Aiarty Image Enhancer
画像の細部まで美しく再現できる高画質化AI
  • 細部加工:微細なディテールを鮮明に再現NEW
  • 画像拡大:4K/8K/32KまでのアップスケールHOT
  • 解像度の向上:低解像度の画像を高解像度化

【呪文付き】Stable Diffusionで立ち絵(服装・表情差分あり)を作成する方法

Stable Diffusionで立ち絵を作成する方法

AI技術の発展にともなってStable Diffusion の自動生成機能も進化を遂げています。Stable Diffusion を使用することで簡単にオリジナルデザインのキャラクターの立ち絵を生成する可能になります。

今回は、Stable Diffusionで立ち絵を生成する方法を詳しく紹介します。

また基本の立ち絵をベースに、服装、表情それぞれの差分作成のテニックやStable Diffusionで立ち絵生成ための呪文もまとめているので、ぜひ参考にしてください。

Stable Diffusionで立ち絵の作り方

ここから、Stable Diffusionでクオリティの高い立ち絵の画像を作成するステップを具体的に説明します。大きくは以下の3ステップで作成することができます。

@ 適切なプロンプトを書く
A ポーズ・構図を決める
B 立ち絵画像を修正する

今回は、ちびキャラの立ち絵の作り方を例として解説していきます。

@ 適切なプロンプトを書く

まず、ちびキャラの立ち絵において最も重要な「プロンプト」(呪文)の作成から始めます。Stable Diffusionでハイクオリティな立ち絵を作成するには、以下の基本要素を順番に記述する必要があります。

  • 画質:ハイクオリティな立ち絵画像を生成するために、品質の指定を最初に行います。例えば、「masterpiece, high quality, intricate details」
  • キャラクターの詳細:性別、年齢、服装、髪型など、キャラクターの特徴を明確に指定します。例:「1 girl with long silver hair, wearing pink dress」
  • ポーズ:立ち絵においてはキャラクターがどのように立っているかも重要です。例えば、「full-body, standing, arms behind back」
  • 背景:立ち絵の背景は単一色のシンプルなものが一般的です。「simple background, white background」

ちびキャラの立ち絵を作成するにあった使用した呪文例:

プロンプト:

masterpiece, best quality, (full body), 1 girl with long hair, (chibi:1.2) standing, looking at viewer, light smile, cute, tiny, simple background

ネガティブプロンプト:

NSFW, (bad-artist:1.0), (worst quality, low quality:1.4), (bad_prompt_version2:0), bad anatomy, bad hands, missing fingers, (extra arms), deformed mutated disfigured

  • Stable Diffusionで作成したちびキャラの立ち絵画像@
  • Stable Diffusionで作成したちびキャラの立ち絵画像A
  • Stable Diffusionで作成したちびキャラの立ち絵画像B

A ポーズ・構図を決める

プロンプトを使用することで、立ち絵のポーズや構図を指定することができますが、プロンプトだけでは自分のイメージ通りのポーズや構図を生成しにくいです。

その場合は、Stable DiffusionでControlNet OpenPose機能を使って、特定のポーズや姿勢に沿った立ち絵を作成することができます。

  • ControlNetパネルを展開して、参考元となるポーズの画像をアップロードします。
  • 「Enable」、「Allow Preview」、「Pixel Perfect」、「OpenPose」にチェックを入れます。
Stable Diffusionで立ち絵のポーズを決める手順AB
  • 「Preprocessor」から「openpose_full」、「Model」に「control_v11p_sd15_openpose」を選択します。
Stable Diffusionで立ち絵のポーズを決める手順C
  • 「💥」のアイコンをクリックしたら、「Preprocessor Preview」にポーズが抽出され棒人間の画像が表示されます。
  • 「Generate」をクリックしたら、同じポーズの立ち絵が生成されます。
OpenPoseで立ち絵のポーズ差分を作成する方法

また、ControlNet OpenPoseをうまく活用することで、Stable Diffusionで立ち絵のポーズ差分、三面図を作成することが可能です。

B 立ち絵画像を修正する

生成された立ち絵でキャラクターの顔や手、指などの細部が崩れたり不自然に見えたりする場合は、Stable Diffusion WebUIの拡張機能である「ADetailer」を使うことで、これらの特定の部分を自動的に検出し、精密に修正することが可能です。

Stable Diffusionで立ち絵画像を修正する
  • 「ADetailer」を開いて、「Enable ADetailer」にチェックを入れて機能を有効にします。
  • 「ADetailer model」で必要に応じてモデルを選択します。

    • face_…:顔の修正
    • hand_…:手の修正
    • person_…:体全体の修正
    • mediapipe_…:顔(実写)の修正
  • 「Generate」をクリックしたら、Adetailerが自動的に顔や手の部分を補正して高品質な立ち絵画像に仕上げてくれます。

最後に、立ち絵の解像度を上げます。Stable Diffusionの「Hires.fix」や「SD upscale」などの拡張機能を使って、生成した立ち絵を高解像度化できます。しかし、Stable Diffusionで高解像度化処理を行う際に、メモリ・CPU負荷などのリソースの使用量が急増につれて、生成時間が大幅に伸びるだけでなく、不自然な画像も作り出す可能性があります。

その場合は、Stable Diffusionに特化した高画質化ソフトの「Aiarty Image Enhancer」を使用することで、素早く手軽にStable Diffusionの生成画像を高画質化したり、32K解像度まで向上したりすることができます。

Aiarty Image Enhancer
Aiarty Image Enhancer 画像・写真・イラストを高画質化できるAIツール
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なお、すべての機能が無料で使えて、処理後の画像にロゴやウォーターマークなども入らないので使いやすいでしょう。

Aiarty Image Enhancer を使用して、Stable Diffusionの生成画像の解像度を上げる方法は、以下の通りです。

  • Aiarty Image Enhancerを起動し、Midjourneyによって生成されたAI画像ファイルをAiarty Image Enhancerにドラッグ&ドロップで追加します。
  • 画像を読み込んだら、画面の右側で画像の高解像度化に関する設定を行います。
Aiarty Image Enhancerで立ち絵の解像度を上げる方法
  • ハードウェア:画像処理を行うために必要なCPUまたはGPUを設定します。GPUの使用がおすすめです。
  • AIモデル:高解像化の処理に使用しているAIモデルを設定します。ここでは、細部の復元に適した「細部加工 GAN v2」を選択します。
  • 拡大:出力の解像度を必要に応じて設定します。生成画像の解像度を2倍に拡大したい場合は、「x2」を選択します。
  • 最後は、画面右下の「RUN」をクリックしたら、Stable Diffusionの画像の高解像化が始まります。

左がAiarty Image Enhancerを使わない場合で右がAiarty Image Enhancerを使った場合の比較です。

加工前後の比較

Stable Diffusionで立ち絵の表情差分を作成する

Stable Diffusionで作成した立ち絵に表情差分を追加するには、拡張機能の「ADetailer」を使用します。このツールは、キャラクターを固定しながら、複数の異なる表情を持つ立ち絵を作成することが可能です。

  • 「PNG Info」のタブに立ち絵がアップロードされて、「Send to txt2img」をタップしたら、Seed値やプロンプトなどのパラメータが自動で「txt2img」に送信されます。
  • 「ADetailer」を開いて、「Enable ADetailer」にチェックを入れて「ADetailer model」から「face_yolo」を選択します。
Stable Diffusionで立ち絵の表情差分を作成する手順AB
  • テキスト欄に生成したい表情のプロンプトを入力します。例えば:「blushing」(赤面)、「angry」(怒り)「surprised」(驚き)、「winking」(ウインク)
  • 「Generate」をクリックしたら、全く同じキャラクターだが表情が変更された立ち絵の画像が生成されます。
立ち絵の表情差分画像

生成された表情が期待通りでない場合、括弧で表情のプロンプトを括弧で囲むことで強調することで、希望の立ち絵画像に近づける可能です。

Stable Diffusionで立ち絵の服装差分を作成する

img2imgのinpaint機能を使って立ち絵の服装差分を作成できますが、塗りつぶしたエッジ部分が不自然に見える場合もあります。

その際は、ControlNetのinpaint機能を活用することで、手軽に同じ顔を維持しながら服装差分を違和感なく自然に生成し、よりクオリティの高い立ち絵に仕上げることができます。

  • img2imgの「inpaint」タブを開き、服装を変更したい立ち絵の画像をアップロードします。
  • ブラシイコンをクリックし、服装の部分を塗りつぶします。
Stable Diffusionで立ち絵の服装差分を作成する手順@A
  • プロンプト入力欄に服装のプロンプトを入力します。例えば:「mini dress」(ミニドレス)、「yukata」(浴衣)、「military uniform」(軍服)
  • 「only masked」にチェックを入れます。
  • ControlNetパネルを展開して、「Enable」、「Inpaint」、「Pixel Perfect」にチェックを入れます。
Stable Diffusionで立ち絵の服装差分を作成する手順DE
  • 「Preprocessor」から「inpaint_global_harmonious」、「Model」に「control_v11p_sd15_inpaint」を選択します。
  • 「Generate」をクリックしたら、全く同じキャラクターだが服装が変更された立ち絵の画像が生成されます。
立ち絵の服装差分

Stable Diffusionで立ち絵生成の呪文一覧

Stable Diffusionで立ち絵を生成するときに使える呪文・プロンプトを以下にまとめています。

立ち絵の構図

呪文・プロンプト 説明
full body 全身
upper body 上半身
portrait バストアップ
from front 正面から
from behind 背後から

立ち絵のポーズ

呪文・プロンプト 説明
standing 立っている
upright 背筋をぴんと伸ばしている
contrapposto コントラポスト
hand in pocket ポケットに手を入れる
arm up 腕を上げる
arms behind back 背後で手を組む

立ち絵の背景

呪文・プロンプト 説明
solid color background 無地(単色)の背景
plain background 無地の背景
plain white background 無地の白い背景
basic background 基本的な背景
simple background シンプルな背景
transparent background 透明な背景

キャラクターの特徴や画質に関するプロンプトは、以下の記事で詳しく解説しましたので、Stable Diffusionで立ち絵を作成するための参考にして頂ければと思います。

編集者:かほ

この記事を書いた人:かほ

画像補正や写真加工を中心に、最新のAIソリューションやソフトウェアなどに関する役立つ情報をタイムリーにお届けします。