、初心者でも気軽に画像の画質を向上できます。低スペック環境でも心配なく利用できます。
ChatGPTで深津式プロンプトを実際に試してみる
ここでは、ChatGPTで深津式プロンプトを実際に活用する方法を具体的に解説します。
-
ステップ1.
まず、ChatGPT公式サイトにアクセスしてログインします。
-
ステップ2.
次に「新しいチャット」をクリックし、実際にプロンプトを入力してみましょう。ここでは「深津式プロンプトとは」というテーマを例に紹介します。
#命令書:
あなたは、プロのコンテンツライターです。
以下の制約条件と入力文をもとに、最高の結果を出力してください。#制約条件:
・500文字前後にまとめること
・専門用語を使わず、読みやすい文章にすること
・本文に「ChatGPT」と「使い方」という単語を含めること#入力文:
ChatGPTとは#出力文:
H2：ChatGPTプロンプトとは
H2：ChatGPTの特徴
H2：ChatGPTの使い方(ステップごとに説明） -
ステップ3.
入力すると、ChatGPTは以下のような回答を生成してくれます。
さらに比較のために、通常のシンプルなプロンプトも試してみましょう。
通常のプロンプト例：
- ChatGPTとは何？詳しく教えて！
回答：
こちらも答えしましたが、深津式プロンプトのほうが回答の質や方向性がより安定します。
深津式プロンプトの活用・テンプレート例
深津式プロンプトは、記事作成、文章校正、アイデア出し、学習サポートなど、用途に応じて指示内容を変えるだけで、さまざまなシーンで活用できます。
ここでは、深津式プロンプトの活用例を紹介します。
コピペしたり必要な部分を変えたりすることで、ChatGPTの力を最大限に引き出しつつ、手間を減らし、効率的に高品質な成果物を作ることができます。
ブログ・記事作成
#命令書:
あなたは、プロのコンテンツライター/webライターです。
以下の制約条件と入力文をもとに、最高の記事を出力してください。
#制約条件:
・○○文字以内/○○字以上の詳細な内容
・SEOトレンドに基づいた内容
・メインキーワードの適切な配置
・読みやすさ重視
#入力文:
○○の概要/○○とは/○○の使い方
#出力文:
タイトル
リード文（100字程度で概要を説明）
目次
- 見出し1
- 見出し2
- 見出し3
本文（各見出しに対して400-500字程度の説明）
まとめ（要点を3-5個の箇条書きでまとめる）
アイデア出し
#命令書:
あなたはマーケティングの専門家です。
以下の制約条件と入力文をもとに、新しいアイデアを提案してください。
#制約条件:
・3つ以上の具体的な提案を出す
・短く簡潔にまとめる
・ターゲット層は○○
#入力文:
＜具体的なテーマ＞
#出力文:
箇条書きで提案
文章の校正
#命令書:
あなたは10年以上の経験を持つライターです。
以下の文章を、読みやすく、自然な日本語に校正してください。
#制約条件:
・誤字脱字を修正
・冗長な表現の簡潔化
・自然で流暢
#入力文:
＜修正したい文章＞
#出力文:
修正後の文章を直接出力
画像生成プロンプト作成
#命令書:
あなたはプロのイラストレーターです。
以下の条件に従い、AI画像生成用のプロンプトを作成してください。
#制約条件:
・人物の見た目、衣装、背景、雰囲気を具体的に記載
・ネガティブプロンプトも含める
#入力文:
キャラクター：ジブリ風
背景：水族館
#出力文:
生成AI用の完全プロンプト
Aiarty Image Enhancerは、AIテクノロジーを採用して、インテリジェントにイラストや実写画像の画質を強化、ディテールを補正できます。最大8倍（32K）まで拡大できます。
すべての機能を無料で体験できます！さらにバッチ処理、無制限に機能を使うには、料金プランの購入を検討ください。
まとめ
本文は、深津式プロンプトについて詳しく解説しました。
深津式プロンプトを使うと、ChatGPTからの回答の精度や一貫性をより高めます。
しかし、注意するのが、AIが生成した結果は必ず正しくではありません。直接に使用ではなく、自分で校正と確認が必要です。
この記事を書いた人：ひまり
画像処理などの記事作成を担当。現在はAI（人工知能）の分野を中心に、読者の方に向けて丁寧でわかりやすい内容を意識して執筆に努めます。